僕が9歳だったころ (2004)

[583]子供たちの複雑微妙なこころを描いた佳作
★★★★☆☆

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どうなってるのよ、韓国の子供たち。
みんな芝居がうまいねえ…!

小学3年生のヨミンという男の子のクラスに、
ソウルからウリムという女の子が転校してくる。

たまたま席がヨミンの隣になり、
ヨミン、ちょっと「ホ」の字になる。
かわいいし、都会っ子だし、異界の風漂わせてるもん。
無理ないよね…(笑)。

ところがウリム、自分でも言うように気まぐれな女。
心優しきガキ大将のヨミン、おおいに振り回される…(笑)。

ウリムの登場で面白くないのは、
以前からヨミンに気のある女の子クムボク。
なによ、あんたなんかと事あるごとにウリムをちょいいじめる…。

でも、そのたびにヨミン、ウリムをかばう…?(笑)

くそ、なにかウリムの弱みはないかとクムボク。
お、あった…。

あんたさ、アメリカ帰りだ、
これもこれもパパに買ってもらったアメリカ製だなんていってるけど、
ウソばっかり。
このクツ、韓国製じゃん、マーク入ってるじゃん…!

ウソじゃないもん。
韓国製のクツかも知れないけど、
アメリカにいた時、パパがアメリカで買ってくれたんだもん。
だからアメリカ製なんだもん。

見よ、ウリムのこの平然とした屁理屈…!(笑)

この物語にはサブストーリーがある。
ヨミンのお母さん、じつは事故にあって片目が見えない。
白眼…。

で、ヨミン、アイスクリーム売りのバイトをしたり、
「哲学者」の、片思いの女性に書いたラフレターを運んだりして、
ひそかにお金を貯めている。

でも、ある日、おかあさんにバイトがばれて、
バイトをしている理由を聞かれる。
ヨミンは答える。
おかあさんにサングラスを買ってあげたいの、と…。

おかあさん、
そんなに私のこの白眼が恥かしいのとヨミンをひっ叩く。

ヨミンは…、
ぼくはちっとも恥かしいなんて思ってない。
ただおかあさんがみんなにバカにされるのが、と言って、
すがりついて悔し泣きをする…。

わたしはもらい泣き…(笑)。

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さて、ある日、ウリムが川に溺れた。
ヨミン、飛び込んで助けるが、ウリムは病院へ運ばれてしまう。
当然、ウリムのおかあさんも病室へ…。

クムボク、チャンス到来とばかりに
おかあさんにウリムはアメリカ帰りなのかと尋ねる。
おかあさん、首をかしげながら言う。
「ううん、アメリカなんて一度も…」

大変だあ、クムボク、俄然、有利…!(笑)
と思ってウリムが学校へ来るのを待っていたら、
な、なんと、ウリム、急にソウルに転校することに…。

教室…。
担任に促されて、ウリムがみんなにお別れのあいさつをする。
そこで彼女ははじめて胸にしまっていた真実を…。

でもそれは観てのお楽しみということで…(笑)。
クラスの子たちがエーンエーンと泣きはじめるの面白かったわ。
こっちも絶対もらい泣きしちゃうよ…?(笑)

誰もが身に憶えのある
子供なりの複雑で微妙な心がとてもよく描かれた作品。

ただ、小さなエピソードが続くだけで、
もうひとつ大きな物語の流れになっていかないのが惜しい…?

しかし、このクラスの担任、
私のお気に入りのアン・ネサンがやっているんだけど、
まあ、子供たちをしょっちゅう引っ叩いてるんだよねえ。
それも容赦なく、思い切り…?(笑)

韓国映画、見慣れてるはずなんだけど、
おいおい、アン・ネサン、おまえちょっとやりすぎだよと、
さすがの私もちょっと参ったかな…?(笑)
私の息子もちょうどこのくらいな年齢だから…?(笑)

まあ、ここまで引っ叩けるのは、
お互いのお互いにたいする信頼があるからだとは思うけどね。

韓国でベストセラーになった小説を映画にしたらしいんだけど、
子供映画の好きな方には絶対お奨め…!


■105分 韓国 ドラマ
監督: ユン・イノ
原作: ウィ・ギチョル
『9歳の人生 Modern&Classic』(河出書房新社刊)
脚本: イ・マニ
撮影: チョン・ジョミョン
音楽: ノ・ヨンシム
出演
キム・ソク ヨミン
イ・セヨン ウリム
チ・デハン
チョン・ソンギョン
(特別出演)
チェ・ドンムン

韓国で130万部を売り上げるベストセラーとなったウィ・ギチョルの『9歳の人生』を映画化したノスタルジック・ムービー。70年代の小学校を舞台に、9歳のガキ大将の初恋と友情、そして家族の絆を瑞々しく綴る。監督は、「アポロ13」などのハリウッド映画で助監督の経験を積み帰国した新鋭ユン・イノ。
田舎の小学校に通うヨミンは、ケンカが強くて友だち思いの心やさしいガキ大将。仕事で片目を失明した母親にサングラスを買うため、放課後は内緒でバイトに励む毎日。そんなある日、ソウルからアメリカ育ちの美少女ウリムが転校してきた。彼女にすっかり心奪われてしまったヨミンだったが、なかなか素直になれずケンカばかりしてしまう。一方、ヨミンに秘かな想いを寄せる女の子クムボクは、ウリムへの対抗心を剥き出しにする…。


 
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