砂時計 1話__前 (1995)

[619]民主化を勝ち取るまでの韓国社会を描いた壮絶な叙事詩
★★★★★★

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このお正月、ついに…、ついに、
これまでなかなか手を出せなかった「砂時計」を観たっ、
のだ…!

きっかけはなんと
年末に観たあの「アスファルト、我が故郷」。

ギジュを演じたキム・ヨンエにすっかり心を奪われ、
ならば彼女の出てる「砂時計」もこの際いっきに…!
と、お正月早々、無鉄砲に立ち上がってしまったのだ(笑)。

いやあ、先達のみなさんが薦めてくだすったように、
とても素晴らしいドラマだった…。

おかげで2、3日、なんとなく反芻しながら、
ついついボーッと時を過ごしてしまったよ。

さてさて、なにから書きはじめたらいいのか。
うん、困った、なにも考えてない、いつものことながら…(笑)。

あ、じつはさっきまで、
ちょっと「砂時計」についてネットサーフィンしてたの。
私もたま~にはやるのよ…?(笑)

でもみなさん、素晴らしい素晴らしいと誉めてらっしゃりながら、
ただそれだけで案外なにも書いてらっしゃらない。
ま、そういうもんだよね、世間って…(笑)。

と言いつつ、私も書く自信はまったくないんだけどさ(泣)。

物語と登場人物を紹介しながら誤魔化そうっと…?(笑)

第1話 テスとウソク

物語の始まりは1976年春…。

パク・テス(チェ・ミンス)とイ・ジョンド(チョン・ソンモ)は、
パク・ソンボム(イ・ヒド)という男の率いる暴力団の組の一員だ。

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左がそのジョンド、そして右が最主役のテス。

そう、テスやってるのは「白夜」で北朝鮮のテロリストをやって
私のビョンホンを食ってしまった、あのチェ・ミンスだよ~…!
またまたカッコいいのよ(笑)。

ジョンドは、テスの高校時代の仲間。
テスはジョンドをいろいろ庇い続けるんだけど、
最後までこのジョンドに苦しめられることになるの。

悲劇…(泣)。

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これはボスのソンボム…。

ボサッとしてるように見えても、義理と人情に厚い
テスのいい兄貴分ってかんじ…。
なんとなく大好きになっちゃったなあ、私、この兄貴…(笑)。

このソンボムが、
チャン・ドシクという政界のウラ人物に頼まれて、
ある政治家の仕事を引き受ける。

仕事とは、
ライバル政治家の集会を叩き潰せというもので、
テスら組員がバスでソウルに乗り込んで潰す…、
そこから物語が始まる。

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会場では、「新韓民主党」が全党大会を開いていた…。
ということは、ソンボムに仕事を依頼してきた政治家は
与党の政治家ってことだよね。

朴政権側…。

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左が、政界のウラ人物のチャン・ドシク。
中央情報局のお偉いさん…?

このドシクと話してる時、テスがボソッと洩らすの。
「ヤクザが政治に関わってると、最後は死刑になる。
兄貴(ソンボム)がそう言ってました」って…。

観終わると、じつは、
この物語の骨子はその一言に集約されてた
ってことがよくわかるかな…?

んだ。
テスはヤクザとして生きようって決めてたんだけど、
いやおうなく当時の韓国の政治的状況に巻き込まれていき、
結局、最後、「死刑」で命を落とすことになっちゃうんだもんね…(泣)。

あ、ついでに言っておくと、
このドシクという人物、最終話までずっと裏主役でさ(笑)、
テスと関わりを持つことになるの。

演じてるのは、ナム・ソンフンという俳優さん。
この俳優さんがまたよくて大好きになったんだけどさ、
あとで調べたら2002年に亡くなってたんだよね。
ものすごく残念…(涙)。

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ドシクと会ったあと、テスはこの男に会いに行く…。

ソウルの大学の法学部に通う、カン・ウソク(パク・サンウォン)。
テスの高校時代の親友。
うん、「砂時計」のもうひとりの主人公…。

「白夜」にもちょこっと出てたらしいんだけどさ、
このパク・サンウォンがまた渋くてめちゃカッコいいのよ。
見ようによってはチェ・ミンスを食ってたかも…(笑)。

映画にはほとんど出てなくて泣きたくなっちゃった。
こら、私のためにもっと映画に出ろ…!(泣)

あ、これまたついでながら私は、
このウソクが出てくるたびに、あの「シルミド」や
「公共の敵」を撮ったカン・ウソクを思い出して困ったよ。
ダブルよねえ、役が役だし、話が話なんだもん…(笑)。

で、二人が再会した瞬間、時はさかのぼり、
テスがウソクのいる高校に転校した1973年に…。

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どう、高校生のテス…? カッコいいよねえ(笑)。

名前がわからないんだけど、この俳優がまたいいのよ。
うん、私ゃ俳優たちに痺れっぱなし。
お正月早々、嘆息の連続…、理由、わかるよね?(笑)

あ、それでもいまうちにいる男たち、
この間の芝居はめちゃくちゃ評判よかったのよ(喜)。

これでもかって映画ばっかりみせて、
とことん「カッコ魂」植えつけてきたもんね。
ようやく実ってきた。んだ、んだ…(笑)。

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右が高校生のジョンド…。

テスは転校してきたその日に、
不良グループの洗礼を受けそうになるんだけど、
ケンカ強くて逆にやっつけちゃうの。
で、グループの番長格のジョンドと友達になる…。

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こっちは、神童の名を欲しいままにしてるカン・ウソク(右)。
もち、成績はダントツ…。

テス、ケンカはダントツなんだけど勉強はダメ。
一方、母との二人暮らしで、母想い。

で、朴大統領と同じ陸軍学校に進んで、
いずれ大統領になって新しい世の中を作りたい、
世の中のクズどもを一掃したい…、
そう思ってこのウソクに勉強を教えてくれって
土下座するの(笑)。

ウソクは、絶対にケンカをしないなら、
と約束させて教えはじめる。

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こいつがまた正義感の強いやさしい子でさ、
無二の親友になっちゃうのよ…。

あ、これは…、
真冬の川に入って勉強してるテスと、
橋の上からそれを眺めているウソク…(笑)。

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ある日、テスは地元のヤクザ・グループに呼び出される。
「ケンカが強いんだって?
おれたちとケンカやってみせろ、仲間になれ」だって…(笑)。

でもテスは殴られても、
ウソクとの約束を守るため一切手を出さない。

ウソクは、そんなテスに感動してこうやって連れて帰る…(泣)。

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これは、その地元ヤクザのボス。
ケンカは強いけど勉強のできない地元の落ちこぼれたちを、
片っ端から救ってあげてる「良い奴悪い奴変な奴」…(笑)。

誰あろう、じつはこいつ、
最初に登場したあのソンボムなんだよねえ。

この時、子分たちに、
「もういいだろう、帰してやれ。
いずれそいつはおれにまた会いに来るだろう」だって…(笑)。

実際、そうなるんだけど、
この地元の小さなヤクザたちも、
当時の韓国情勢の中でいやおうなく政治に巻き込まれていく姿が
描かれていく。

大事なポイント。
テスと一緒に勉強のポイントを押さえておこう…(笑)。

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前後するが、ある日、テスの高校の連中と、
別の高校の連中とがバスの中でケンカを始め、
ついには大乱闘に…。

テスも、やられてるのを見て加勢に入るのだが、
それがもとで危うく退校処分に…。
と、その時…、ジャン!

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学校に乗り込んで、
「先生たちは友達がやられてるのに黙ってみてろと
教えてるのですか。そういう教育をしてるのですか」
と、担任と校長をとっちめるのが、この女性…。

そう、テスの母親…、
私のマドンナ! キム・ヨンエ…!(笑)

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これは、家にテスの友達が遊びにきたとき、
気さくにごちそうしてあげるおかあさん…、キム・ヨンエ(喜)。

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勉強している息子を嬉しそうに見つめてるおかあさん、
キム・ヨンエ…!

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嬉しいのはべつに勉強に精をだしてるからじゃないのよ。
息子が…、テスがあまりにも死んだおとうさんに、
夫にそっくりなものだから…(泣)。

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おかあさん、じつは技芸(キーセン)。
こうやって政治家も遊びにくる遊郭を経営してるの…。

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一緒に生活をしてるその遊女たち…。

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テスの家に遊びにきて、
遊女たちに見惚れてる思春期の高校生たち…(笑)。

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お座敷前、新聞紙を上に花札に興じている遊女たち…。

テレビ画面だし、韓国語知らないからよくわからないんだけど、
この新聞には朴軍事政権の記事が載ってるのかも…?

ちなみに前年の
1972年10月、国は、非常戒厳令を宣布。
11月、維新憲法案が国民投票で成立、維新独裁体制に入る。
12月、国民会議、朴正熙を大統領に選出…。

こういうことを押さえておかないと、
このドラマのほんとの意味での面白さに気づけないかもね…?

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学校に怒鳴り込んだその帰り、
おかあさんは…、キム・ヨンエはひとり息子のテスに謝る。

「毎晩、おかあさんたちは酒浸りでドンチャン騒ぎ。
ごめんね、勉強に集中できないでしょ。
何百回も考えた、むかしの行商に戻ろうかって…。

でも、あの苦労はもうしたくないし、
おまえも、おかあさんの仕事を恥じたりしないで
友達を連れてきたりしてくれるから、
つい先延ばししたりして。

ごめんね、テス」…。

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私ゃはや貰い泣き…(泣)。
だってほんとにいいのよ、キム・ヨンエ、切なくて…。

ディレクターさんも、
あの「美しい彼女」のイ・ジャンスと同じように詠いまくるしさ。
そう、あのバンソリ語り…!

この「砂時計」は1995年の作品。
「美しい彼女」は2年後の1997年。

もしかしたらイ・ジャンス、
この「砂時計」をものすごく意識してたのかもね。

この「砂時計」、当時、放映時間になると
みんなが観るために早く帰宅して、
通りを閑散とさせたってほどの超人気ドラマだったらしいし…。

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おかあさんが立ち上がると、
テスはおかあさんを背負って家路につく…。

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ウソクに勉強を教えてもらい、テスの成績は急上昇。
陸軍学校の試験にも合格したかにみえたのだが…。

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なぜか面接試験で落とされた…!

次ページに続く(笑)

※文字制限数に引っかかっています。
このページへのコメントをお控えいただけるとありがたいです。
すいません、お正月早々お騒がせして…(笑)。

■全24話 韓国ドラマ 
演出:キム・ジョンハク 
脚本:ソン・ジナ
キャスト
チェ・ミンス(パク・テス)
パク・サンウォン(カン・ウソク)
コ・ヒョンジョン(ユン・ヘリン)
イ・ジョンジェ(ペク・チェヒ)
パク・クニョン(ユン・ジェピル:ヘリン父)
チョン・ソンモ(イ・ジョンド:テスの仲間)
イ・スンヨン(シン・ヨンジン:記者)
キム・ヨンエ(テス母)
イ・ヒド(パク・ソンボム:テスの親分)
イム・デホ(チャン・イルト:テスの仲間)
イム・ヒョンシク(オ係長)
メン・サンフン(ウソクの同僚検事)
チョ・ミンス(チョン・ソニョン:下宿先の娘)
キム・ビョンギ(カン・ドンファン:ジェピルの部下)
ナム・ソンフン(チャン・ドシク:ジェピルの部下)
ソン・グムシク(チョン・インジェ:テスと敵対するやくざ)
ソン・ヒョンジュ(チョン・イニョン:インジェ弟)
キム・インムン(カン・マンソク:ウソク父)
キム・ウンソク(ユン・ヨンジェ:ヘリン兄)
ホン・ギョンイン(ウソク 高校時代)

第1話 「テスとウソク」
1976年春。
パク・テスとイ・ジョンドはイ・ソンボム率いる組の一員である。
イ・ソンボムはチャン・ドシクの仲介である政治家に会う。
野党である新韓民主党の全党大会をつぶすため、イ・ソンボムの手を借りたいというのだ。
政治の世界には関わらないという主義のイ・ソンボムだったが、仕方なくテスをはじめ手下たちを手配、暴力で全党大会をつぶすことに成功する。
ジョンドはテスやソンボムと違い、秘かに政治に野心を抱いていた...。
1973年。
テスはカン・ウソクやイ・ジョンドのいる高校に転校してきた。
テスの母は女手一つ、遊郭を経営しながら生活を支えていた。
ケンカに強いテスだが、母を助けるためにも勉強して身を立てることを決意、学年トップのウソクに勉強を教えてくれるよう頼む。
ウソクはテスの真剣な態度に心を動かされ、ふたりは親友同士になっていく。

●月見草さん
へえ、「恋の香り」、そういうお話なんですか。
DVDは持っているのですが、いまは時間が…。
夏休みあたり観ようかなあ…(笑)。

●スクリーンさん
韓国ドラマ、観ると嵌りそうなのでビョンホン以外は、
と思ってるのですが…(笑)。
パク・サンウォン、「白夜」のあの上官だったんですね。
すいません、字数制限にひっかかっていて…!(謝)

ありがとうございました。

 

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この記事へのコメント

月見草
2011年01月13日 16:33
山崎さーん
またコメントしちゃいます。
キムヨンエさんのフアンでしたら、砂時計の1年前の作品でビョンホンさんが準主役級で出ていて、キムヨンエさんが、ビョンホンの結婚相手になる、チェジンシルとその妹のチョドヨンの母親役で出ています。未亡人で母親であるキムヨンエの恋愛が物語りの要になってます。
私的には娘の恋の香りでなく母親の恋の香りに少々うんざりした記憶がありますが、山崎さんだったら、もう亡くなったジンシルさんとキムヨンエさんとふたりを堪能できて、お勧めのドラマです。でも長いですよ(^^;)
月見草
2011年01月13日 16:47
急いで書いたら、ドラマの題名書くの忘れました。
「恋の香り」です。
スクリーン
2011年02月10日 22:05
哲さん 今日は 三連発で久々のコメントです。

ついにビョンホン作品以外の韓国ドラマに手を出してしまいましたか^^
抜け出せませんよ~~~
カン・ウソク(パク・サンウォン)<白夜の上官チェ中佐です。
一部抜粋
パイロットとして中尉に昇進したギョンビンに、新規導入機Q“ワイルドキャット”のテスト飛行命令が下った。彼は鬼教官で上官のチェ少佐と共に大空へと飛び立つが、訓練終了後の機投中にエンジン・トラブルが発生。チェ少佐はギョンビンを脱出させて自らは機と運命を共にする。
思い出しましたか~~~(^^)

この砂時計に似た暗いドラマ(でも好き)「ジャイアント」今 CSで放送中。出演は哲さんもお気に入りの「イ・ボムスさん」主役ですよ。
いつか機会があれば、ご覧になって欲しい。
tomonuma@msn.com
2015年07月30日 08:22
砂時計ベスト解説ブログですよ、ありがとう…
よく見ると サロンでテスが挨拶したメガネを掛けた政治家と
テスの前でお母さんの膝をナデナデした政治家は、
同一人物ですよね。
tomonuma@msn.com
2015年07月30日 08:29
「ベスト解説ブログ」は、本心ですよ。感謝

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