渇き (2009)

[617]さすがパク・チャヌク、みごとに韓国版吸血鬼に仕上げてるよ
★★★★★☆

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普通に言えば、
中年神父と若い人妻の不倫純愛ドラマ…。

神父、これまで女性を知らないし、
若い人妻も夫に虐待されつづけて性愛を知らないから…。

もっとも普通には言えない。
だってパク・チャヌク監督の作品なんだもん(笑)。
神父、じつは吸血鬼(笑)。人妻も、のち吸血鬼…。

あ、ついでに言っておけば、
いつもお世話になってる輝国山人さんは痴情メローとおっしゃってる。
それも言い得て妙かもね…(笑)。

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神父サンヒョン(ソン・ガンホ)は病院に勤めている。

いつも病気で死んでいく人たちを看とるだけなので、
敬虔な神父らしく無力感に苛まれる(笑)。

そこで、いまアフリカで開発研究されているという
謎のウイルスEV(エマニュエル・ウイルス)にたいする、
新ワクチンの被験者となる。

少しでも人の役に立ちたいと思ったのか、
それとも生きててもしようがないと思ったのか。
あるいは…?

というのは、
このウイルス、なぜか独身男性だけが感染し、
感染すると100%命を落とす。
なので自殺志願者が被験者になることが多いらしいので…。

ワクチンを被験すると、
神父サンヒョンもめでたく死ぬ(笑)。

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が、しか~し!
謎の血を輸血したおかけで、サンヒョンは奇跡の復活を…!(笑)

しかも
祈祷で病人を治癒するという神秘能力を備えた
「包帯の聖者」として…(笑)。

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なぜ包帯をしてるのか?
復活後、時々からだ中にこういう水泡が出てしまって…!(恐)

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と、からだが渇いて渇いて…、
からだが人間の血を飲みたくて飲みたくてしようがなくなって、
で、こうやって患者たちの輸血用の血を…(恐)。

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なんだよねえ。
サンヒョン、吸血鬼として復活しちゃったのよ。
吸血鬼の血がウイルスEVを制圧する…!
そういうからだになっちゃったのよ。困っちゃうよねえ…(笑)。

しかもある日…、
息子がガンなので助けてくれと、ある母親がやってくる。
行ってみると、その息子とは幼馴染のガンウで、
祈祷して腫瘍を治してやる。

それが縁でガンウの家に出入りするようになるのだが、
ガンウの妻テジュ(キム・オクビン)に心を奪われてしまうのだ…!

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左の女…、キム・オクビン…。
いやあ、彼女がまたいいのよ、きれいで、小悪魔的で…。
我輩も惚れちゃうよねえ(笑)。

この映画が★5つを獲得してるのは
ほとんど彼女のおかげなんだって…(笑)。

あ、ちなみにガンウの家では
毎週水曜日、こうやってマージャンをやっている。
韓国ではちょっと珍しいけど、
なんだか中国の怪しげな雰囲気が醸し出されててグッド…(笑)。

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え? サンヒョン、なにしてるのか?

隣室から若妻テジュの声が漏れてくるので、
アレが猛烈にいきりたっちゃうの。
で、自分でアレをぶん殴って必死に鎮めてるのよ…(笑)。

そんなある夜…。

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サンヒョンは、
こうやって通りを裸足で駆けているテジュを見かけ、
捕まえ、自分のクツを履かせてやる…。

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テジュ…、
じつは幼い頃、両親と一緒にガンウの家に間借りしてたんだよね。
でも両親が夜逃げしたので(?)
ガンウの母親に引き取られて今日まで育てられてきたの。

そう、例によって、孤児…。

で、成長してからそのままガンウの嫁になったんだけど、
ガンウと母親にはいじめられてきた…?

で、夜になると
こうやって「夢遊病」を装って街中を疾走していたわけ(笑)。
この世の地獄から抜け出したい一心というか、
深夜、走っている時だけ生きているような心持があって…。

こうして、この夜の出来事を境に、
若妻テジュも神父サンヒョンに急接近…!

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二人は、ガンウと母親に隠れて、
ガンウの家で…、サンヒョンの勤める病室で愛し合うようになる。

サンヒョンが、じつは…、と
自分が吸血鬼であることを告白すると、
テジュは恐くなって逃げ出そうとするのだが、

それも束の間、サンヒョン恋しさにすべてを受け入れ、
ついには彼女のほうからガンウ殺しを頼む。

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そして三人で釣りにでかけた夜、
サンヒョンとテジュはボートの上からガンウを…。

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母親はガウンの死にショックを受け、植物状態に…。

テジュがいままでの恨みとばかりにその母親を殴ると、
サンヒョンが止め、思わずテジュに手をあげる。

と、テジュは「サンウは一度もあたしを殴らなかった」と口をすべらす。

サンヒョンは、「おれを騙したのか」と
ついにテジュを自分の手で殺してしまう…。

んだけど、テジュを心底愛してやまないサンヒョンは、
こうやって自分の血を死んだ彼女のからだの中に…。

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うん、吸血鬼物語の定石通り、
テジュを吸血鬼として甦らせるんだよね。
ありがとう…(笑)。

このシーン、
数ある吸血鬼映画の中でもなかなかいいよ。
きれい…、んでもって、切ない…(笑)。

あとは観てほしいんだけど、
こうやって観てくると、

神父で、かつ独身のサンヒョンはウイルスEVに感染し、
吸血鬼として復活することによって、
徹底して抑圧されていた自分のエロスを解放した、
ということになるのかもね。

そうすることでしか解放できなかった…?

孤児テジュもそう。
このあと彼女は自分の欲望の赴くままにほかの男とも関係し、
ひとを殺しては、滴りでる血を飲み干す。
自由奔放に生きはじめる…。

それがまたじつに魅力的なテジュを造りあげていくんだけど、
観ててまたいっそう哀しくなるというか、
切なくなるというかさ…。

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じつは、サンミョンも孤児…。
教会で育てられ、そして神父になった…?

そのせいか吸血鬼になっても、テジュと違って、
罪もない人間を殺して血を飲み干すことはどうしてもできない。

そこで、サンミョンの取った行動は…?

言うと思った?
言わない、観てないひとのために…(笑)。

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ラストシーン…、泣けるよ(笑)。

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サンミョンが素足のテジュに履かせたクツだよね…。

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パク・チャヌクらしく、映像がほんといいのよ。

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血で海を染め、血を吹き上げながら海を渡っていく二頭のクジラ。
サンミョンとテジョの姿そのものかな…?

この作品、最初に言ったように、純愛不倫ドラマ。
それも孤児同士の純愛もの…。

「復讐三部作」はまさに「復讐」を描いてるけど、
その復讐と表裏の関係にある「愛と赦し」を描いてる
と言っていいかも…。

「愛と赦し」なだけに、
三部作には見られなかった笑いが散りばめられていて、
私は三部作より好きかも…(笑)。

あ、★5つは、ホントは、
遊びがちょっと過ぎて物語がやや散漫になってるから…(笑)。

まだ未見の方はぜひどうぞ。
ちょっと気持ち悪い映像もあるけど、すごくいい映画だよ…。

■133分 韓国 ホラー/ドラマロマンス
監督: パク・チャヌク
製作: パク・チャヌク
原案: エミール・ゾラ
脚本: パク・チャヌク チョン・ソギョン
撮影: チョン・ジョンフン
音楽: チョ・ヨンウク
出演
ソン・ガンホ サンヒョン
キム・オクビン テジュ
シン・ハギュン ガンウ
キム・ヘスク ラ夫人
オ・ダルス ヨンドゥ
パク・イナン 車椅子の老神父
ソン・ヨンチャン スンデ

敬虔な神父が正体不明の輸血を受けて吸血鬼になり,友人の妻と愛に陥って夫を殺そうという提案を受け入れる痴情メロー。
病院に勤める神父サンヒョンは,死んでいく患者を見とるしかない自分の無力さに悩み,海外で秘密裏に進行しているワクチン開発実験に自発的に参加する。
サンヒョンは,実験途中でウイルスに感染して死に至り,正体不明の血の輸血を受けて奇跡的に蘇生する。しかし,その血は,サンヒョンをヴァンパイアにしてしまう。
血を望む肉体的欲求と,殺人を願わない信仰心の衝突は,サンヒョンを押さえ付けるが,血を飲まないと彼は生きていられない。だが,人を殺さないで人の血をどのように手に入れるのか。
奇跡的に命を拾ったサンヒョンは,彼が奇跡を起こせると信じて祈祷を求める信奉者の間で,幼い時期の友人カンウと彼の妻テジュに会うようになる。
ヴァンパイアになったサンヒョンは,テジュの妙な魅力に押さえ込めない欲望を感じる。テジュも,ヒステリカルな姑と無能力な夫に抑えられていた欲望を悟らせたサンヒョンに執着し,危険な愛に陥る。
ますます大胆になって行くサンヒョンとテジュの愛。サンヒョンがヴァンパイアという事実を知ったテジュは,恐れのため距離をおくが,それもしばらく,サンヒョンの恐るべき力を利用して夫を殺そうと誘惑する。
愛という名前でより一層彼を引き締めてくるテジュ。殺人だけは避けようと思ったサンヒョンは,カンウを殺すためテジュの提案を受け入れる。一寸先も分からない彼らの愛,果たしてその終わりは,どうなるのだろうか。

 

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