おとうと (1960)

[690]市川崑映画は私にはどこか漠として捉えがたい
★★★★☆☆

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☆4つは辛いかもね…、ごめん(笑)。

学生のころに小説を読んでいたく感動した。
そのあとこの映画を観て、正直、ちょっとガッカリしたのよ。

まあ、いい小説を映画にすると、たいていそんなもんだよね。
原作はなかなか超えられない。
しょうがないかもね…。

長い時間をおいて改めて観たんだけど、
はじめて観たときとあまり評価は変わらないかなあ…。

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岸恵子がねえ…、ごめん…(笑)。

いや、いいと思うのよ、すごく。特に後半…。
でも、ホラ…、女子学生のイメージじゃないよね、やっぱり(笑)。

わたしの中では、「げん」(姉)、
どうしてももっと若いイメージが刷り込まれてるもんだからさ、
しょうがないのよ。ホント、ごめん。

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彼女が20前後の頃にやってくれるとねえ…!

これ、郷ひろみと浅茅陽子でも撮ってるんだよね。
監督・山根成之、1976年。

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わたしはあっちのほうが面白かったかも…、ごめん。
時代の雰囲気はこっちのほうが断然あると思うんだけどね、
姉のイメージはわたしの中では浅茅陽子のほうが…、ごめん(笑)。

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これ、森雅之…、「げん」の父、幸田露伴(笑)。
なんで笑うのかって…、
あのさあ、わたし、学生時代の専攻、国文学なわけよ。
国文学なら辞書引くような面倒くさいことやらずにすむなあと
思って国文学にしたナマケモノ…(笑)。

でも古語があって計算外だったよなあ(爆)。

あ、それでね、近代文学専攻で、
露伴あたりからはけっこう本読んだし、勉強したし、
露伴、違うだろ、森雅之じゃねえだろ! と思ってっからさ(笑)。

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露伴の後妻…、げんと碧郎の継母…、田中絹代。
いいよねえ。いいけど…、ちょっと(笑)。
だって、いかにもって感じが強すぎて…。
まあ、そのへんは市川崑の問題じゃないかと思うけどね。

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浜村純…、懐かしいよねえ。大好きだったなあ。
碧郎、最後、結核で入院して死ぬんだけど、そこの院長先生。

碧郎、やべえよ、こんな先生ん所に入院すなよ!
って言いたくなっちゃうよねえ…(笑)。

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その院長の愛人の看護婦(爆)。
ウソだからね、信用しないでね(笑)。

若き日の江波杏子…!
きれいだよねえ。恐いよねえ。
この頃からもうドスが飛び出てきそうだよねえ(笑)。

そして、これが…。

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碧郎…、げんの「おとうと」…、川口浩。
こっちも高校生にしてはトシ食いすぎって感じはするんだけど、
めちゃくちゃいいんだよね。
川口浩の作品でも1、2を争うんじゃないかなあ。

川口浩のファンだったわたしの贔屓目かもしんないけど…(笑)。

とくにラスト近く…。
結核でノドをやられてあんまり声が出ない。
かすれ声しか出ない…。
でも泣かないで強がりばっかり言ってる。

哀切すぎて、情けないけどさ、貰い泣きしちゃうんだよね…。

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この小説の凄さは、
「姉」と「弟」の原イメージを描いているところ…。

姉が宗教を司り、弟が政を行っていたころの、
姉弟の時代を彷彿させる…?

すこし言いかえると、
近親相姦的なところまで
ぎりぎりに遡って描いてるっていうのかな…?

姉がいたり弟がいたりするひとはみな、
この「げん」「碧郎」の関係に思い当たるところがある。

といってもいいくらい、
姉と弟の根源的な関係のイメージを描いてみせてる。

実際は、自伝的な作品なんだけどね…。

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それはこの映画でもよく描かれてる。
でも、あんまり面白くない…、私には…、ごめん。

で、その一番大きな理由は、じつは、
市川崑にあるんじゃないかと思ってるわけよ(笑)。

市川崑が悪いとかそういうことじゃなくて、
どうもわたしは市川崑映画と肌が合わないんじゃないか
って言うの…?

市川崑の映画、だいたい観てると思うんだけどさ、
ほとんど面白いって思ったことないのよ、じつは。
「ビルマの竪琴」が唯一の例外くらいかなあ…。

人間は好きなのよ、大好き、市川崑さん!(笑)
つうても、もちろん
じかにお会いしたことなど一度もなかったんだけどね。

理由は深く考えたことないよ、
考えようと思うきっかけもなかったし…。

ただ漠然と、
市川映画、なんか漠として捉えようがないよなあと
思ってきたくらいで…。

この作品も、実際わたしにはようわからん(笑)。
市川崑が描きたいなにか核みたいなものに、
突き当たった感じがどうしてもしないのよ。

そういう意味で言うと、
市川崑はわたしにはちょっとめずらしい監督。
めずらしいひとなんだよね…。

でも、観る価値はあるので、
ごらんになってない方がいたらぜひどうぞ…!


■98分 大映 ドラマ 
監督:市川崑
製作:永田雅一
企画:藤井浩明
原作:幸田文
脚本:水木洋子
撮影:宮川一夫
美術:下河原友雄
編集:中静達治
音楽:芥川也寸志
助監督:中村倍也

出演
岸恵子 げん
川口浩 碧郎
田中絹代 母
森雅之 父
仲谷昇 署の男
浜村純 院長
岸田今日子 田沼夫人
土方孝哉 中田
夏木章 刑事
友田輝 鉄工場の息子
佐々木正時 その親父
星ひかる 借馬屋
飛田喜佐夫 馬子
伊東光一 船宿の船頭
江波杏子 看護婦・宮田

幸田文の同名小説を、水木洋子が脚色し市川崑が監督した、家族の再生を描いた感動ドラマ。市川崑お得意の“銀残し”が、画面に美しさと深みを与えている。1976年に山根成之によりリメイクされた。また2009年には本作にオマージュを捧げる形で、山田洋次が同名の映画を監督している。げんと碧郎は作家の父を持つ姉弟だ。家には継母がいるのだが、彼女は二人に冷淡で、家庭は貧しく暗かった。碧郎は友達と万引きをして警察に補導されるなど、素行が不良になりつつあった。しかし姉のげんは、そんな碧郎のことを大切に思い、時に叱りながらも世話をしてやるのだった。

 

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