彼とわたしの漂流日記 (2009)

[664]主役二人の演技の質が違うのでもうひとつうまく噛み合わない?
★★★★☆☆

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キム・ソンゴン(チョン・ジェヨン)は、借金苦で漢江に身を投げる。
が、幸か不幸か、気づくとそこは漢江にある無人島(三角州)。

「死ぬことはいつだってできる」と思い直し、
その無人島でひとり原始人のような生活をはじめる。
つまりは、人生の生き直し…?

対岸の高層マンションに住んでいる若い女の子の
キム(チョン・リョウォン)が彼に気づいて、望遠鏡で観察しはじめる。

顔に大きな痣があって、
周囲の子たちにいじめられるようになったので、
部屋にひきこもってしまった娘だ。

彼女はキムを「地球外生物」だと思い、
彼となら交信できるかもしれない、
友だちになれるかもしれない、と思い、

やがて深夜部屋を抜け出し、
手紙を入れたビンを橋の上から島に届けはじめる。

運よく手紙を手にしたキムは、
自分に気づいている者が対岸にいることを知り、
砂浜に文字(英語)を書き、交信をはじめる、というお話…。

男キムの住む島は、文字通りの無人島。
ひきこもる女キムの部屋は、都市の中の無人島。

それぞれの無人島に漂着した二人が、
無人島で暮らす者にしかわからない心を次第に通い合わせていく
というファンタジー仕立ての物語なんだけど、
う~ん、もうひとつかなあ…。

男キムの話はコメディ仕立てなんだけど、まったく笑えないし、
お話上は両キムの心が通うってことになってるけど、
観てても、これ全然通い合ってないじゃないって感じ…?(笑)

二人の演技の質が違ってることが大きいかな?

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チョン・ジェヨンの演技って、
初めて観た「トンマッコルへようこそ」から感じてることなんだけど、
戯画的だよね。

そのため心が直接的に、ダイレクトにこっちに伝わってこない。
間接的にしか伝わってこない。
意図的にそうしているんだろうけど…。

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対してチョン・リョウォンの演技はリアリズムで、
自分の心を直接観る側に感じさせようとする。

あ、いい女優だなあとお気に入りしたんだけど、
台本自体が戯画的に書かれているので、
彼女ももうひとつうまく行ってない…?

ラスト、二人がバスの中で対面しても、そんなこんなで、
二人の心がホントに通っているようには見えないんだよね。
「いのち」が通いあっているようには思えない…。
観てる側にはお話としてしかわからない…。

女キムのひきこもりの原因が、
顔の痣のことでいじめられたりからかわれたりというのも、
分析学的には「?」だよね。

真性「ひきこもり」だとしたら、
彼女の無意識の問題なはずだもの。
つまり家族の問題…。

実際、設定がすごく面白いなあと思ってみてたのに、
顔の痣うんぬんの話になったとたんに、
彼女の「無人島」がすごく底浅いものに見えちゃったよね。

むしろ「ひきこもり」の理由には一切触れないほうがよかったと
思うんだけど…。

と、なんだかんだ言ったけど、
作家(監督)の志はけっこう気に入ってるので★4つ(笑)。
お時間があればぜひ観てください…。

■116分 韓国 ドラマ/ロマンス/コメディ
監督: イ・ヘジュン
脚本: イ・ヘジュン
撮影: キム・ビョンソ
音楽: キム・ホンジプ
出演
チョン・ジェヨン
チョン・リョウォン
ヤン・ミギョン
デビュー作「ヨコヅナ・マドンナ」で一躍韓国映画界注目の存在となった新鋭イ・ヘジュン監督が贈る感動のヒューマン・コメディ。自殺に失敗し、都会を流れる大河の中洲に漂着した末、自給自足の無人島生活をするハメになった男と、偶然その姿を発見し対岸の高層マンションからその一部始終を観察する引きこもりの女、そんな都会の死角で孤独に生きる男女が繰り広げる奇妙な交流の行方と、その先に待つささやかにして感動の奇跡を、心温まるタッチで綴る。主演は「トンマッコルへようこそ」のチョン・ジェヨンと「私の名前はキム・サムスン」のチョン・リョウォン。
借金苦と失恋で人生に絶望し、ソウルの中心を流れる川“漢江(ハンガン)”に身投げした男、キム氏。目を覚ますと、川の真ん中に浮かぶ小さな島に流れ着いていた。そこは、自然保護区として立入りが禁止された無人島。最初はなんとか脱出しようと奮闘するが、ことごとく失敗に終わり、ついにはそこでサバイバル生活をしようと決意する。一方、対岸の高層マンションで3年間も引きこもりの生活を続ける一人の女。月を撮影するのが唯一の趣味の彼女は、望遠カメラをのぞいていて、偶然にも無人島にいるキム氏の姿を目撃する。以来、彼の行動を観察するのが日課となる。そんな中、無人島での生活に順応してきたキム氏は、少しずつその暮らしぶりを充実させていくのだが…。

 

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