17歳の肖像 (2009) イギリス

[716]17歳の少女ジェニーと華麗なるワル・デイヴィッドの背後に英国が見える
★★★★★★

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オギちゃん(オギワラ)推薦のイギリス映画。

舞台は1960年初頭のロンドン…。

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ジェニー(キャリー・マリガン)は16歳、高校生。
勉強のよくできる少女。
部活ではチェロを弾き、ボーイフレンドもいる。

両親も学校の先生たちも、
当然オックスフォード大学に進学するものだと期待しているが、
本人は花のパリに憧れ、こっそりフランス語を勉強している。

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そんなある雨の日、
デイヴィッド(ピーター・サースガード)という
中年にさしかかろうかという男に声をかけられる。

初めは警戒心もあったが、
紳士的で、知的なデイヴィッドをすぐに好きになり、
デートするようになる。

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ジェニーの父親はひどく厳格なのだが、
デイヴィッドがいつも
巧みな話術で父親をあっさり落としてくれる(笑)。

かれが連れていってくれる場所は、
音楽会、ナイトクラブ、競売、賭博場などである。
そうした刺激的な世界に、
非学校的な世界に触れることで、
死にそうに退屈していた彼女は生き返った心地がする。

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酒やタバコも覚える。
が、セックスだけは18歳までしないとデイヴィッドに言う。
紳士のデイヴィッドは「当然だ」と語る…(笑)。

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デートする時、二人きりになることはほとんどない。
ダニーと、彼の恋人ヘレンがたいてい一緒だ。
ダニーはデイヴィッドの友人であり、仕事仲間だ。

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遠出したある日、
デイヴィッドとダニーが詐欺を働いているのを目撃し、
ジェニーはデイヴィッドのもとを去ろうとする。
人生を謳歌しているかれらは、
じつは途方もないワルなのだ(笑)。
が、誠心誠意を込めたデイヴィッドの詭弁に弄され(笑)、
より強くかれに魅かれてしまう。

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17歳の誕生日。
父親とボーイフレンドは彼女にラテン語の辞書をプレゼント。
と、そこへデイヴィッドがドッサリとプレゼントを手に現れ、
週末にはお祝いに、
家族みんなをパリでのディナーに招待したいと申し出る。
ボーイフレンドはひとりスゴスゴと帰っていく…(笑)。

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大陸嫌いの父親のおかげで、
憧れのパリへはめでたく二人きりで…(笑)。

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ジェニーは女になった…。

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パリのお土産を手にジェニーは学校へ行く。
先生が彼女の行状を心配して忠告すると、
彼女は、先生の言う人生を歩んでも退屈だ、
死人みたいなものだと反論する。

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クラブへ踊りに行った帰り、
ジェニーはデイヴィッドに求婚される。
娘をなんとしても
オックスフォード大学へ入れたかった父親だが、
結婚も娘の就職の選択肢のひとつだと考えを変える。

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ジェニーはプロポーズを受け入れ、退学する。
引き止める校長に、この国は退屈だと言い残し…。

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二人が婚約したことを知ったダニーは喜ばない。
デイヴィッドには妻子がいることを知っているから…。

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ジェニーも、
ディナーへ向かう途中、車の中でそれを知る。
たまたまダッシュボードの中にあった、
デイヴィッド夫妻あての手紙を見てしまったのだ。
家へ引き返し、デイヴィッドにただす。

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デイヴィッドは結婚していることを認め、
でも離婚すると言う。
ジェニーが両親に釈明してくれと家に入って待つのだが、
デイヴィッドはそのまま姿を消した。

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ジェニーはデイヴィッドに聞いていた住まいを訪ねてみる。
と、妻と子がたまたま姿を見せた。
妻はジェニーを見てすべてを察した。
夫がまた女性を騙した、しかもこんどの相手はまだ子供、と…。

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父親は、すべて自分のせいだとジェニーに謝る。
おまえに私のような卑屈な生き方をさせたくない
と思ったばかりに、と…。

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ジェニーは先生の家を訪ね、謝る。
浅はかでした、なにもわかっていませんでした、
歳をとった気分です、愚かなまま、と…。


ジェニーも両親もデイヴィッドに騙された。
でも私はかれら家族を責められない。
私もまんまと騙されたからだ、かれに…!(笑)

おまけに騙されたからと言って、
デイヴィッドを非難する気にも、恨む気にもなれない。
ジェニーもそうなんじゃないかと思うよ。

あの華麗で眩しいワル・デイヴィッドが、
じつはこんなに草臥れた家で、
こんな妻子と暮らしていたのだということがわかると…。

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ジェニーは、この国は退屈だと言って退学した。
この妻子には悪いが、
この家と妻子は、まさに「この国の退屈さ」の喩。

デイヴィッドもまた、
この国の退屈さ(=わが家)が我慢できずに、
ワルと、プレイボーイの道を歩んでるとしか思えないんだよね。

で、極悪非道のワル、プレイボーイならまだ憎みようもあるけど、
最終的にはこの妻子も、ジェニーも捨てられない。
申し訳なくて、ダニーや妻子、ジェニーの前から
こっそり身を隠してしまうような男…、それがデイヴィッド(笑)。
非難する気になれないって…(笑)。

ジェニーが「歳をとった気分です、愚かなまま」と言うのも、
デイヴィッドのそういう裏を見てしまったからだよね。
どこの国よりもいち早く近代化を成し遂げ、
そして草臥れてしまった国・イギリスの姿を見てしまったから…。

17歳のジェニーの物語は、
イノセンスの解体を迫られた少女が、ワル(=汚れ)に惹かれ、
自分のイノセンスを解体していくという物語だけど、

でもそれだけじゃなくて、
近代化を終えて行く道の見えない国・イギリスの物語も
折り重ねられている。
小さい物語のようにみえて、じつは途方もない物語になってる。
さすがイギリス! と感動しちゃったよ…。

しかし俳優がいいよなあ。
少女ジェニーが汚れて大人になっていく様を演じてる
キャリー・マリガンは必見だね。

ピーター・サースガードも、
ドミニク・クーパー(ダニー)も、ロザムンド・パイク(ヘレン)も、
出てる俳優、みんないいよ。

嬉しくて涙出ちゃうよ…。


●sinoさん
こんちは~!
先週末、伊豆のほうへ、義父と義母の納骨に行っていて、
返信が遅くなってしまいました。すいません。
結局、義母も義父の後を追うように他界しました。
sinoさんにはいろいろと言葉をかけていただいて、
ほんとにありがとうございました…。
ところでこの映画、sinoさんには100%オススメします(笑)。
レンタル屋で見かけたらぜひ手にお取りください。
ワルのデイヴィッドとダニー、
「太陽がいっぱい」のちょいとしたアラン・ドロンをやってて、
胸に沁みます。
イギリス映画、ドン底を見たせいか、浮ついたところが
まったくないんですよね。
そこがメチャクチャ好きです。私の肌に合います…(笑)。

●sinoさん
富士山麓の霊園に納骨してきたのですが、
うん、この富士よりオラが東北の富士(岩木山)がキレイかな、
と思ってしまいました。義父母には申し訳ないのですが…(笑)。
それなりの齢を迎えると、ほんとに色んなことがありますね。
sinoさんもどうぞお大事に…。
そうか、写真入りでいろいろ書いてしまうと、読むほうは
観た気になっちゃいますよね。弱ったなあ…(笑)。
久しぶりに月見草さんのブログ拝見しました。
高峰さんもいいですが、私の大好きな岩木山、奥入瀬、
十和田湖に会えてちょっと有頂天してしまいました(笑)。
そちらはもう冬の準備に入ってるんですねえ…。

●sinoさん
おっ、sinoさんだ、嬉しいなあ!
え、なになに?この映画、ビョンホンが対話した1本?
キャリー・マリガンがイチオシの女優?
あっ、当たり前!だと思うなあ。
おれとsinoさんの大好きな映画だし、
キャリー・マリガン、ミンジョンに似てるしさ…(笑)。
それにビョンホン、メローはもうやりたくない
みたいなこと言ってるようだけど?
ほんとはメロー・アクションが大好きなんだって。
しかしsinoさん、ネットでビョンホン漁りするなんて、
もちょとほかにやることありそうなもんだけどなあ。
この映画を観るとかさ…。
まさかおれの声、聞こえてないよな。津軽、遠いし…。
以上、おらが独り言でした!

●sinoさん
ワッ、聞こえたんですね、すいませ~ん!
え、「ミッドナイト・イン・パリ」以外観てないぞ!
ごめん、ビョンホン…、ですよね(笑)。
ウディ・アレンをあんまり好きじゃないってのはわかりますね。
ビョンホン、正面突破派だから…(笑)。
「銀校」ってなんだろ?「銀行」のこと?
え?あ? も、もしかしてこれ、
韓国語の記事をsinoさんが拾い読みしているってことですか?
つまり翻訳しながら読んでるってことですか!?
そ、そうだとしたら…、す、凄い。
sinoさん、めちゃくちゃ凄い…………………っ!

●sinoさん
わ~、またsinoさんに不実をしてしまったあ。
また、というのは、以前にもあったような気がするからですが、
コメントのところに名前が並んでるのを観たとき、
なんとなく返事したよな?と思って
3個めのコメントをつい見過ごしてしまったからです。
申し訳ありません、慌てて書いております!
ほ、翻訳機にかけた記事を読んでお書きになった?
それでも凄~いです。
私は翻訳機の掛け方も知らないので…、
あ、別にsinoさんが掛けてるわけじゃないか…(笑)。
しかし凄いですねえ、「銀校」だとか「老視」だとか。
で、ビョンホン、ウディ・アレンでは「ミッドナイト・イン・パリだけが好き」
って…、ほんと、先に言えよ。
いい加減なやっちゃで、オレに似て…(笑)。
当分、静かに自習を?
いやあ、最近、人声のしない私のブログ、
まったく無音の世界に突入しちゃいそうですねえ(笑)。
自習時間、もう終わりましたよ~、sinoさ~ん…!

ありがとうございました。


■100分 イギリス ドラマ/ロマンス/青春
監督:ロネ・シェルフィグ
製作:フィノラ・ドワイヤー アマンダ・ポージー
製作総指揮:ジェームズ・D・スターン
ダグラス・E・ハンセン
ウェンディ・ジャフェット
デヴィッド・M・トンプソン
原作:リン・バーバー
脚本:ニック・ホーンビィ
撮影:ジョン・デ・ボーマン
衣装デザイン:オディール・ディックス=ミロー
音楽:ポール・イングリッシュビー
出演
キャリー・マリガン ジェニー
ピーター・サースガード デイヴィッド
ドミニク・クーパー ダニー
ロザムンド・パイク ヘレン
アルフレッド・モリナ ジャック
カーラ・セイモア マージョリー
エマ・トンプソン 校長
オリヴィア・ウィリアムズ スタッブス先生
サリー・ホーキンス セイラ
マシュー・ビアード グラハム
アマンダ・フェアバンク=ハインズ ヘイティ
エリー・ケンドリック ティナ

大きな時代の転換期を目前にした60年代初頭のロンドンを舞台に、多感で好奇心旺盛な16歳の少女が、はるかに年の離れた30代のプレイボーイと恋に落ちたことで体験する危うくも刺激的な日々と、揺れる心の軌跡を瑞々しいタッチで綴る思春期ドラマ。英国の女性ジャーナリスト、リン・バーバーの回顧録を基に、「幸せになるためのイタリア語講座」のロネ・シェルフィグ監督が映画化。ヒロインを演じたキャリー・マリガンは各方面から絶賛され、一躍ハリウッド期待の新星として大いに注目を集める存在に。共演は「ニュースの天才」「エスター」のピーター・サースガード。
1961年、ロンドン郊外。16歳の少女ジェニーは、両親が期待するオックスフォード大を目指して勉強に励む優等生。しかし、本心ではパリに憧れ、退屈な毎日にうんざりしていた。そんなある日、彼女は倍以上も年の離れた男性デイヴィッドから突然声をかけられる。最初は身構えたジェニーだったが、デイヴィッドの紳士的で知的な言動に心を許し、あっという間に恋に落ちてしまう。ほどなく両親の信頼も獲得したデイヴィッドは、彼女をナイトクラブや音楽会といった魅惑的な大人の世界へと導いていく。そんなデイヴィッドにすっかり夢中になるあまり、大事な勉強にまるで身が入らなくなってしまうジェニーだったが…。

  

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この記事へのコメント

sino
2011年10月27日 20:30
お久しぶりです!。
相変わらず、海底ですね~(笑)。
暫くパソコンから遠ざかっておりまして、訪れてみれば、…静かですね~。お魚は
来てるんだけどね~。
この映画、とても良さそうですね。設定も
結末もあわれがあって。良くこんな設定を
考えるな~と思ったら、実話がベースなんだ。後味はビターでも悪くないですよね。
観ないかも知れないけど、観るかも知れない映画かも。(申し訳ない。〝かも″が3羽も…笑) 私、イギリスものは好きかも知れませんね。
sino
2011年11月01日 00:29
そうでしたか…。
それはお辛かったですね。奥様は特にね。
ご冥福をお祈りいたします。
先週末の伊豆はお天気だったようですね。
せめても晴れた日にお見送り出来て良かったですね。我が家もいろいろありまして、
11月からは日常に戻れそうです。

この映画、私には100%オススメですか~
なんかそんな感じがしたんですよね~。
月見草さんも仰ってましたが、ここで解説を読むと、観たような気になっちゃうんですよ。解説が充実してるもので…。(笑)
あ、月見草さん「高峰秀子さん」を語ってますよ。part3まであって好き好きぶりが覗われます。私も好きなのですが、お二人には敵わないな~。
sino
2012年09月14日 14:42
山崎さん、お忙しい事とは思いますが、今日、ネットでビョンホン関連の記事を漁ってたら、こんなんが引っかかって来ましたので、ご注進。

「イ・ビョンホンがお勧めする私と対話を交わした映画た ち 」と題しての記事です。5作品あげている中に、この作品が入っておりました。キャリー・マリガンの事がとてもお好きなようで、一押しの女優さんと言っておりますよ
~。山崎さん、sino、ビョンホンが繋がったような、密かな喜びを感じました~。(バカ)
あ、でも私、まだ観てないんだよね~。(やれやれ)
sino
2012年09月17日 14:33
「あ、痛っ!」
このところの耳患いで、確かに聞こえが悪くなっておりますが、なんと耳が痛いお言葉。…(笑)
このうえ恥も外聞も無く申しますが、どうせ費やした時間は戻りゃせんし~、ビョンホンが言っております他の4作品もご報告しちゃおうかな~。…(笑)

* ミッドナイト・イン・パリ(ウディ・アレンは好きでも  ないが、ファンタジーがあるこの作品は特別)
* マリリン7日間の恋(感情移入する対象が、1人でない  特別な体験をした?)
* 銀校(肉体衰えし、されど魂を燃やすことが命。自身の  課題でもある)
* ファミリー・ツリー(イメージ脱ぎ捨てたジョージ・ク  ルーニーの演技が良い)
韓国語の翻訳記事なので、分かるとこだけ拾ってみましたが、間違ってるかも~。ご愛嬌で、お許しを。
お忙しい山崎さんが、つまらない時間を費やさぬよう(って、費やす訳ないか~)またまた、ご注進。…(笑)
sino
2012年09月20日 09:51
と、と、と、とんでもございませんですよ~。(汗)
そ、そ、そんな訳ないじゃありませんか~。
日本語も満足にできないのに、韓国語なんてあり得ませんよ~。 あっ、私のコメントがたどたどしかったからですよね?。 たぶん、翻訳機で訳した記事を読んだもんだから、当て字、脱字いっぱいで、すごく分り難い日本語だったもんだから…。 こんな感じの記事だよ~って紹介したんだけど、分かんない人が要約したから尚更、分かりませんよね~。…(笑) 山崎さんの読解力、推察力に丸投げ
してしまいました。

ウディ・アレンでは、ミッドナイト・イン・パリだけが好きだと言ってます。(最初からそう言えよ!)

韓国映画で「銀校」というのは若い娘の名前のようです。
以下コピー
'銀校'は 17歳女子高生銀校にひかれた 70歳の老視である, そして二人を危なげに眺める 30代作家三人の人の三角関係に集中する.…(〝老視"って多分〝老人"なんですよ)

70才の老人は詩人。銀校を演じた金コウンは、大胆さと
素晴らしい演技力で話題をさらったようです。老人が若い自分に戻って、夢想するシーンなど、かなりな濡れ場があるようですね~。…(汗)

お忙しい山崎さんに、つまらない時間を費やさせて申し訳
ない。当分、静かに自習してま~す。…(笑)

あ、気分転換に 
「青森のスーザン・ボイル 尾崎順子 林檎華憐歌」
ユーチューブでご覧ください。元気はつらつ、素晴らしいです。

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