アルバトロス (1996)

[591]エグイ・シーンの連続でひときわ異彩を放つ軍製作の反北朝鮮映画
★★★★☆☆

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この作品、
もう観れないだろうと諦めていたら、
またまた神さまからの贈り物があって(^^♪

本当になんとお礼を言えばよいのか。
ありがとうございます、ありがとうございます!(正座)

観たいと思っていたのは、どうやら主役の
イ・ジョンジェとチャ・インピョが軍に入隊している間に創られた
軍の反北朝鮮広報映画らしいこと。
相当にエグイ・シーンがあるらしいこと。
そういう情報を私としては珍しくキャッチしていたからなの。

なんでキャッチしたのか?
そりゃあ、あなた、ジョンジェの観てない作品が
残り少なくなって調べたからだわさ(^^♪

うん、たしかにそうだったよ。
軍製作の広報映画だった、えぐいシーンわんさかあった。
でもジョンジェは予想通りめちゃカッコよかったわ(^^♪

ビデオテープをDVDにしたものだから画像は悪いよ。
堪忍してね🎵

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ギョンミン(チャ・インピョ)と
ピョンサン(イ・ジョンジェ)は友人の間柄で、
ともに友人のミョンジュ(左の女性)を愛していた。

でもミョンジュはギョミンが好き。
そうなのよ、私のジョンジェはまた失恋する訳よ(^^♪

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これ、二人がキスしてるのを見てショックを受けるシーン。
いいのいいの、ほっといてくれる。
ジョンジェはどうせ悲恋が似合う男なんだからさ(泣)。

で、朝鮮戦争がはじまる。

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本当はこのシーンから始まる。
軍製作だからこの戦闘シーンはなかなか迫力ある。

大韓民国陸軍少尉として参戦していたギョンミンは
捕虜として収容される。
と、その収容所には、
北朝鮮人民軍として参戦していたピョンサンが
政治保衛部大佐としていた。

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で、字幕にあるように、ギョンミンに
おれに跪いて共和国(北鮮)に忠誠を誓えと迫る。

そうなのよ。
ピョンサン、女を取られた腹いせにギョンミンに仕返しをする。
そんなふうに描かれてる訳。
なにしろ反北朝鮮広報映画だからさ(^^♪

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これが収容所。

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捕虜の労働現場。
セットがなかなかいいのよ。
チカラあるのよ、凝ってるのよ、見応えあるのよ(笑)。

で、物語は…、あ、もうないかな?(笑)
いや、あるにはあるんだけどさ、
あとは結末を除くと拷問シーン、
虐殺シーンがエピソード風に転がされていくだけというか。

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これは妊娠して子(胎児)を堕ろした女性捕虜が、
裸にされて縛りつけられて虐殺されるシーン。

中央に座って何か言われてる男が、
この女性を孕ませてしまった恋人。
男が「女の相手は自分じゃない」と言うと、
「じゃあ、女を殺れるだろう」とナイフを渡される。

で、男はそのナイフで恋人を刺し殺しちゃうんだけど、
彼女の腹を割くシーンまであるんだよねえ。
ちょっとエグ過ぎて皆さんにはお見せできません!(^^♪

実はこのシーンの前、
収容所の幹部が、この女性がひとりで堕ろした
ヘソの緒のついた胎児を手に持ち、
女性捕虜たちを尋問するシーンまであるんだよ。

なんで? 
と思うけど、なにせ反北朝鮮広報映画な訳でさ(^^♪

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あ、彼女を殺した恋人の男、刺したあと気が狂って、
こうやって捕虜たちの前ですぐに射殺されちゃうの。
ひどいよねえ…、て誰が? どっちが?(^^♪

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これは共和国の反動分子として収容された家族。
左から妹、姉ウンジュ、母親。
父親はビニール袋を被せられて窒息死。
母親もこのあと射殺される。

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これは脱獄を企てた艦長とギョンミン(右)。
でも掘った穴を出てみると、そこはまだ収容所内。

で、宿舎へ戻らざるをえなくなるんだけど、
「遅くなったのが怪しまれるといけない」と、
艦長がツルハシで俺の足を砕けってギョンミンに足を砕かせる。

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ある日、ギョンミンもこうやって処罰を受ける。
ちなみに縄を引かされているのは姉ウンジュ。

「ギョンミンに石を投げろ。投げないとやつを殺す」
と脅され、捕虜たちも仕方なくギョンミンに石を投げる。

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その光景を見て何を思うのか、われらがジョンジェ。

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またある日、北鮮の将校たちが収容所にやってきて
お好みの女性捕虜たちを抱く。
ん? これって接待パーティ?(^^♪

将校たちのお眼鏡に叶うと旨いもの食べさせてもらえるので、
女たちはありったけの化粧をしてこうやって。

それはいいんだけどさ、この直前、
女性捕虜たちが全裸でシャワー浴びるシーンがあるのよ。

別にそういうシーン挿入する必要ないんじゃないの?
それよりジョンジェもっと見せてよ。
と思ったんだけど、あれ、兵役についてる男子諸君に見せると
喜ぶと思って撮って入れたのかなあ。
う~ん、よくわからんぞお~(笑)。

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姉ウンジュが止めたにもかかわらず、
妹もこうやって将校に抱かれてしまう。

そして貰った食べ物を姉ウンジュに。
姉ウンジュはそれを想いを抱いているギョンミンに。
うん、捕虜の南鮮のひとたちはみんな心優しいんだよねえ。
とにかく反北朝鮮で盛り上がらないとね(笑)。

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が、その妹は妊娠をしてしまう。
姉ウンジュにそのことを告白すると姉は言う。
妊娠が発覚すると処刑される。
どうせ死ぬなら潔く姉さんと一緒に死にましょう、と。
そして結局、姉妹はこうやって縊死してしまう。

仲間から知らせを聞いたギョンミンは、結婚して
子供を産みたいと言っていた姉ウンジュの言葉を思い出しながら、
唇を噛みしめる。

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終幕に近づいたある日、突然、捕虜のひとりがペストで死ぬ。
そして瞬く間に蔓延し、捕虜たちは次から次へ。
実は軍が細菌兵器としてペスト菌を開発し、
この捕虜収容所でひそかに実験したのだ。

この実験が諸外国に知れると大変なことになるので
遺体をすべて焼却してしまおうと、捕虜たちの宿舎に火を放つ。

と、事態を察した南鮮の捕虜たちは
ついにスクラムを組み立ち上がる。

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が、行く手は鉄条網に阻まれている。
放水を浴び、銃弾を浴び、たちまち死体の山が築かれていく。

しかしこの混乱の隙をついて、
ギョンミンはひとりジープを奪いついに念願の脱出を!

え? ホントにいいの、ギョンミン?
こんな時に仲間を見捨ててひとりだけ逃げちゃって。
なんて一瞬私は思わないでもなかったが(^^♪

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しかしこの川を渡れば南という寸前に、
こうやって収容所の連中に追いつかれ銃を向けられる。

と、その時、追っ手たちは背後から銃弾を浴びて
バタバタと倒れてしまう。
見れば遙か彼方の道路に私のジョンジェが!
すごい腕だよねえ。よくギョンミンに当たらなかったよねえ(^^♪

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ジョンジェは言う。
「はやく行け、おれの気の変わらないうちに」と。
カックいい!(^^♪

そうか。
ジョンジェはギョンミンにこう言ったことがある。
「なぜ逃げ出さない。俺はおまえを見損なったよ」と。

あれはこういうことだったんだ。
ここを脱出しろ。
うまく国境へ辿りつけば後は俺が助けてやる!という。

それとも共和国の連中があまりにもひどいので、
あの冷酷なピョンサンもさすがに共和国を見切った
というシナリオなのかなあ。

う~ん、どっちとも取れるなあ。
というより、どっちでもいいか、
物語にはあんまり興味湧かないし(笑)。

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泳いで国境を渡るかつての友ギョンミンに目をやった後、
ジョンジェはこうやってタバコに火を。
さすがジョンジェ、絵になるよねえ(^^♪

フ~ッ…、主役というお誘いの割りには、
俺、出番もセリフもけっこう少なかったなあ。
ま、いいか、これ、軍の広報映画だし(^^♪

と、そのとき突然、ダダダダダッと
いずこからともなく銃弾が飛んできてジョンジェが蜂の巣に!

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だよね、こう来ないと、
ジョンジェの見せ場あまりにも少ないぜよ(笑)。
もちろん撃ったのは収容所の新たな追っ手たち。

で、最後、軍に復帰したギョンミンは、
虐殺されていった仲間たちを思い起こしながら
極悪非道な北朝鮮軍に復讐を誓うのであった。ジャン!

いかにも軍の広報映画って感じなので
ストーリー的には何も言う気がしないのだけど、
同じ民族のものをただひたすら憎むかのように作ってあるので、
見ててそのあたりはどうしても複雑な気持ちに襲われちゃうよね。

一個だけ。
軍の広報映画だけど、
なんでこんなにえぐいシーンを網羅するのか、
ちょっと興味ある。

えぐいと感じるのは、男も女も含めて
徹底してからだが剥き出しにされるからなんだよね。
内臓まで抉り出されるシーンがある。

こういう描き方は、
自分の身体とじかに向き合う訓練をしてる兵士たちにとっては、
もしかしたらかなり有効なのかもしれない。

この映画の場合、
北鮮軍に対する憎しみを駆り立てる上ではってことになるけどさ。

私は軍隊経験がないからあくまで想像なんだけど、
兵隊さんたちにちょっと聞いてみたい気はする。

ところでギョンミンをやってるチャ・インピョ、
うん、やっぱり美形すぎて損してる。
言っとくけどインビョ、それは広報映画であることと関係ないよ(^^♪

「ドクターK」で初めて君を観た時、
お、ちょっといいかな?と思ったけど、
あれ以降も「お、ちょっといいかな?」の域を出てないよ(^^♪

そのあたりが同じ美形で損しがちな
アラン・ドロンやわが国の佐田啓二と違うところなんだよな(笑)。

あ、「木浦は港だ」だけは「お、かなりいいじゃん」と思ったけどね。
美形はああいう屈折した役をやらないとやっぱり損しちゃうよな。

そこへ行くとさすがに私のジョンジェは
ちょっと格が違うって感じかな(^^♪
自分を「ポン」と突き放してみせる。
そのあたりがものすごくカッコいいのよ。
ダンディーなの、スターって感じなの、わかる?(嬉)

うん、くどいけど、私としてはもっと観たかったぜい(^^♪


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■104分 韓国 アクション/サスペンス
監督: イ・ヒヨスク
脚本: イ・チャンギュ
撮影: パク・キュンウォン
出演
チャ・インピョ ソ・ギョンミン 大韓民国陸軍少尉
イ・ジョンジェ ピョンサン 政治保衛部大佐
イ・フィジェ ジュヒョン ソ連留学生
チョン・ムソン 艦長 元韓国海軍少領(少佐)
カン・リナ ウンジュ 元外交部副部長の姉娘
パク・チュンギュ→ パク下士 最初の脱走相手
イ・ムジョン チョンプル 元収容所所長
ソ・オクソク ソ軍官
クム・ウンジョン ウンジョン 元外交部副部長の妹娘
イ・ガンソン ミョンジュ ギョンミンの恋人
キム・ギョンジン 明子 日本人
キム・ギジュ ピルヨン
ユ・ビョンハン 所長
パク・キョンドゥク 中央党幹部

1996年に製作された反北朝鮮の軍の広報映画。朝鮮戦争で北朝鮮の捕虜となった男が捕虜収容所で体験する凄惨な出来事を描く。あまりにエグイ拷問・処刑シーンがてんこ盛りなので、残虐シーンが苦手な方は要注意。主役を演じるチャ・インピョとイ・ジョンジェが軍に入隊している期間に製作された。
キョンミン(チャ・インピョ)とピョンサン(イ・ジョンジェ)の二人は友人であり、かつ恋敵でもある仲。しかし、二人は日本の植民地支配から開放された後の混乱期に右翼と左翼の対立に巻きこまれ、朝鮮戦争が始まると、キョンミンは韓国軍将校として、ピョンサンは北朝鮮人民軍として参戦する。そして、捕虜になったキョンミンは休戦後も韓国に送還されず、政治犯収容所に収容される。そこには韓国海軍少佐(チョン・ムソン)、米軍のスパイとして連行されたソ連留学生チュヒョン(イ・フィジェ)、以前は収容所所長だったチョンブル(イ・ムジョン)、反動分子として逮捕された外交部長プヨン(クム・ウンジョン)と彼の娘ソヨン(カン・リナ)、そして日本人の明子(キム・ギョンジン)らが収容されていた。そして、北朝鮮で政治保衛部大佐になったピョンサンがキョンミンの前に姿を現す。キョンミンに愛する女性を奪われた過去を持つピョンサンは、キョンミンに強制労働と拷問を繰り返すが、キョンミンはそれに耐え、ひたすら脱出のチャンスをうかがうのだった。
言葉で書き表すのがためらわれるほどの北朝鮮軍による残虐拷問シーンが延々と続く。映画そのものには見る価値はほとんどないが、この悲惨極まる映画からわずか四年後に、人情味あふれる北朝鮮兵士が登場する『JSA』が生み出されたことは記憶しておきたい。「北朝鮮=鬼畜」から「北朝鮮=同じ人間」へ。北朝鮮兵士の描写方法がガラリと変わるほど、韓国社会はここ数年で大変貌を遂げたということだ。

●tenchanさん
愛しあったものが反目しあうと、
その憎悪は計り知れないほど深くなるといわれますけど、
この映画の同族(北朝鮮)にたいする憎しみは、
そのことをどこか彷彿させるものがありますよね。
私たちにはちょっと想像できないような…。
これは抜け出すの並大抵じゃないだろうなあと思いました。
イ・ジョンジェ、ほんとセクシーです。
あの指の美しさは、かれの神経が全身にいきわたっていることから
生まれてくるんでしょうね…。

●ひらいさん
ですよねえ。
創ってる連中、いったいどういう気持ちで創ってるんでしょう?
私にはちょっと想像がつきかねるんですよね。
なので、これも例の「恨(ハン)」ってやつの一種で、
それが根っこにあるのかなあと思ったりもします…。
私らからすると、この映画の心は、
かなり悲劇的な状況だと思うのですが…。

ありがとうございました

 
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この記事へのコメント

tenchan
2010年10月31日 23:48
こんばんわ
この作品はずっと以前にインターネット配信をPCで観て あまりにも辛くて 2度は観ないだろうと思っていました
でも今回DVDでまた観て 眼を覆ってしまう場面いくつも有って 後味が悪いです
これじゃ反北朝鮮ばかりじゃなく 別の意味で反韓国になりそうです
救いはジョンジェの 軍服姿がセクシーなのとタバコやグラスを持つ指の美しさ・・・でしょうか^^;
ひらい
2010年11月04日 17:44
ご無沙汰しております。

神様からの贈り物が私のところにも届きました。
この場を借りて山崎様、tenchan様に感謝申し上げます。
この作品、広報映画というものは・・・・。
こういう作品を作っていてスタッフ、出演俳優はどういう気持ちで仕事されているんでしょうねえ。
過剰な表現を見せられると観ている者も北朝鮮に対してよりも作り手に嫌悪感を抱きそうな・・・・。
山崎さんが『JSA』を例に挙げてらっしゃるように、憎しみを持たそうとするよりも憎しみ合う状況がいかに残酷なものであるかということの方が韓国国民にとっても、わりといい方向に進むような気がするんですが・・・・。
どうなんでしょうか?

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