愛してるマルスンさん (2005) 韓国

[707]平凡で穏やかな日常の向こうに激動の時代を描いてみせた秀作
★★★★★☆

画像


2005年の韓国映画、
主演はイ・ジェウン君とムン・ソリ。
ということなので最初から安心して観れました…(笑)。

うん、面白かった。いい映画…。

画像

クァンホ(イ・ジェウン)の家の庭…、いい絵だねえ。

画像

クァンホ、中学1年生。いちおう新聞も読む(笑)。
新聞には朴大統領暗殺の記事がデカデカと…。
ということは、この日は、1979年10月27日ってことかな?

暗殺? なんのこと…?
クァンホ、意味がわからないのでおかあさんに聞いてみる。

画像

クァンホのおかあさん、マルスン…、われらがムン・ソリ。
見るからに無学(笑)。
なのでクァンホ、聞いてもムダと思い、聞くのをやめる(笑)。

画像

クァンホの家の全景。
おかあちゃんが学校へ行くクァンホの仕度をしてあげる。
家族はまだ幼い妹を入れて3人。
とうちゃんはサウジアラビアに出稼ぎに行ってるみたい…。
ちなみにかあちゃんも化粧品のセールスやって働いてる。

画像

クァンホ、登校…、いい絵だねえ!
この映画、物語もさることながら、とにかく絵がいいのよ。

画像

クァンホ、きょうもチェミョンに帽子を取られた!
この子、町の食堂の子で、自閉症なんだけど、かわいいの。
いつもクァンホをいじって遊んでるの(笑)。

画像

途中、出動していく軍隊に出会った。でも関心なし…(笑)。

画像

学校は楽しいけど、楽しくない。
だって何かっていうと先生に殴られるから…(笑)。

画像

放課後、土管の中でヌード写真を見て過ごす(笑)。
しょうがないよな、思春期だもん…。

画像

家に帰ると、離れの部屋を借りてる
ウンスク姉さんのところで過ごすことが多い。
姉さんはおかあちゃんと違って、いい匂いがするから…(笑)。

画像

ある晩、夢を見た。
姉さんが不良どもにからまれていたので、ボクがやっつける夢だ。
うん、ボクが姉さんを守ってあげたい…(笑)。

画像

きょうは友達とみんなで映画を見に行った。
すごかった。裸で抱きあってキスしてたよ…(笑)。

画像

ある晩、なんだかパンツが冷たいので目が醒めた。
パンツを見ると…、なんだ、コレ!?(笑)
慌てて起きて、着替えて、パンツは新聞紙にくるんで捨てた。

画像

なのに、チェミョンのやつが
ボクのパンツを拾ってかあちゃんに渡したのだ!

画像

ボクは穴に入りたい気持ちなのに、かあちゃんが笑って言った。
「なんば恥ずかしがっとる。クァンホが健康な証拠やないの。
ほやからパンツ捨てたらあかんで!」
ボク、意味わからへん…(笑)。

画像

かあちゃんが洗って干したクァンホのパンツ…(笑)。

画像

きょうの体育の授業で、チョルホが先生(イ・ハヌイ)を投げ飛ばした。
ボクは思わず立ち上がって拍手した。
拍手したのはボクひとりだった。

チョルホは、いわゆる問題児だ。
タバコを吸ったり、クラスの子の弁当を盗んだりする。
なのでみんな近づかない。
先生たちもなにかとチョルホに目をつけてる。

でも、ボクは好き。
以前、近所に住んでたんだけど、根は寂しがりやで、いいやつ。
チョルホがボクを「サル」と呼ぶので、ボクはチョルホを「バカ」と呼ぶ。
と、チョルホは嬉しそうに笑っている。

……みたいな感じで、思春期チョルホの
平凡な、ユーモラスな日常が綴られていくのね。
でも次第にその平穏な日々が壊れていく。

画像

ある日、クァンホのもとに「不幸の手紙」が舞い込む。
ホラ、この手紙を受け取ったひとは、
ほかのひとに手紙を書いて出さないと不幸が訪れるっていう
アレ…。

で、クァンホは手紙を書いて出すのよ。
それも一番身近なひとたち…、
おかあちゃんのマルスン、自閉症のチェミョン、問題児チョルホらに。

おまえなあ、クァンホ、
このひとたちがほかに手紙書いて出すか…?(笑)
なんて思ってると、案の定みんな手紙なんてどこ吹く風…。

と、そのうち…、

画像

チョルホは、
クラスの子が授業料を盗まれた事件で疑われ、
放校処分された…。

画像

おかあちゃんのマルスンは、
かねてからの病気が悪化し、実家で療養することになった。

画像

ウンスク姉さんが、
残されたクァンホと妹ヘスクの世話をしてくれたが、
ある日、光州の実家から電話がかかってきて、
真っ青になって光州へ飛んで帰った…。

そしてチェミョンも…、

画像

白い服を着た男たちに追われ、捕まえられ、

画像

車に閉じ込められて、どこかへ連れて行かれた…。
施設に強制収容されたんだよね。

ウンスクが光州へ飛んで帰ったのは、
言うまでもなく光州事件が起きたから。
お兄ちゃんが逮捕された、あるいは死亡した…?

画像

雪の日、クァンホと妹ヘスクは母を訪ねて…。

画像

クァンホが「おかあさんに秘密はないのか」と聞くと、
マルスンは「ある。病気のこと」と言った。
クアンホは「それは秘密じゃない、知ってるから」と言うんだけど、
マルスンは「病気で自分が死んでしまうこと」を言ってるんだよね。
おかあちゃんはもう覚悟してる…(泣)。

画像

夜、マルスンは、手を合わせて祈った、
残される子供たちのことを想い…。

画像
画像

そして入院し、死んだ、子供たちを残して…。

画像

クァンホは授業中、そのことを先生に知らされた…。

画像

駆け足で紹介してきたけど、
クァンホはおかあさんが死んだのは、
自分が「不幸の手紙」を書いて出したからではないかって
思ってるんだよね。

おかあさんだけじゃなくて、
チェミョンが連れて行かれたのも、チョルホが放校処分されたのも、
ウンスク姉さんが不幸に見舞われたのも…。

あのなあ、クァンホ、おまえのせいじゃないよ。
と言ってあげたいけど、
いやあ、そうかもしんないぞ、クァンホ…(笑)。

少なくとも、あの「不幸の手紙」が、
突然、どこからともなく舞い込んできてから
事態が急激に変わっていったのは間違いないよな。

あの手紙、どこから来たのか知ってるか、クァンホ?
あれはな、国から来たんだよ、国…。
韓国政府からか?

うん、そう言ってもいいし、
韓国民衆からと言ってもいいかな、民主化を求める…。

そう。あれはな、クァンホ、おまえを初め、
みんなに送られてきた「国家非常召集令状」だったんだよ(笑)。

大きくなった今から考えるとわかるだろ。
朴大統領が暗殺されて、
ほとんど一直線に光州戦争に向かったろ、韓国民衆は、
民主化を勝ち取ろうとして…。

でも軍に…、全斗煥軍事政権に圧殺されたよな、あのとき…。
戦って、圧殺されて、
おまえと同じような道をたどったひとたちがたくさんいた。
すごくたくさん…。

おまえは光州も知らないし、
全斗煥軍事政権も知らないだろうけど、
おまえが生きたあのころはちょうどそういう時代だったんだよね。

で、おまえに起きたことを通して、
この監督さん、あの時代を描きたかったっていうか、
おまえを時代の子として描きたかったっていうか…?

ようわからん?
でも、だいたいはわかったろ?
だいたいのことがわかればいいんだって…(笑)。

ところでとうちゃんの話、後半全然出てこなかったな(笑)。
かあちゃんが死んでも手紙一本寄こさなかったけど、
おまえ、ほんとにとうちゃんいたのか…?
サウジに行ってたのか?
かあちゃん、うそついてたんじゃねえか…?(笑)

監督してるパク・フンシク、
あとで調べたら「京義線 レイルウェイ・ラブを撮ってるひとだった。
ほかに「初恋のアルバム~人魚姫のいた島」
「私にも妻がいたらいいのに」など…。

オススメの作品です…。


■92分 韓国 ドラマ
監督:パク・フンシク
製作:ペ・ヨングク
脚本:パク・フンシク カン・ビョンファ チャン・ハッキュ
撮影:チェ・ヨンテク
音楽:チョ・ソンウ
出演
ムン・ソリ
イ・ジェウン
ユン・ジンソ
キム・ドンヨン

1970年代末の激動期を背景に,「幸運の手紙」のために周囲の大切な人々を失ったと信じる中学校1年生の悲しいけれど暖かいユーモアがある物語。
僕の母さんは,化粧品訪問販売員だ。毎日ネズミを捉えて食ったように化粧して,とうとう眉毛も書いて怪物のようだ。母さんは,新聞に「朴正煕大統領 有故(ユゴ)」(パク・チョンヒ大統領が暗殺されたときの新聞の見出し)と出ている「有故」が何の意味なのかもわからない。無知だ。コーヒーを飲む時もずるずるくちゃくちゃ音をたてる。他の子供たちの母親は,優雅なのに。母さんが大きい声で私を呼ぶ。私は言う。「知らない人です。」
顔を洗う隣のウンスク姉さんの身体から光があふれる。Tシャツの間から見える白い襟首。僕の息遣いが荒くなる。姉さんと一緒に漫画本を見ていて腕が触れた。柔らかい肌との接触。姉さんのためになら,何でもすることができる。それで今日は,姉さんの看護学院ポスターのために注射を十発も打った。
ある日,一通の手紙が届いた。「第125号 幸運の手紙の主人公になられたことをお祝い申し上げます。この手紙は,4日以内にあなたのそばを離れなければなりません。返事を書かなければ,不幸になります。」周辺の人々の名前を書いてみる。ところで私の126号の手紙の主人公たちは,返事を書かないようだ。返事を書かなければ,本当にどうなるだろうか。

 

TVショッピング大人気商品!立花みどり開発!姿勢ウォーカー
ぽっこりお腹解消を目指すなら
ブログランキング・にほんブログ村へ  ブログん家


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック