シンソッキ・ブルース(2004)

[652]なんでこの映画に8万人しか入らなかったのか韓国映画界の七不思議だね
★★★★★☆

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驚いた、まいった、傑作。
埋もれた傑作…、あるんだよね、そういうこと。

誰も話題にしないし、
封切られたときの観客動員数も8万。
たったの8万人…。

演劇だと、すごいってことになるんだろうけど…(笑)。

イケメンで秀才の弁護士がいる。
この男…、シン・ソッキ(イ・ジュンヒョク)。

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金になる仕事しかやらない弁護士で、
いま、ある大企業の合併へ向けての仕事の最中である。

一方…、ブ男、努力型、人情型の弁護士がいる。
この男…、シン・ソッキ(イ・ソンジェ)。

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そう、名前が同じ。
どころか生年月日までまったく同じ。お互い面識はないが…。

いまは…、というより、ずっと
困っている町内の(?)ひとたちのための仕事しかしていない。
なにもかもジュンヒョク・ソッキと正反対…。

二人がある日偶然、エレベーターに乗り合わせる。
と、突然、エレベーターがおかしくなって、墜落。

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二人は救急車で病院に運び込まれるのだが、奇跡的に回復する。
と、なんと、ジュンヒョク・ソッキと、ソンジェ・ソッキの体が
入れ替わってしまっていた、というお話…。

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これ、外面はソンジェ・ソッキ、でも頭と心はジュンヒョク・ソッキ。
ショック…(笑)。

一方、外面ジュンヒョク・ソッキ、内面ソンジェ・ソッキは、
哀れ植物人間と化す…。

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この話には伏線が張られている。
張っているのは(?)、この女、ソ・ジニョン(キム・ヒョンジュ)。

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ジニョン、じつは
ジュンヒョク・ソッキが仕事をしている企業の、案内デスク職員。
受付で毎日、ソッキにあいさつをしているうちに、
ソッキに恋してしまう。

で、ソッキの誕生日に愛を告白をすると、
ソッキにあっさり一晩弄ばれてしまう。

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それを知ったジニョンがソッキに、
「呪い殺してやる~!」と呪いをかけたんだよね。
で、エレベーターが落ちて、不細工貧乏のソンジェ・ソッキと
からだが入れ替わってしまった…?(笑)

が、じつはそう単純でもない。

ジュンヒョク・ソッキがジニョンを弄んだ車で帰ろうとすると、
不意に車がパンク…、不吉その1(笑)。

修理を待つ間、たまたま見かけた路地裏の店に入る。
で、店にあった運勢占い箱を試すと、
「生きるか死ぬか富貴は天のみぞ知る」…、不吉その2(笑)。

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で、占いが当たってエレベーターが墜落した…?

ちょっと人物設定がややこしいので、
新しく誕生した外見ソンジェ・ソッキ、内面ジュンヒョク・ソッキの
ソッキを「ソッキ3」と名づけて話そう(笑)。

ソッキ3の新人生が始まる。
ソンジェ・ソッキにもらった不細工な顔と体型、
ゴキブリの棲んでいるボロアパートでの暮らし、
貧乏弁護士の仕事…。

一方、ジニョンは、
ジュンヒョク・ソッキが事故に遭い、植物化したと知り、
ショックで会社を休んでしまう…。
自分が呪ったから…? と思っちゃうんだよね。

結果、勤務態度が悪いと会社に解雇されてしまう。

不当だと怒り、ジニョンは裁判所に訴える。
で、たまたま担当に当たった国選弁護士がソッキ3…(笑)。

ソッキ3は、
ジニョンが解雇されたのは、
会社の合併絡みだということを知っているのだが、
知らぬふりして会社から示談金をふんだくろうという作戦に…。

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もちろん示談金から報酬をもらう魂胆なのだが、
事がすすむうちに、
企業の連中の冷たさ、
ソンジェ・ソッキが助けていた町内、近所のひとたちの人情、
そしてジニョンの深い愛情を知って…、

と、まあ、定番ともいえば定番の話になるんだけど、
けっこう色々と仕掛けがしてあってよくできてるのよ。

笑わせかたも韓国映画にしては
けっこう微妙な線で笑わせてくれる…?

それになんたって、イ・ソンジェがいいのよ、めちゃくちゃいいのよ!

と、ホントはべた誉めするほどでもないんだけどさ、
え? これ、イ・ソンジェ?
「氷雨」でカッコばかりつけてどうしようもなかったあのイ・ソンジェ?
うそ~…!

って、ホント、仰天したんだよねえ(笑)。

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極端な猫背、脚は内股でヨロヨロ、
歯は出っ歯で、女の子はみんな逃げそう…、
そういうブ男をそれなりに
一生懸命、最後までちゃんと演じてるのよ。

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いやあ、私はそれだけでもう大感動してねえ。
うん、すごい、傑作だよ、だめだよ、傑作にしてあげないと!
って思ったわけ…(笑)。

ほんと、観てください、面白いから…。

ラストもけっこうひねってるの。

ソッキ3がジニョンの待っている結婚式会場へ向かおうとする。
と、突然、目の前に、ジュンヒョク・ソッキの運命を決めた
あの運勢占い箱の置いてある店が現れる…。

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この店、ドロンと姿形が消えてたんだよね、この路地から。
ソッキ3が中に入ってみると、あの占い箱が…!

で、ソッキ3が元の姿に戻れるかもしれないと思い
もう一度占ってみようとすると、このマスターが言うのさ。

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「でも、もし戻ったら彼女はどうなるのかな?」
ムムッ、なぞの男だよねえ、このマスター。
なぞはいいねえ…(笑)。

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彼女ってのはもちろんソッキ3を待ってるジニョンのこと。
ソッキ3は土壇場にきてまた迷う…。

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病院へ行き、元の自分の姿を眺めてみる。
ソンジェ・ソッキの心を思いやってみる。
手を握り締めて、別れを告げた…?

いや、まだ決心がつかない。
かつて自分が勤めていた会社のビルを見上げてみる。
と、その時…、ジャン!

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かつての自分が車の中からこっちに目をやっていた…!

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どう? なかなかいいでしょう、ファンタジー入ってるでしょう。
ホント、なかなか感動的なのよ…?(笑)

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ソッキ3が現れない。
お祝いに駆けつけたひとたちは呆れてとうに帰ってしまった。
夜になった。
また捨てられたのかと悲しみが襲ってくる。
でも待ってみよう、もう少し…、もう少し…。

どうなるんだろう…?

いやいや、これはもう観るしかないわな(笑)。

エンディングにブルースが流れるんだけど、これもいいのよ。
うん、このブルースがよく似合う傑作だよね、拍手…!

●たまねぎさん
いやあ、たまねぎさんに喜んでもらって
なんだか我事のように嬉しいです!
なにしろ8万しか動員できなかった作品なもんですから(泣)。
物語、韓国映画にしてはものすごくひねってるし、
イ・ソンジェをはじめ、キム・ヒョンジュも、イ・ジュンヒョクも
いいですよねえ。
浮つかず、しっかり創ってるのも私の好きなところです。

ありがとうございました。

■111分 韓国 コメディ/ドラマ
監督・脚本:キム・ドヒョク
製作:ハン・ソング
プロデューサー:ファン・ジウ
撮影:ムン・ヨンシク
音楽:チョ・ソンウ
美術:イ・ジョンピル
キャスト
イ・ソンジェ
キム・ヒョンジュ
イ・ジュンヒョク

エレベーターの墜落事故で,名前は同じだが,容貌に雲泥の差がある二人の男が病院に運ばれてくる。ハンサムなシン・ソッキは,そのまま植物人間になってしまい,ぶさいくなシン・ソッキだけが意識を回復する。ところがこの男は,顔が大きくゆがんでしまったと言って大騷ぎをする。なぜか,二人の身体が入れ替わってしまっていたのだ。
絶世の醜男で天下の弱骨である身体の主人は,食べていくこともギリギリの貧乏人国選弁護士。鼻の穴のように狭い事務室には,お金にならない依頼ばかりで,分不相応な秘書は,妻のように振舞い,騒々しい市場商人たちとは,煩わしいくらい親しいようだ。大企業法務チーム長として生きてきたシン・ソッキは,自殺を企てるけれど,こいつの身体は死ぬのにも不十分だ。
信頼できない容貌のため訴訟依頼がなくなり,寒くて腹がへったある日,ついにお金になる依頼人が現れる。依頼人は,身体が入れ替わる前の自分が考えた人員縮小案によって,不当解雇された案内デスク職員ソ・ジニョン。シン・ソッキは,ジニョンの合意金をねらって,望まない人権弁護士を演じ始める。

 

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この記事へのコメント

たまねぎ
2012年12月17日 02:48
ありましたね~こちらに^^
表現力がない私は、自分の感じた思いを上手く表せないのでいますが、こちらのご感想に頷くばかりでした!
イ・ソンジェさん、ほんと良かったですね~すごかったですね~^^;
内容もよく出来てましたよね~いい映画でした!

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