TSUNAMI 津波 (2006)

[573]あれもこれもと欲張りすぎてちょっと失敗しちゃったかも?
★★★☆☆☆

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2004年12月26日の、
スマトラ沖大地震の余波で起きた
インド洋津波の被害の様子を描いた作品…。

2部構成になっているんだけど、TVドラマなのかな…?

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舞台はインド洋に面したタイのリゾート地…。

スキューバダイビングをしていた女性が
海上に姿を現わすシーンから始まるんだけど、
妙に静かで恐いんだよね…。

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で、自分が乗って出た舟に拾い上げられて、
自分たちが泊まっていた海岸沿いのホテルへ帰ってみると…。

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そう…、津波でリゾート地は壊滅し、人ひとりいない…。
かれらの乗ってる舟もじつは津波に遭い、
漂流していたんだけどさ。

でも面白いのはこの冒頭のシーンくらいかな…?(笑)

いや、全体的に観るとそれなりには面白いんだけどね、
津波に襲われた直後の数日を描いていて、
そのときどんな状態だったのかよくわかって…。
でも、それだけって言うのかな?

描こうとしてる人物たちが多すぎるよなあ。

被害にあった黒人家族(夫婦と子供)。
同じく被害にあった白人家族(夫婦と子供二人)。
ホテルで働いていた現地の青年とその家族…。

取材に来た記者(ティム・ロス)とカメラマン。

イギリス大使館の大使と、ボランティア女性。

現地のひとたちが住んでいた壊滅地域を、
即座にリゾート開発すべく乗り込んできた
ある不動産会社の女性と、政府役人たち…。

この六つのグールプを満遍なく描き出そうとしてるのよ。

つまり直後の全状況を俯瞰しようとするものだから、
どうしたって散漫にならざるをえない…?

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だけじゃなくて、描かれてる大半は外国人で、
例外はホテルで働いていたタイの青年だけなのよ。

おいおい、被害が深刻なのは、
観光にきていた外国人より現地のひとたちなんじゃないの?
と思うので、

一見、全角度から俯瞰的に捉えているように見えて、
じつは全然そうじゃない?
ものすごく「片手落ち」に見えてしまう…?

あ、「片手落ち」というのは、
私が差別的に使ってるんじゃなくて、
この映画が差別的なんじゃないのかという意味で
意図的に使ってるんだからね…?(笑)

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これがそのタイの青年。
横たわっているのは津波の襲撃にあって亡くなった祖母と、
妻、幼い二人の子供…。

自分も怪我を負うんだけど、黙々とひとりで救出活動をする。
家族の死に目に会っても涙を流さない。
家族の死を運命と受け入れて、
家族や、死んだ村のひとたちをひとりで火葬していく…。

人物たちの中ではもっとも魅力的なので、
すべて彼の目を通して事態や
人々の様子を捉えると面白かったような気がする…。

といっても無理かな?
創ってるの所詮外国人だもんね…(笑)。
いい俳優さんたち使ってるだけに惜しかったよな。

教訓…。

人間、やっぱり欲張っちゃあかんよ。

作品を創るとき俯瞰しようするな。
地べたを這え。這って、ひとりだけ執拗に描け。
と、自ずから全体は見えてくる…?

そのくらいの覚悟のほうが絶対うまくいくんだって…(笑)。


■185分 アメリカ/イギリス ドラマ
監督: バハラット・ナルルーリ
製作: フィノラ・ドワイヤー
製作総指揮: アビ・モーガン
脚本: アビ・モーガン
撮影: ジョン・デ・ボーマン
音楽: アレックス・ヘッフェス
出演
ティム・ロス ニック
キウェテル・イジョフォー イアン
ソフィー・オコネドー スージー
ヒュー・ボネヴィル トニー
トニ・コレット キャシー
ジーナ・マッキー キム
ウィル・ユン・リー チャイ
サムリット・マキエルセン タン
ケイト・アシュフィールド
オーレ・アッティカ
ジャセック・コーマン
ジョージ・マッケイ
オーウェン・ティール
レオン・フォード

2004年、世界を震撼させたスマトラ沖の大地震及びインド洋津波。津波の被害を受けたタイ沿岸では、数千人の尊い命が奪われ、辛くも被害を免れた人々の胸には決して消えることのない傷跡が刻まれた。これは、人類の歴史に悲しい爪痕を残した未曾有(みぞう)の大災害を、その被災者たちの声に基づきHBOが映像化した真実の物語である。


 
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