イテウォン殺人事件 (2009)

[635]ラスト、この映画は徹底して常套手段にすがりつくべきだったね
★★★★★☆

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1997年4月、イテウォンで起きた
韓国人大学生殺しをモチーフに撮られた作品。

これもなかなか空きがなくて観れなかったんだよね。

イテウォンてどのあたりよ…?と、観たあとで調べたら、
ソウル市内の漢江沿いで、外国人が7割を占める国際的な街…?
外国人向けのショッピングストリートとして発展してきた、
とてもエキゾチックなエリアだとか…。

いい加減な調べだからあまりあてにしないでね(笑)。

でも、この映画、
そういう街だってわかってたほうが
日本人のわたしらにはすこし通りがよくなるかも…。

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これも調べたらちょっと面白い事件だったので、
その概要を…。

1997年4月3日、
韓国系アメリカ人と混血アメリカである10代の男女20数人が、
イテウォン(梨泰院)のビルの4階のクラブに集まり
パーティーをやっていた。

仲間数人が、空腹で、
同ビルの1階にあるファーストフード店に入った。

混血アメリカ人のパターソンが、
ジャックナイフでハンバーガーを切りながら、
仲間たちとナイフの話をはじめた。

その後、仲間は外に出たり、4階に戻ったりしたが、
パターソンとエドワードはハンバーガー店のトイレに入り、
偶然そこで出くわした大学生チョ・ジュンピルさんを
ジャックナイフで9ヶ所刺して殺害した。

その後二人は、4階のクラブのトイレに行き血をぬぐった。

パターソンは
アメリカ第8軍基地に行き、友達に会い、ズボンを着替えた。
そして犯行に使ったナイフを捨てたが、
4月4日、
匿名の情報提供を受けた犯罪捜査隊(CID) 要員に逮捕された。

4月6日、
アメリカ出張に行って来たエドワードの父は、
息子の友達パターソンが TVのニュースに出ているのを見て驚き、
エドワードを問いつめた。
そしてエドワードが犯罪を認めると、弁護士に会い、
4月8日検察に自首させた。

有力な容疑者として逮捕されたパターソンとエドワードだが、
お互いに相手が被害者を殺した、自分は横にいただけだ
と主張した。

1審ではエドワードを真犯人として判決を下したが、
最高裁判所ではエドワードは無罪で、パターソンが犯人だと判決。

そんな中、政府は
パターソンに対する出国禁止延長措置を取らず、
出国禁止解除三日後、
パターソンはアメリカに逃亡し、捜査は不可能になった…。

で、映画は…、うん、ほぼこのまま(笑)。

パターソンをピアスンに、
エドワードをアレックスと名を変えて、
資料をもとに捜査、公判過程を忠実に再現していく
いわばドキュメンタリーふう映画…。

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被疑者二人をパク検事(チョン・ジニョン)が取り調べる。
二人とも互いに相手がやったと主張。
パク検事は状況等から
アレックス(エドワード)を真犯人として起訴する。

そのアレックスを
元検事のキム弁護士(オ・グァンノク)が弁護する。
中盤以降はいわばその公判模様…。

パターソンはメキシコ系アメリカ人、
エドワードは韓国人なんだけど国籍はアメリカ、
被害者のみ韓国に住み、韓国籍をもつ韓国人…。

当然、アメリカと韓国の思惑がウラで働くから、
公判も二転三転…。

最後は実際の事件通り、
証拠不十分で二人とも無罪放免…。

去っていくパターソン(ピアスン)と
エドワード(アレックス)を見送りながら、
韓国人であるパク検事も
キム弁護士もやりきれない想いが胸をよぎる…。

まあ、そんな映画…。

どっちかが…、
あるいは二人が殺したのは間違いないのに、
事件は結局、未解決。
なので観てるほうも、なんか中途半端な気分…。

いいかえると、
誰に想いを重ねてみればいいのかわからないので、
気持ちの持っていきようがないんだよね。

ホントはあるのよ。
「面白半分」に殺された被害者遺族。
特に、あのおかあさん…。

あのおかあさんがさ、
パク検事やキム弁護士にすがりついて責めればいいと思うのよ。
どうしてこんなことになるのよ、
おまえたちはなにやってんのよ、犯人はわかってるのにって…。

常套手段ではあるけど、
この映画はその常套手段にすがりついてよかったんじゃないか
と私ゃ思う。

いや、徹底して常套手段にすがりつくべきだった!
と…(笑)。

被害者遺族の悲しみ、やるせなさだけじゃなく、
こういう事件が起きた時の韓国人の悲しさ、やるせなさを
一身に背負ってるひとなんだもん…。

すごくいい映画だし、面白いんだけど、
あまりにも冷静すぎ、考えすぎだと思っちゃった。

最後は絶対、あのおかあさんの悲鳴で終わるべきだった
と思うんだよねえ。

観るほうも、どうやったって
あのおかあさんを通して観るしかないんだからさ…。

チョン・ジニョンとオ・グァンノク、
久しぶりに観たんだけど相変わらずいいねえ。
嬉しいよ。

アレックスやってるシン・スンファン、
いいキャラなんだけど、事件を起こすにはひと良すぎだわ(笑)。

ピアスンやってるチャン・グンソク、
カッコいいんだけど、とても本国のギャングには見えんぞよ(笑)。
でもオジサン好きだなあ。頑張ってるの、よ~わかるもん…。

うん、ここ数年の韓国映画の中では
なかなかいい作品なんじゃないかと思うよ…。

■99分 韓国 サスペンス/犯罪
監督: ホン・ギソン
脚本: イ・ソン
撮影: オ・ジョンオク
出演
チョン・ジニョン
チャン・グンソク
シン・スンファン
コ・チャンソク
オ・グァンノク
ソン・ヨンチャン
10代の韓国系米国人2人が面白味から殺人を行ったという証言で有力な容疑者になったが,結局,二人とも無罪で解放されるという大韓民国を揺るがした前代未聞の実話をモチーフにした作品。
国籍不明の英語看板と人々が入り乱れているイテウォン(梨泰院)のあるハンバーガー店で,むごたらしい殺人事件が起きる。
トンイク大学休学生チョ・ジュンピルが,トイレで胸と首など9か所を刃物で刺されて残酷に殺害されたこと。
現場にいた混血のピアスンと在米同胞アレックスが,事件の目撃者として有力な容疑者に指定される。
事件を担当するようになったパク検事は,容疑者尋問をしている間,CID(米陸軍犯罪捜査隊)が1次指定した犯人のピアスンが,むしろ信憑性ある証拠を述べて葛藤する。
結局,パク検事は,情況証拠によりアレックスを犯人として起訴しようとするが,アレックスの父は,検事出身弁護士を雇用して息子の無罪を立証しようとする。

●ひらいさん
おっしゃるように観てて相当イライラしますよね(笑)。
この事件、当時、韓国ではものすごく騒がれたっていうんですけど、
え、全然騒がれてる感じしないんだけど、って感じで、
ちょっと困りました(笑)。
韓国のひとたちも、アメリカ相手だとこうなっちゃうのかよ、と
一瞬疑りたくなっちゃいましたが、そんなはずないですよね?(笑)
まあ、それでも私はけっこういい映画の部類に入れてあげても
いいんじゃないかと思ったんですが…、すいません(笑)。

●てっせんさん
チャン・グンソク、てっせんさんオススメの有望株だったんですか。
すごくよかったんです、ラスト、検事に喋れなかったはずの
韓国語を喋るという失態をしでかしたあと、ニヤリと笑って帰っていく
んですけど、あそこがだめでした。それまではずっと、
おっ、いいなあと感心してたんですが…(笑)。
これから私も注目してみていきます。

●ovniさん
ovniさんもこれ、待たされて、でも観たら妙に心に残ったと。
私も同じでした(笑)。
現実の事件をモデルにしているので、私が書いたような感じで
終わらせるのはむつかしいかもしれないですよね。
いずれにしろいい映画だなと私は思いました…。

ありがとうございました。

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この記事へのコメント

ひらい
2011年03月02日 16:48
こんにちは

不条理なことだと感じればそのことに怒り、泣き、叫び、暴れるのが韓国人の素晴らしいアイデンティティーだと思っているので(私が勝手にそう思ってるだけですが)、物足りない作品でした。
登場人物のほとんどが感情を抑えすぎて現実に起こった出来事のリアリティーが希薄になっていたように思います。
殺された大学生の彼女が冷静過ぎて、こっちが腹立たしかったです(笑)
てっせん
2011年03月04日 22:14
チャン・グンソク
好きだなあって、言っていただき、嬉しいです(笑)。
実は最近注目していた若手だったもので・・・。
韓国ドラマ、「ベートーベン・ウィルス」や
「美男<イケメン>ですね」でとても面白かったものですから・・・(笑)。
この先、成長が楽しみな俳優です。
ovni
2011年03月16日 21:12
いやー、これ、レンタル店で、2か月くらい待って
見たのですごく思い入れがあります。
妙に心に残る映画でしたね。

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