許されざる者 (1992)

[582]C・イーストウッドがセルジとドンに捧げた最後の西部劇に涙がホロリ
★★★★★★

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わたしの兄、クリント・イーストウッドが、
亡きドン・シーゲルと
セルジオ・レオーネに捧げるために撮った
最後の西部劇…。

ひさしぶりにVHSビデオで観たよ。
発売されたとき買ったもんだからさ、兄ちゃんのため。
画像悪いの、そのため、我慢してくれい…(笑)。

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夕暮れの牧場のシーンからはじまる…。

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列車強盗をはたらき子供まで殺したかつての
札付きの無法者ウィリアム・マニー(C・イーストウッド)も、
いまや人並みな人間として、こうして豚の世話をしながら
二人の子供を育てている…。

母親のクローディアはすでに病気で他界しているのだけど、
マニーがまともな男に戻れたのは
じつはそのいまは亡きクローディアのおかげだった、
というお話…。

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で、これがこの映画のラスト・シーン…。
そう、サンドイッチになってるんだよね。
始まりと終わりが同じようなシーン、同じような映像…。

マニーはラスト、
庭の一本の木のしたにクローディアのお墓を建て、
子供二人を連れてこの地をあとにする…。

ほんといい映画だよねえ。
これだけでもう泣いちゃうよねえ…(泣)。

え、意味わかんない…?

いや、だからね、
私の兄ちゃんは…、C・イーストウッドは、
いまは亡きドン・シーゲルとセルジオ・レオーネという
二人の監督のおかげで真人間になれたんだよね。
俳優としてやっていけるようになったというか…。

だからこうやって
二人のためにお墓を建てて、黙祷を捧げたの。

いまは亡き妻クローディアというのは、
じつはドン・シーゲルとセルジオ・レオーネのことなの。
マニーの子供が二人になってるのも、そのせいなの。

つまりお墓とは、亡き妻クローディアのお墓であり、
ドン・シーゲルとセルジオ・レオーネのお墓であり、
そしてこの作品そのもののことでもあるわけ…。

わかった、この映画に隠されてる事情…? 喩…?

泣けてくるよねえ、恩を忘れない兄ちゃんのこの心…!
いい映画だよねえ…!(泣)

はい、おしまい…。
と帰ったら怒られそうだから、ちょっとだけ中味を紹介しよう…(笑)。

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ある町の酒場の二階は売春宿になっていて、
女たちが店主に搾取されながら働いてるの…。

ある日、ちょっとしたことで、
その女のひとりがこうやって牧童二人にメッタ切りにされるのね。
でも保安官は馬5頭でその牧童を許してしまう。
その保安官とはこいつ…。

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私の大好きなジーン・ハックマンなのだあ…!(笑)

この保安官、町では拳銃を所持しないようにと、
一見いい保安官みたいに見えるの。大工仕事も好きだしさ…(笑)。
でも、ほんとは、西部でおれより強いやつはおらん、
みんなおれの言うことを聞けっていう、ただの権力者なの。
町の連中、恐くてこいつの言いなり…。

うん。こいつ最低、「許されざる者」…(笑)。

腹の虫が治まらないのは女たち…。
売春婦のリーダーの女が、
賞金を出して誰かにあの牧童二人を殺ってもらおうと言い出すの。
権力者保安官に対して反抗しようってことでもあるの…。

そのリーダーやってるのは、な、なんとこの女優…、

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フランシス・フィッシャー…!
この映画の翌93年、おいらの兄ちゃん彼女に子供を産ませちゃったあ…!

で、あちこちからウワサを耳にした無法者どもが
この町にやってくるんだけど、
保安官が片っ端から痛めつけて叩きだしちゃうわけ…。

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一方、この坊や、マニーのウワサを聞いて、
賞金稼がないかってマニーを誘いに来るの。

マニーは、
おれはもう昔のおれじゃないっていったん断るんだけど、
子供のためにお金がほしくて、
かつての相棒ダゲットを誘い、賞金稼ぎの旅に出る。
で、そのダゲットやってるのが、ジャン…!

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兄ちゃんの相棒、
これもおいらの大好きなモーガン・フリーマンだぜい…!

どう? 役者揃ってるでしょう。もう完璧でしょう…(笑)。

でもダゲットは、もうひとを殺したくないと途中で離脱。
マニーは若者と二人で牧童2人を殺し、賞金を獲得。
ダゲットの分までもらって帰ろうとするのだが、

なんとダゲットが帰途の途中、町の連中に捕まって、
保安官にリンチされて死んじゃうんだよね。

で、マニーは許さねえって復讐して、
二人の子供が待ってるわが家に帰っていく…。

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まあ、西部劇とはいっても、
いかにもイーストウッドらしいドラマ主体の地味~な、
人間味溢れる西部劇…。

売春婦だからといって家畜扱いするやつは
おれが許さねえみたいな…?

資料を取りにあるHPへ行ったら、
保安官も、牧童たちも、売春婦たちも、このマニーたちも、
みんな「許されざる者」ではないのかというコメントがあって、
それに拍手してるひともいたけど、
そこまで言っちゃうと私ゃ身も蓋もないと思うけどね…(笑)。

これは現実じゃなくて映画なの(笑)。
だいたいでいいの。だいたいでないと怖いよ…(笑)。

上の写真でマニーが言ってるでしょう。
保安官の権力を借りて町のひとたちを恐怖支配しようとする
おまえのほうが悪党なんだって…。

うん、それくらいの意味でいいのよ。
そんなにマジになられると恐いよ…?(笑)

「芸術はよそでやってくれ」なんてコメントもあったけど、
ちょっと、これ、芸術じゃないよ(笑)。
イーストウッドも別に芸術家気取って撮ってるわけじゃないよ(笑)。

ごめんね、こんなこと言って。
でもさ、時々あちこちのコメント読むと、
なんだか「………?」みたいなの多くて恐くてさ(笑)。

ジョーダンがきかない日本人…。
遊びがわからない日本人…。
う~ん、日本人、やっぱりどうかしちゃってないかなあ…(笑)。

あ、これ、ラストのクレジット。

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いい映画です。
まだごらんになったことのない方はぜひ一度…。
でも妙にマジにならないでほしい…?(笑)

■131分 アメリカ 西部劇/ドラマ
監督: クリント・イーストウッド
製作: クリント・イーストウッド
製作総指揮: デヴィッド・ヴァルデス
脚本: デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
撮影: ジャック・N・グリーン
編集: ジョエル・コックス
音楽: レニー・ニーハウス
出演
クリント・イーストウッド ウィリアム・マニー
ジーン・ハックマン リトル・ビル・ダゲット
モーガン・フリーマン ネッド・ローガン
リチャード・ハリス イングリッシュ・ボブ
ジェームズ・ウールヴェット
ソウル・ルビネック
フランシス・フィッシャー
アンナ・トムソン
フィリップ・ヘイズ
ミナ・E・ミナ

「恐怖のメロディ」以来、着実に映画作家としての道を歩んでいたにも関わらず、スター監督という色眼鏡で見られ(特にハリウッドでは)、無冠であったイーストウッドがアカデミーの作品・監督賞を勝ち取った渾身の傑作ウェスタン。
荒事からは足を洗っていたウィリアム・マニーの元へ若いガンマンが訪れる。娼婦に傷を負わせ賞金をかけられた無法者を追うためだ。マニーのかつての相棒ネッドを加えた3人は追跡行に出かけるが、その頃、町の実力者の保安官ビルは疎ましい賞金稼ぎたちを袋叩きにしているところだった。やがてビルの暴力が黒人であるネッドにも及んだ……。西部に生きるアウトローたちの戦いの虚しさを描くが、決してアクションに終始する作品ではなく、静謐なタッチで人々の生きざまを見つめている。“最後の西部劇作家”イーストウッドが、映画人生の師ドン・シーゲルとセルジオ・レオーネに捧げた作品だ(そのクレジットだけでも感涙もの)。


 
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