麻婆島(マパド) (2005)

[656]これってタヒチ麻婆島(マパド)へ行ってゴーギャンをしている韓国映画かも?
★★★★☆☆

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これ、この映画のポスターなのかな?
それともDVDのジャケット…?

どっちにしてもさ、なんだかもう絶大に変な感じしない?(笑)

この絵を目の当たりにしたとき、私は一瞬…、
え? これ、まさかゴーギャンの絵じゃないよね?
なんて頭がクラクラしてしまったよ(笑)。

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こっちは間違いなくゴーギャンなんだけどね、タヒチを描いた…。
似てない? 私はどこか似てる気がするんだけど…。

タヒチ…、マバド…、タヒチ…、マバド…、う~ん…(笑)。

映画もねえ、こんな感じなのよ。
なんだかよくわかんないんだけどさ、
タヒチに行ってゴーギャンをしている韓国映画って感じ?(笑)

ストーリ自体はすごく単純なのよ。

うどん屋(?)をやってるシン社長(オ・ダルス)が
賞金160億ウォンのロト・クジを当てる。
が、一瞬にして天国から地獄。
従業員のチャンミ(ソ・ヨンヒ)が当たり券を持って消えたのだ。

ワル刑事のチュンス(イ・ムンシク)は、
シン社長に30億ウォンの礼金を出すと言われて、
シンの手下のジェチョル(イ・ジョンジン)をお供に、
チャンミを追って彼女の故郷である小島・麻婆島(マパド)へと渡る。

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島の人口はわずか5人。
それもなぜかお婆さん4人と、チャンミの実母の5人だけで、
肝心のチャンミの姿は見当たらない…。

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チャンスとジェチョルが、正体を隠しながら
1週間ほど滞在したのち諦めて本土へ帰ろうとすると、
そこへチャンミが帰ってきた。

とっ捕まえてロト・クジのありかを吐かせると、
船上でお腹を空かしたカモメに餌と間違えられて
持って行かれたという…(笑)。

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そこへジェチョルから連絡を受けたシン社長が手下たちとやってきて、
ウソだろ、当たり券を出さないと命はねえ、とチャンミを脅す。

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と、婆さんたちは、
シン社長を島に自生している大麻の畑へと案内し、
大麻と引き換えにチャンミを解放してもらおうとする。

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しまいには入り乱れての戦いになるが、
一週間の滞在でなんだか知らないけど改心した刑事チュンスが、
法と拳銃で?(笑)事を治める、というだけのお話…。

夢のごとく現れた
夢のような大金を追っかけているうちに、
その大金は夢のように消え、
自分たちの浅ましい心だけを手にして恥じ入る?
まあ、よくあると言えばよくあるお話かな。

と思うかもしれないが、
これは…、うん、けしてよくある話じゃないと思うんだよねえ。

第1さ、なんでこの島には女5人しか住んでないのよ?
なんでこの島に大麻が自生してなきゃいけないのよ?
なんで「大麻」と「婆さん」で「麻婆島(マパド)」になるわけよ?(笑)

第2に…、
前述したストーリーは、じつはこの映画の10分の1くらいで、
残りの10分の9は、

本ストーリーとはさほど関係のない
婆ちゃんたちと男2人のじつにとりとめのないシーンが
ただひたすら延々と描かれるだけなんだべ…!(笑)

まあ、あえて言えば引用した解説にあるように、
チャンスとジェチョルがお婆さん5人に
なんとなく丸め込まれていろんな仕事をやらされてしまうシーンが続く
ということなんだろうけど…。

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屋根仕事。

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庭仕事。

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山仕事。

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嵐の夜の人命救助仕事。

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畑仕事。

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蜂の巣を食って、蜂に刺されたわれらが阿呆イ・ムンシク(笑)。

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トイレにしゃがんだまま燃えてしまうわが友の阿呆イ・ムンシク…(笑)。

そりゃわからないでもないよ。
チャンミが帰ってくるのを待ってるが、その間、ヒマ。
金に目が眩んでる男2人をまるで金に縁のないことをさせることで、
じつはひそかに改心させてるんだってことも…。

でも、それだけ?
どうもそれだけとは私には思えないんだよね。
ひたすらチンタラチンタラと描かれる
この非本土的な麻婆島(マパド)のお婆ちゃんたちの暮らし。
男2人の、非西洋的なタヒチの女たちとの、
ひたすらにとりとめのないこの日々の暮らし…(笑)。

おお、おまえたちは韓国のゴーギャンか!
なんて思えちゃって…(笑)。

だよねえ、これ、どう考えたって、
大麻のある暮らしとしか思えないよねえ…(笑)。

そして決定的なナゾは、
この映画、最終的に300万以上の観客動員してるのよ、韓国で。

え~!? これ、そんなに面白い映画かよ!?
いや、面白いよ、まあまあ面白いんだけどさ、
いくらなんでもそこまでは面白くないだろって思うのよ…(笑)。

でも入ったのよね、300万人…。
これ、私にはまだ解けないナゾだよ、韓国映画界の。

じつは、たしかにこういう映画けっこうあるんだよね、
シュールとも変態ともアングラともつかぬ韓国映画。
私の好きな「新装開店」「愛と悲しみのマリア」なんかもそうだし、
名作「深い悲しみ」「NOWHERE 情け容赦無し」も
この映画とどこか一脈通じてる…?

で、そこに私ら日本人にはない、いかにも韓国的ななにかを感じる…?

う~ん、それがなにかまだうまく言葉にできんなあと、
笑いながらもちょっと頭を抱えてしまったよ。

ぜひみなさんにお薦めしたいんだけど、
残念ながらコレ、日本ではDVDになってないんだよね。

じつはこのブログを読んでいただいている
名無しの権兵衛さんからの贈りものでした(喜)。

どなたか存じませんが、貴重な作品ホントにありがとうございました…!

■105分 韓国 ドラマ
監督 チュ・チャンミン
脚本 チョ・ジュンフン,チュ・チャンミン,ベネディクトゥス,ホ・インソク
撮影 ペク・トンヒョン
音楽 チョ・ソンウ
出演
イ・ジョンジン
イ・ムンシク
ヨ・ウンゲ
キム・スミ
キム・ウルドン
キム・ヒョンジャ
キル・ヘヨン
オ・ダルス
ソ・ヨンヒ
ユン・ウォンソク

当たりの宝くじを持って潜伏した女性を探してマパ島に潜入した二人の男のとんでもない冒険談。
160億ウォンが当たったロト当選券を持って逃げた一人の女性を探すため,模範与太者ジェチョルと不正刑事チュンスは,地図にもない怪しげな島「マパ島」へ釣師に偽装して潜入する。島の全体人口は5人,構成性比女性100%,共同生産,共同分配,共同使,共同所有で暮らしているおかしな島マパ島。
そこで思いがけなく出会った強敵は,まさに20年間も男見物ができなかった猟奇的な五人のおばあさんたち。ジェチョルとチュンスは,素朴な表情で丁寧に上手く労働を強要する五人のおばあさんたちの恐るべき来貢(?)に対抗して,無事に任務を完遂できるだろうか。

●権兵衛さん
いやいや、ありがとうございました。
いかにもこのころの韓国映画らしくて面白かったです。
俳優がホントいいですよね。
ムンシク、オ・ダルス、キム・スミ、そしてユ・ヘジン…。
ユ・ヘジンが間違えたふりして、
二人の男をとんでもない方向へ連れ出すときから、
あ、これは一筋縄ではいかん映画だわなあと思いましたね…(笑)。

ありがとうございました。

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この記事へのコメント

権兵衛
2011年05月04日 14:08
名無しの権兵衛です。お気を遣わせてしまいました。
山崎さんにDVD送ってから久しぶりにこれを見直したんですが、爆笑物でもなかったなぁと思いました。
ただ、やはりマパドにおけるムンシク氏の扱いが可笑しすぎて堪りません。キム・スミさんの迫力ある睨みも素晴らしい。端役でユ・ヘジン氏が出演してた事に気付きました。オ・ダルス氏も味わいがあって好きです。
ラストシーン、最後のタイマタバコの紙がロトくじだったってオチは痛快でした。夢と欲望が空へと消えていくのに幸せそうな二人。マパドにいればお金は無くても幸せに暮らせそうですね~。しかし婆ちゃん達は元気だったなぁ。
ムンシク氏の笑顔を見ながら、一度極悪非道の悪人を演じてほしい…なんて思いました。

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