走れ自転車 (2008)

[659]ほんとうにいい映画のウラには作家の底知れぬ絶望が隠されてる?
★★★★☆☆

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ミニシアター系の、岩井俊二ふう作品。
といっても、この監督が
岩井俊二を知っているのかどうか私は知らないのだが…。

悪い映画じゃないんだけど、そう面白くもないかなあ…?
観てても、物語が心の深くまで降りてこないんだよね。

そういう意味では、
全体的に必ずしもうまく行ってるわけじゃないけど、
「アドリブナイト」や「京義線」「おいしいマン」のほうが
格段にいいかな…?

この3作は、作家がものすごく苦労してるよね。
自分の伝えたいことをどうやって撮れば伝えられるのか、
どうやれば表現できるのか…。

その苦労が綻びになったりするんだけど、
綻びがあるぶん、作家の伝えたいこと、
表現したいことが観てる側によく伝わってくる。

作家の「危機意識」がよく伝わってくる。

でも、この映画からはそれがよく伝わってこない…。

物語的にもそうだよね。

主人公の女子学生ハジョンは家族的な危機意識を抱き、
古本屋のスウクは、愛する恋人を事故で
植物人間化させてしまったという危機意識を抱いている。
はずなんだけど、それがうまく伝わってこない…。

理由はたぶん単純。
作家(監督)に二人の危機意識が自分の危機意識と
重なってるわけじゃないから…。

重なってたら、セリフ(言葉)で説明しようとしないって…(笑)。

まあ、観たらわかるけど、
セリフで説明をしないようにしているフリをしながら
じつは全部セリフで説明をしてしまっている、
あるいは映像で説明をしてしまっているんだよね…。

ホントに感動する映画ってのは、
人物たちがいくら言葉にして喋っても、
あるいは作家が苦労して映像で表現しようとしても、

表現できなかったものが、
ズシリとした感じで観る側の心に残る映画なんだよね。

表現する側からすると、
だめだ、全然うのまくいかねえや、おれには無理だわ、という
絶望と悲しみだけがズシリと手のひらに残っちゃう?

まあ皮肉なもので、鑑賞する側からすると、
そういう作品に限って、うわっ、これ凄げえやってことになる…(笑)。

こういう映画、嫌いじゃないから応援したいんだけど、
作家はもっと苦労したほうがいいよ。
「息もできない」のヤン・イクチュンに負けないくらい…。
うまく撮ることだけ考えてちゃだめ…(笑)。

ハン・ヒョジュとイ・ヨンフンも、
残念ながら持ってるチカラの半分も出せてないよね。
まあ、本が本だからしょうがないんだけど…。

■87分 韓国 ロマンス/青春
監督: イム・ソンウン
脚本: イム・ソンウン
撮影: ファン・ギソク
音楽: キム・ハッカン チョ・ソンス
出演
ハン・ヒョジュ
イ・ヨンフン
キム・ウンス
イ・ウン

閑静な小都市の大学新入生が体験する青いトマトのような恋の感情と成長の陣痛を描いた作品。
大学新入生のハジョンは,学校に入学するため引っ越してきた初日に偶然道で出会ったスウクに妙な好感を感じる。スウクが学校の前の古本屋で仕事をしていることを知ったハジョンは,スウクのそばに近づきながら,友人ソニョンによるコーチのもと,スウクに自分の感情を告白するための妙案を絞り出し始める。
スウクに会うために古本を売ったり,買ったりするかと思えば,スウクが自転車に乗っていることを知ると,乗るつもりもなかった自転車を習い始めるなど,ハジョンの日常はスウクのせいで,ますますさわやかになる。
スウクも知らず知らずのうちに,とてつもなくうぶなハジョンに心を開き始めるが,二人のどちらもが,話すことができない心の傷を心の奥にしまっている事実をお互い知るようになる。

 

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