失踪_(前) (2009)

[688]共生する母と息子の姿をホラーとして描いた傑作だよ
★★★★★☆

画像


あ、あったあ~…!!!!!
嬉しくなって感嘆符思わず5個もつけちゃったなあ(笑)。

え、なにがって…?
「ベストセラー」の記事、読んでないの?
読んでないとわかんないよ、続きものなんだから…(笑)。

ほら、「悪魔を見た」系…、韓国のホラー・サスペンス系の傑作。
ない、ないって騒いでたら、あったのよ、傑作が。
久しぶりだねえ、もしかしたら「4人の食卓」以来…?

しかしホント流行りなんだね、韓国ではいまホラー系。
これも09年の作品なんだよ。
なんで、いま頃…?

舞台は、春川に近い、とある田舎町。
ヒョナ(チョン・セホン)という女子大生が、
ホン監督に連れられて鶏の水炊きを食べにやってくる。

画像

ここがその店…。
といっても、本業は養鶏で、
お客さんは道端の看板をみてやってくるくらい。

ただ美味いので、馴染みの客もつく。
ホン監督もどうやらそのひとりのよう…。

画像

これがそのホン監督…、テレビ局のドラマ・ディレクター…?

画像

女子大生のヒョナ…。
ホン監督と映ってる写真からもわかるように素脚がきれい。
感じさせる…、セクシー。
これがこの映画のまず傑作たるゆえん…(笑)。

画像

遠くからわざわざ水炊きを食べにやってきたのに、
可愛そうに、ホン監督はすぐに納屋で殺される(笑)。
それもこうやって頭に斧を打ち込まれて…(恐)。

画像

殺したのは水炊きを作ってるこの男…、
この店(養鶏農家)の主人。

もう一度、この店(農家)を見よう。

画像

初夏の昼下がり…、ごくフツウの田舎の、ごくフツウの農家。
(韓国では豪農の範疇に入るのかも知れないが)

このごくフツウの農家の…、ごくフツウの息子が…、
見た目には静かめの、ちょっとたけし(北野たけし)似の男が(笑)、

ポン監督を裏の納屋に誘って、あっさりと殺しちゃったのね、
納屋にあった斧で…。

ただ、ポン監督が連れてきたヒョナをモノにするため…。

画像

で、犬を飼う檻に監禁して…、
ホースでからだをキレイに洗って…、飼い慣らして…。

画像
画像

ほとんど若松孝二の世界…、恐いよねえ(笑)。

画像

お客が水炊きを食べにやってくる。

画像
画像

「母が死んだので、もう店はやってないんですよ。すいません」
と、丁寧に謝る。
「いい息子さんね」と、お客もつい笑顔になる。
でも、この日向の向こうではあんなことやってるんだよね(恐)。

母は死んだというのも、なんと、じつは真っ赤なウソ…!

画像

母親は奥座敷で病に臥している。
その母親に食事の世話をする孝行息子…、
みたいに見えるけど、じつは全然違うのね。

たぶん、ある出来事を境に、
すさまじい暴力を振るって、立ち上がれないようにして、
そしてヒョナ同様、監禁してるのよ…、犬のように飼ってるのよ。

こうやってエサをあげながら言うもんね。

「息子が幸せに暮らすのがそんなにイヤか。
絶対に死んだりしちゃダメだ。
最後まで生きておれが幸せになるのを見ろ」

この男の名は、チャン・パンゴン(ムン・ソングン)…。
恐い、いい名前だねえ、頭にこびりついて離れないよ~(笑)。

画像

こののどかな田舎町に、ソウルからひとりの若い女がやってくる。

画像

ヒョンジョン(チュ・ジャヒョン)…、ヒョナの姉、デザイナー。

10日ほど前からヒョナの所在がわからなくなった。
携帯で最後に話したのは、この町あたり。
で、事件にでも巻き込まれて失踪したのではないかと、
探しにきたんだよね。

ヒョナ同様、美人、セクシー…、大事なことなんだよ(笑)。

田舎の署長さんに話をすると…、
失踪という証拠がない限り、警察は動けん!
韓国でも同じなんだね(笑)。

しかし、いかにも田舎の署長さん、
背後には、田舎のひとのいい若巡査って感じでいいんだよね。
これもポイント…(笑)。

オモテ(日向)はどこまでもフツウ。
ホラーなど想像もつかない。でも、ウラでは…。
恐いよねえ。

「悪魔を見た」も「アジョン」も「ベストセラー」も、
最初から、もうオモテも人物もホラーしてるから
ちっとも恐くないわけ…(笑)。

画像

若巡査は…、
すいません、規則なものだから。
なにかあったらぼくに連絡してください、力になりますから、
と名刺を渡す。

もちろんヒョンジョンが美人だから声かけたんだよね。
ほんとごくフツウの青年なわけ(笑)。

画像

ヒョンジョンは、バイクで走り回ってる若い女に声をかけ、
妹ヒョナの写真を見せる。

女は言う…、
「あ、犬商人の家の近くで見かけたわ」。
いいねえ、犬商人だって…(笑)。

画像

こいつが犬商人(笑)。
すごいよ、圧倒的な存在感…、俳優の名はナム・ムンチョル。
うん、お気に入りに加えとかなくちゃ…!

写真を見せて、
妹を見かけなかったか、水炊きを食べるとか言ってたんだけど、
と聞くと、「店なら上にあるよ」と…。

画像
画像

ちなみにこの犬商人、喫茶ホステスを呼んだんだよね。
そう、さっきバイクに乗ってた女の子。
でも金を持ってないのがバレて逃げられたの…(笑)。
その帰りに彼女はヒョナを見かけたわけ。

冒頭のシーンなんだけど、このあたりの映画の導入もうまい!

画像

で、水炊き屋へ行き、パンゴンに尋ねる。
もちろんバンゴンはしらばくれる、ごくフツウに、フツウの顔で…。

画像
画像

ヒョンジョンは、にわかには信じられず、
再度署長にかけあい、バンゴンの家へと向かう。
そして若巡査と納屋、地下室などを捜索してまわるんだけど、
むろんヒョナの影もない…。

画像

一行が帰ると、バンゴンは、
「いままで丸ごと潰したことはなかったな。機械は大丈夫かな」
と言いながら、粉砕機のスイッチを入れた…。

その粉砕機の中には…。

画像
画像

凄いんだよねえ。
たけし超えてるわ、こいつ…(笑)。

同じころ、ヒョンジョンは…。

画像
画像

以前、ヒョナが自分の携帯に送ってくれた、
ヒョナのムーピーを見てるの…。

バンゴンのほうは…。

画像

粉砕機で粉々に潰したヒョナを、
「食べてチカラをつけろ」と、ニワトリたちにエサとして…。

いやあ、これ観ると、「悪魔を見た」なんか子供騙しだよねえ(笑)。
生理的にもうビシバシきちゃってさ…。

その翌日…。

画像

ヒョンジョンは、
いったんソウルへ戻ろうとホテルを出た直後、
横から走ってきたバイクと軽い接触事故を起こす。

バイクに乗っていたのは、なんと、
たまたまタマゴを町まで卸しにきたバンゴンだったのね。

画像

事故に遭って潰れたタマゴ…、恐いよねえ。
ヒョナに見えない?

だって、これ、夕べ、ヒョナを食べたニワトリたちが
今朝、産んだタマゴなんだよ。

それだけじゃなくてさ、
あらゆるイキモノの「起源」のタマゴなんだよ。
バンゴンの起源もここにあるんだよ!

意味わかんないだろうから、後で言おうね(笑)。

画像

ヒョンジョンが謝って病院に行きましょうと言うと、
バンゴンは、大丈夫だ、
それより家にタマゴを取りに戻らなくちゃ、と言う。

そして思い出したように、
数日前、犬商人の家の前でペンダントを拾ったんだが、
あれ、妹さんのものじゃないかなあ、と…。

ヒョンジョンは驚いて車でバンゴンについて行く。
と…、

画像

ヒョナと同じ目に…!

画像

そう、バンゴンはまた女の「飼育」を始めようとするんだよね。
あるいは「調教」…。

こいつの心はどうなってんだと思うよね。

(2に続く)


●sinoさん
恐いでしょう、sinoさん、卵が…、卵が…!(笑)
この監督、潰れた卵もそうですけど、
細かい小道具、エピソードの創り方がすごくうまいんです。
あ、卵の話はそう期待されても…(笑)。

ありがとうございました。


■98分 韓国 ミステリー/サスペンス
監督:キム・ソンホン
脚本:キム・ヨンオク
撮影:チョン・ハンチョル
出演:
ムン・ソングン チャン・パンゴン 養鶏業者
チュ・ジャヒョン カン・ヒョンジョン デザイナー
チョン・セホン カン・ヒョナ ヒョンジョンの妹 女子大生
オ・ソンス キム・サンウ 巡査 ソルソン(雪星)派出所 
ナム・ムンチョル トック 犬商人
ファン・ウンジョン ミジャ ピョンタバン(喫茶)ホステス
ソン・ゴヌ ホン監督
イ・ボンギュ 所長 イ・ボンギュ ソルソン(雪星)派出所
ソン・ヨンスン 老婆 

殺人本能を持っている連続殺人犯と彼の行為に無防備な女性たちを描いた衝撃リアリティースリラー。
何日も消息がない妹の連絡を待つ姉のヒョンジョンは,妹の携帯電話の位置を追跡した結果,ある田舎の村にいることを知る。
ヒョンジョンは,近隣の派出所に妹の失踪事実を知らせて捜査を依頼するが,証拠不充分で拒否され,単独で村の所々を歩きながら,消えた妹の行跡を探し始める。
ある目撃者を通して,村で老母の面倒を見ながら暮らすパンゴンの家の近所で妹を見たという話を聞くようになったヒョンジョンは,パンゴンの家を訪ねる。
なんだかわからない怪しさに警察と同行しようとするが,村の人々は,パンゴンはそんな人でないと肩を持ち,ヒョンジョンも思い直す。
去ろうとするヒョンジョンの前に現れたパンゴンは,ヒョンジョンが見せた写真の妹のネックレスを拾ったという話をし,ヒョンジョンは,もう一度パンゴンの家について行く。そして,そこで痕跡もなく消えた妹の事件を聞くようになり,彼女もぞっとする現場に出会うようになる。

 

山の手形成クリニック
マイティーサーバーの専用サーバー

ブログランキング・にほんブログ村へ  ブログん家

この記事へのコメント

sino
2011年09月08日 11:07
こ、こわ~い!。月見草さんのところで卵のことを書いて、立ち寄ってみれば、卵が、卵が、卵が産卵じゃない!散乱している。卵の解説者山崎哲氏のお話が楽しみです。きっと、目からうろこのお話が聞けるはず。お話は聞くけど、観ないからね。だって、怖すぎるよ~。色気も美貌も無くていいや。

この記事へのトラックバック

  • 折れた矢 (2012) 韓国

    Excerpt: [966]司法府犯罪に立ち向かう頑固偏屈教授と労働弁護士に拍手 Weblog: こんな日は映画を観よう racked: 2013-10-15 14:42