ホワイト・バレンタイン (1999)

[668]小鳥屋の男の過去をちゃんと描ければもっといい映画になったのに
★★★★☆☆

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「猟奇的な彼女」の女優チョン・ジヒョンの映画デビュー作。
共演はパク・シニャン…。

ジョンミン(チョン・ジヒョン)は幼くして両親をなくし、
祖父と二人暮らし。

小学生のころ、女教師のフリをして
兵役についている男と文通をはじめた。

が、男が会いたいと言ってきたので、
会うわけにもいかずそのまま文通が途絶えた。

時は流れ、ジョンミンもはや20歳。
古本屋をやっている祖父を手伝いながら、
好きな絵を描いて過ごしている。

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彼女の暮らすその町へ
ヒョンジュン(パク・シニャン)という男がやってきて
小鳥屋をはじめた。

田舎町には若いカッコいい男がいないので
ジョンミンはちょっと気をひかれた…?(笑)

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ある日、一羽の白いハトを見つける。
と、ハトの足には、男から女へあてた短い手紙が…。

その手紙は、じつはヒョンジュンが
交通事故で一羽のハトとともに他界してしてしまった
むかしの恋人へあてて書いたものだった。

かれはその恋人がいまだ忘れられずに
ゆかりのこの土地へやってきたのだ。

もうひとつ、
かつて自分が文通していた小学生の女の子に
会いたくて…(笑)。

そう、ジョンミンが小学生のとき文通していたのは、
このヒョンジュンだったのね。

もちろんジョンミンはまだそんな事情など知らず、
ハトの足に結んであった未知の男の手紙へ
返事を書いて送る…。

伝書鳩を通じたそんな文通が続いたあと、
彼女は、この伝書鳩の送り主を知りたくなって、
ハトのあとをつける。

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と、送り主は、件の小鳥屋のおじさんだったのだが、
時、すでに遅し。
ヒョンジュンはこの町を去ろうとしていた。

自分が送る過去の恋人への手紙に返信してくれる
知らない女性(じつはジョンミン)は、どこか過去の恋人に似ているため、
かえっていろいろと複雑な思いにとらわれてしまう。
で、この町を去る決心をしたのね。

その最後の夜、
ジョンミンはヒョンジュンと一緒にお酒を飲み、時を過ごす。
そしてその時、ヒョンジュンから、
死んだ恋人や、かつて文通していた小学生の話を聞き、
「あ…」と思うんだけどね。

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さらに時が経ち、
ジョンミンは童話作家として本を出す。

鳥の写真作家となったヒョンジュンは
たまたま本屋でその本を読み、
かつて文通していた小学生の女の子がじつは
あのジョンミンだったことに気づかされる。

で、祖父とジョンミンのやっていた古本屋を訪ねるのだが、
祖父が死んだあと彼女は店を閉め、
そこにはもういなかった…。

というお話。

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童話のような、とてもいいお話。
映像もすごく凝ってていいなあとは思うんだけど、
でも、その割には感動が少ないんだよねえ(笑)。

理由はたぶん1個。
ヒョンジュンのお話があまりうまく書けてないからだよね。
とくに死んだ恋人との愛が…。

この物語は、
ヒョンジュンの死んだ彼女とのお話があってはじめて
成り立つはずなんだけど、そこがうまく描かれていないから、
観る側に深く入ってこないから、
お話はよくわかるんだけどもうひとつ感動しないなあ、
ということになっちゃう…?

ちなみにこれはかつてのヒョンジュン。
バリバリの証券マンという設定…。

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お、パク・シニャンらしいじゃんとは思うんだけど(笑)、
恋人を失ったあとのヒョンジュン…、小鳥屋さんと、
ちょっと落差ありすぎだよ(笑)。

愛する女を失って劇的に変貌しちゃったのかもしれないけど、
でも、根底まで持ってるものが変わるなんてことありえないよ。
前と後、通底するもの残しておかないと…。

はんたいにジョンミンのほうはすごくよく書けてる。

祖父との暮らし。
花屋のおばさん、ジョンミンに片想いする田舎の学生、
郵便屋さん…。

そうしたひとたちとの接触、暮らしを描くことで、
ジョンミンの心がスーッと自然に立ち上がってきてる。

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チョン・ジヒョン、これが映画デビュー作で、まだ17、8歳?
いやあ、すごいなあってめちゃ感動しちゃうんだけど、

ヒョンジュンの過去、心が、
そういうふうに暮らしの中で自然に浮かびあがってくるようには
描かれてないんだよね。

まあ、小鳥たちとの会話(独り言)や、
時に訪れる先輩との話で描こうとはしてるんだけど、
ジョンミンの描き方に較べると全然弱いんだよね。

いいお話、いい映像だけに、
もったいなかったなあ!って思っちゃった…(涙)。

でも、観てない方がいたら、
これもちょっとしたオススメ作品だよ。

■89分 韓国 ロマンス
監督: ヤン・ユノ
製作: キム・ヨング
脚本: イ・ウンギョン イ・ビョンユル
撮影: イ・ソッキ
出演
パク・シニャン ヒョンジュン
チョン・ジヒョン ジョンミン
ヤン・ドングン ハンソク
チョン・ムソン ジョンミンのおじいちゃん
キム・ヨンオク 花屋のおばあちゃん
キム・セジュン チソク

「猟奇的な彼女」の大ヒットで日本でもブレイクした韓国の人気女優チョン・ジヒョンがスクリーン・デビューを飾った99年製作の正統派ラブ・ストーリー。運命的な因縁を秘めた男女が、伝書鳩を介してもどかしい恋心を育んでいくさまを甘くノスタルジックなテイストで描く。監督は「リベラ・メ」のヤン・ユノ。主演の2人、チョン・ジヒョンとパク・シニャンは、本作以前に一度TVドラマで共演しているほか、2003年にも映画「4人の食卓」で3度目の共演を果たしている。
ジョンミンは幼い頃、大人のフリをして一人の男性と文通をしていた。しかし、ジョンミンは彼女に会いにやって来たその男性の前に姿を現わすことが出来ず、以来男性との文通も終わってしまう。時が経ち20歳となったジョンミンはある日、一羽の白い伝書鳩を見つけ、足に手紙が付いていることに気づく。それは、最愛の恋人を事故で失い、悲しみから立ち直れない男性が、届くあてもない彼女へ向けて書き綴ったものだった。そして、この手紙の差出人こそ、ジョンミンがかつて文通した相手ヒョンジュンだったのだ。

 

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