チャン・ジン__監督

チャン・ジン(韓国)

1971年、ソウル生まれ。

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作品

1995 「犬のような日の午後(灼熱の屋上)」 脚本
1996 「君はジャズを信じるか?」 脚本
1998 「あきれた男たち」 監督、脚本
1999 「北朝鮮から来た男」 監督、脚本
2000 「リメンバー・ミー」 脚本
2000 「極端な一日」 監督、脚本
2001 「ガン&トークス」 監督、脚本
2002 「ムッチマ・ファミリー」 企画、プロデュース、脚本
2003 「天国からの手紙」 脚本
2004 「小さな恋のステップ」 監督、脚本
2005 「拍手する時に去れ」 監督、脚本
2005 「五つの視線 -有難い人-」 監督、脚本
2005 「トンマッコルへようこそ」 脚本
2006 「偉大なる系譜」 監督、脚本
2007 「My Son~あふれる想い~」 監督、脚本
2007 「正しく生きよう」 脚本
2008 「カン・チョルジュン 公共の敵1-1」 脚本
2009 「グッドモーニング・プレジデント」 監督、脚本
2010 「クイズ王」 監督、脚本
2010 「味噌」 脚本


映画のシナリオや戯曲の執筆、映画・演劇の演出、テレビ番組のMCやドラマの製作・シナリオ執筆と、縦横無尽に活躍しているクリエイター。演劇畑出身の監督だけあって、その持ち味の一つは当意即妙かつユーモアとリズム感あふれる科白の数々。一見非現実的に見えるエピソードの数々が実は人生の縮図になっているというその作風は、三谷幸喜に一脈通じるものがある。彼が生み出すシニカルで寓意あふれるコメディ群は「チャン・ジン式コメディ」と呼ばれており、ピリリと風刺のきいたブラック・コメディを生み出す作家として、キム・ジウン、ソン・ヌンハンと共にその名前を覚えておきたい作家の一人。

1971年、ソウル生まれ。ソウル芸術高等学校在学時に役者として演劇を始め、1986年にはソウル青少年演劇祭で「せむし男」を演じ最優秀演技賞を受賞する。その後、ソウル芸術専門大学演劇科へ進学。徐々に演出への思いが募り始め、卒業後は主にシナリオ作家・演出家として活動するようになる。軍隊除隊後にテレビ局からのオファーがあり、「人生劇場」のシナリオを担当。この作品で業界において名前を知られるようになる。また、1994年からニ年間は『日曜日、日曜日の夜に』、『良い友達』などのテレビ番組の作家として活躍していた。
1995年、『チョノ洞旧交差点』が朝鮮日報新春文芸戯曲部門に当選し、演劇界に進出。その後、演劇『チョノ洞旧交差点』、『無駄骨』、『手桶』、『不慣れな人々』、『爆弾投下中』、『タクシー・ドライバー』、『美しい死因』、『マジック・タイム』の脚本、そして『無駄骨』、『タクシー・ドライバー』、『マジック・タイム』の演出を担当する。『無駄骨』は、1995年エジャン文学賞戯曲部門で当選。『不慣れな人々』は演劇協会創作劇指定作に選定された。
なお、チャン・ジンの出世作である『無駄骨』は、2002年に「韓国現代戯曲ドラマリーディング Vol.1」で日本語化され、ドラマリーディングの形式で上演されている。

映画界では、『灼熱の屋上』、『君はジャズを信じるか?』、『3人組』、『バリケード』などのシナリオ作家としてその経歴をスタートさせる(『灼熱の屋上』にはチョイ役出演)。そして、1997年に寓話形式の短編35mm映画『英雄達のおしゃべり』を製作し、1998年にブラック・コメディ『あきれた男達』で監督デビュー。この作品は言ってみれば「おバカ映画」なのだが、溌剌とした想像力と奇抜なアイディア、それに独特なキャラクターの創造が評価された。
第二作は北朝鮮のスパイを主役にしたヒューマン・ブラック・コメディ『SPY リー・チョルジン 北朝鮮から来た男』。前作と同じく、この作品の脚本も自ら手掛け、第36回(2000)百想芸術大賞シナリオ賞を受賞した。
1999年には SBSテレビの映画情報番組『接続! ムービーワールド』のMCを担当。また、同年のミュージカル『美しい死因』では、自ら脚本を書き演出も担当した。更に、同年末にはSBSドラマ『順風産婦人科』に出演しタレント・デビューも果たした。
2000年には、映画『リメンバー・ミー』のシナリオを担当したほか、演劇『拍手する時に去れ』を演出。『拍手する時に去れ』にはチェ・ミンシクが出演しているが、彼とのコンビは『タクシー・ドライバー』以来、ニ回目となる。
また同年、キム・ジウン、リュ・スンワンと三人で各々30分程度のデジタル短編映画を撮る「デジタル短編プロジェクト」で、『極端な一日』(37分)を発表。殺し屋とそのマネージャー、依頼人が繰り広げる一日の出来事を描いた『極端な一日』は、チャン・ジンにとってニ本目の短編映画で、最初の短編『英雄達のおしゃべり』の延長線上にあり、かつ長編第三作『ガン&トークス』と関連する内容。『極端な一日』は、製作を担当した media4m のデジタル映画専門サイトで2000年9月20日からネット公開され、93万件に及ぶアクセスがあった(2001年3月現在)。
2001年には、若手撮影監督ホン・ギョンピョとタッグを組み、スタイリッシュな映像で殺し屋と依頼者、そして彼等を追う警察の悲喜こもごもの人生を描いたヒット作『ガン&トークス』を発表。一見非現実的な物語のようでありながら、実は現実の世界の寓意がちりばめられているこの作品では、ラスト・シーンで殺人を依頼する人物役で、ホン・ギョンピョと共にカメオ出演している。
監督作品はすべて自分で脚本を書く。演劇時代から目をつけていた俳優を映画でも起用しており、『JSA』のシン・ハギュンや『ガン&トークス』のチョン・ジェヨン等はチャン・ジンが発掘し育成し世に送りだした俳優といえる(実際、この二人はチャン・ジンが監督した三作品すべてに出演しており、チャン・ジンが演出した演劇にも数多く出演している)。余談だが彼の作品の主役女性の名前は大抵「ファイ」。インタビューによれば監督自身が夢見る女性像が投影されたキャラクターが「ファイ」とのこと。
2002年には短編オムニバス『ムッチマ・ファミリー』の企画・製作・脚本を担当。2003年には『天国からの手紙』の脚本を担当する。

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