ラジオスター (2006)

[551]あの「ラジオスター」が韓国でこんな形で甦るなんて感動しちゃったよ
★★★★☆☆

画像



アン・ソンギとパク・チュンフンの共演作品…。

若い俳優たちが次から次に登場して、
目がクルクルになってしまってる私なんかからすると、
いやいや、超うれしい映画だよねえ…。

しかも面白かったよお~!
といっても、まあ、
ちょっと玉石混合だよという感じではあったけどさ…(笑)。

歌手チェ・ゴン(パク・チュンフン) と、
そのマネジャーであるパク・ミンス(アン・ソンギ)のお話…。

20年前、ミンスはアマチュア歌手のゴンを口説いて、
二人して芸能界へ…。
88年には「雨とあなた」で歌手王に輝くスターに成長するんだけど、
マリファナ事件や暴行事件などのスキャンダルが絶えず、
いつしか忘れられていまやカフェで弾き語り…?

が、そこでもお客を殴ってしまう始末。
往年の栄光が忘れられず腐ってるんだよね。
よくあるパターン…(笑)。

画像


で、ミンスが示談金を借りなくちゃあと、
かつてお世話になったテレビ局の連中に頭を下げて回ると、
局長(ユン・ジュサン)に、
「じゃあ、系列地方局のDJをやれ」と言われて、
ヨンウォル(寧越)へ…。

画像


行ってみると、そのラジオ局はいまやただの中継所で、
局員も、支局長(チョン・ギュス) と
技師(チョン・ソギョン)の二人だけ…(笑) 。

そこへ若い女性PDのソクヨン(チェ・ジョンユン)が
本局で失敗して飛ばされてきて、
とりあえずミンスを含めた5人で、
「チェ・ゴンの午後の希望曲」つう番組が始まる…。

画像


でも、まったくやる気ないんだよねえ、ゴン。
おまえ、おれを誰様だと思ってんだ、
一世を風靡したパク・チュンフンだぞお~みたいな感じ…?(笑)

若さを誇るPDのチェ・ジョンユンも、
なんやねん、この中年のおっさんたち。
なんでわたしがこいつらに囲まれにゃあかんの、
みたいに早くもサジを投げる…?(笑)

頑張ってるのは、ただひとり。
私が日韓国民栄誉賞を授与したアン・ソンギだけ(笑)。
町を走り回ってみんなに番組を宣伝してまわるんだよね。

あ、もうひとりいた。
ひとりというより、地元でロック・バンドをやってる
「イーストリバー(東江)」のアホな面々4人…。
ゴンを韓国が産んだ唯一の本物のロック・スターと慕って、
金魚のウンコと化して追っかけまわすんだよねえ…(笑)。

でも、あとで連中、演奏するんだけど、これが抜群にいいのよ。
本物なのよ、超田舎のアマチュア・バンドのくせして…(笑)。
私は全然知らないんだけど、この連中、もしかして本物のバンド…?

画像


それはさておき、
われらがアン・ソンギ…、じゃなかった、
マネージャーのミンスがたまたま知り合った喫茶店の女の子で、
キムという娘がいるんだけど、

その女の子がコーヒーを出前してきたんで、
やる気のないゴンが、
「おい、おまえ、このマイクの前でなにか喋れ」ってやると、

その女の子キムが、
「私はチョンロク喫茶のキムで~す」なんて言いながら、
誰々さん、コーヒー代のツケが溜まってます、はやく払って。
払ってくれないと私の給料から差っ引かれちゃうの(笑)、
みたいな話から始めて、

やがて故郷のおかあさんに向かって
トツトツと喋りはじめるんだよね、涙堪えながら…。

画像


これがいいのよお…(笑)。
おかあさん、家出してごめん、後悔してる。
こういう事情だったの…、みたいな話でさ…。

たまたま番組を聴いてた町のひとたちも、
あ、あの子だ、みたいな感じで聞き入っちゃう?
番組やってる5人も思わず貰い泣き…?

で、やったあ、これだあ、と路線が固まって、
町のひとたちをゲストに呼んだり、
電話でおしゃべりしたりしながら番組を続けていく…。

面倒臭がり屋のゴンにはうってつけだし、
地域住民型だからあっという間に超人気番組に…!

画像


実際、出てくるひと、出てくる話が抜群に面白いんだよね、
人柄や、そのひとの生活を感じさせて…。

画像


で、ゴンもDJとして完全復活。
あまりの高視聴率に番組をソウルの本局に移す、
大手音楽プロダクションの社長がゴンとの契約に乗り出す…。

みたいな、
まさに「ラジオスターの悲劇」の韓国映画版って感じ…?

「ラジオスターの悲劇」と言っても
若いひとは知らないかもしれないけどね。
1979年にイギリスのバグルスというグループが歌って、
それこそ世界的にヒットした曲。

テレビの出現で仕事を奪われた歌手が、
ラジオの黄金期を賛美するみたいな内容なんだけどさ。

過疎化した地方の小さな町なんだけど、
そこで生き生きと生活しているひとたちを描いてみせてる…?
そういうひとたちに直接触れることで、
落ちぶれたゴンやミンスの命が生き返ってくる…?

そこがもうめちゃくちゃいいと言うか、感動しちゃうと言うかねえ。

ただ、ゴンとミンスの20年という腐れ縁とその関係を
もうすこしリアルに感じさせるように描けなかったかなあってのが、
ちょっと残念かな?

主人公なのに、二人が
登場する町のひとたちにちょっと負けちゃってんだよね、
台本上で…(笑)。

でも、ほんと、
理屈抜きに笑えて、泣けて、
いかにも韓国映画!って感じのするいい作品だよお。

これもぜひ観てほしい!
脇もすばらしい俳優陣で固めてるから…。


●tenchanさん
この映画、シネマコリアでたった1日だけ上映?
それをtenchanさん、がんばってチケット取ってごらんになった!
凄い、観客賞、決まりです…!(笑)
この映画、私も大好きです。
パク・チュンフンが歌手というのにちょっと抵抗がありましたが、
DJやるとき不貞腐れたり怒ったりするのはgoodでした(笑)。
そのDJの最中に、町や田舎のショットが流れたりしましたが、
あれ、良かったですよねえ。
私は田舎をドライブするのが好きなんですけど、
日本にもまだまだこういう風景あると思います。
でも、こういうふうに映画にうまく取り込んでくれないですよね。
この作品の監督が「王の男」の監督だとは知りませんでした。
だめですね、マメにチェックしないと。
「王の男」もすごく面白かったんですが、
「黄山ヶ原」という作品もあるんですか?
ギエーッ…、DVDになってますかね? すぐ調べなくちゃ…(笑)。

●Kさん
ご無沙汰です、元気ですかあ…?
そう、やっぱりあの四人、ほんもののミュージシャンなんだ。
演奏と歌、よかったもんねえ。あとで聞きなおしたくらい…。
「雨とあなた」をレパートリーに?
あの曲は、この映画のためのオリジナルだったのかなあ…?
ゲッ、日本公演で日の丸を引き裂いた!?
いいなあ、元気あるなあ、この映画の中のセリフ、
そのまんまだなあ、あれ、アドリブだったのかなあ…(笑)。
「あなたは遠いところに」一度観たんだけど、まだ書いてません。
もう一度見てから書こうと思って(笑)。
そうですか、イ・ジュニクの音楽映画三部作!
あれもいいよねえ、スエも可愛かったし…(笑)。
もうすこしお待ちくださいな…。

ありがとうございました。

クリッとしていただけると嬉しいです
日本ゴルフスクール
輸入タイヤ直販店 AUTOWAY


にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村


ブログん家


■116分 韓国 コメディ/ドラマ

監督: イ・ジュニク
脚本: チェ・ソクファン
撮影: ナ・スンリョン
音楽: パン・ジュンソク

出演
パク・チュンフン
アン・ソンギ
チェ・ジョンユン
ユン・ジュサン

名曲『雨とあなた』で88年歌手王となったチェ・ゴンはその後マリファナ事件、暴行事件などに巻き込まれ今は不倫カップルを相手にミサ里カフェ村でギターを弾いている立場だが、まだ自分がスターだと固く信じている。穏やかだったはずがカフェの客とケンカになったチェ・ゴンは遂に留置場の世話にまで。一途なマネジャーパク・ミンスは合意金を集め回る中で知人の放送局局長と出会い、チェ・ゴンがDJをつとめれば合意金を出すという約束をつける。
プログラム名はチェ・ゴンの午後の希望曲、しかしDJ席をバカにした態度で、ここでのチェ・ゴンは選曲無視は基本、手のつけられない状態の上にブース内にコーヒーまで配達させる。PDと支局長さえ放棄するしかない放送が続いたある日、チェ・ゴンはコーヒー配達に来たチョンロク喫茶のキム嬢を即席ゲストに登場させて、彼女の様々な事情が人々の心の琴線に触れ放送は徐々に住民から反応を得始める。しかし成功にはまた別の代価があるモノで...

この記事へのコメント

tenchan
2010年09月25日 23:11
こんばんわ~ 
落ち目の歌手と たぶんあまり有能でないそのマネージャーの関係や周りの人たちとの触れ合いに 泣いて笑ってほっこり暖かくなるこの映画大好きです
ちょっと前まで日本でもこんな田舎があったような・・・
この作品もシネマコリアで1日だけ上映された時がんばってチケットを取って観ました
この監督の前作の「王の男」前々作「黄山ヶ原」も劇場で鑑賞しました 
「観客賞」に少し近づいたでしょうか?^^;
この秋もいろんな作品が日本にやって来るので 楽しみです
2010年09月26日 15:12
久し振りにお邪魔します。てっせんさんが帰ってこられて嬉しいですね~。
イーストリバーをやっているのは、NO BRAIN(ノーブレイン)という、パンクバンドで中々の人気バンドなんですよ。映画の中で歌われる「雨とあなた」は、今や彼らのレパートリーにもなっていて(パンクバージョンで)
お客さんも一緒に歌います。
何年か前、日本で行われたロックフェスティバルの舞台で、日の丸を引き裂いて(ちょうど歴史教科書問題の時かな?)、客席を敵にまわした暴れん坊です。
「ラジオスター」「楽しい人生」「あなたは遠いところに」は、イ・ジュニク監督の音楽映画三部作なんだそうです。「あなたは遠いところに」の日本公開時の舞台挨拶で、観客から『自分を愛してもいない男をベトナムにまで追いかけさせたものは一体何ですか?』と質問された監督は、『自尊心』と答えました。
自尊心・・・韓国の人たちがしばしば口にする言葉、自尊心。少し前だったら『恨』と答えたのでしょうか。
山崎さんの感想をお待ちしてますよ~

この記事へのトラックバック