アスファルトの男__15 (1995) 韓国

[730]明かされたソン会長の秘話にハリョンは…

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そのころハリョンは、
元上司の課長パク・クァンジョンに呼び出され、会っていた。

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課長は会うなり、「オレに質問するな!」と、店内を指さした(笑)。

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彼女が「ゴミ」と嫌った、父の敵のソン会長がいた。

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ソンはハリョンの前に日誌を差し出した。
火事で行方不明になった父の日誌を…。

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ハリョンは、この日誌を手に逃げた理由を問いただした。

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ソンは…、
日誌は2部あった、火事は私の仕業ではないと前置きし、
これまで胸に秘めてきた話をした。

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ある日、自動車研究会のメンバーで会合を開いていると、
君の父親のジェホさんに、
奥さんが産気づいたという知らせが入った。

ジェホさんは、いまここを離れるわけにはいかないので、
奥さんを産院へ運んでくれと私に頼んだ。

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私は果樹園に走り、
ジュホさんの奥さんをリヤカーで産院に運んだ。

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奥さんは無事に出産された。

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そう。それが君だ、その時に生まれた子が…。

そして…、君のおとうさんが火事で亡くなったあと、
私は奥さんを…、君のおかあさんを愛してしまった。

が、それでは亡くなったおとうさんに申し訳ないと思い、
私は君のお父さんの会社だったキリョン自動車を離れたのだ、
と…。

さすがオラが大統領、やっぱし色恋沙汰絡みだったなあ(笑)。

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ハリョンは母も知らなかった真相を知り、愕然とした。

そして父の日誌を開いてさらに驚く。
ここに書かれてある車のデザインは…!?
もうひとつあったという日誌はもしかしたらあのひとが…!?

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ガイド嬢がドンソクに大声で指示した、
この先に窪みがある、右に曲がれ、と。
だがドンソクは委細かまわず直進した。

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ドンジュンも危険を察知してアクセルを踏み込んだ。
そしてドンソクに並ぶと何度も叫んだ。

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「左に曲がれ! 左だ…!」

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エンジンの音で聞こえたかどうかわからない。
ただドンソクの車は一段と凄まじい唸りをあげ、
またたく間にドンジュンを後方にした。

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ドンソクは腕に溺れた。

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気づいた時にはもう砂の窪みに車輪をとられていた。

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ドンジュンの時と同じだった。
脱出できるかどうかわからない。
ドンソクは車を降り、スコップで砂を掻きはじめた…。

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しばらくすると、肩を掴まれた。
振り返ると、ドンジュンがロープを手に立っていた。

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ドンジュンはロープで弟と自分の車両を繋いだ。

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繋がれた命の綱(ロープ)を見ていると、
ドンソクに声が聞こえてきた。
コーチの、あの日の声が…。

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あの時、ドンソクは走りながら聞いた、
「いま何位ですか?」と…。

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コーチは言った。

 俺は赤い車を走らせる二人の最後の声を聞いた
 息子のフレッドと チャンピオンのジミー

 二人も同じ質問をした
 いま何位ですか?

 私の答えはいつも同じだった

 よそ見をするな
 ほかの車を気にするな お前自身と戦え

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 私たちが挑戦するのは巨大な城ではなく
 どこまでも弱い自分自身なのだ

 自分自身の勇気と戦うんだ
 君より立派なレーサーはいない…

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「弱い自分…?」

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弱い自分を…、認める勇気…。
ドンソクは、そんな勇気など自分には一度足りともなかった
ような気がした…。

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ドンソクはいつも強いつもりでいた。
いつもいつも…、強く生きていかないと、
生きていけないのだと自分に言い聞かせてきた…。

だが、ほんとうなのか?
ひとは強くないと生きていけないのか…?
ひとは、そんなに強くなれるものなのか…?
弱い自分を認める…、それが強く生きていくということ…?

ドンソクにまたコーチの声が聞こえる。
「君より立派なレーサーはいない」

ドンソクは
アクセルを踏み込み、再び砂漠のコースに戻った。

なぜか、
兄や父にたいする憎しみが薄れていくのを
自分でも不思議に思いながら…。

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ドンジュンは礼も言わずに去った弟を見て、
いかにもあいつらしいとすこし安堵した。

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ビョンシクは、
ドンジュンがいつも弟の後ろについて走るのは、
弟を見守るためなのだとようやく理解した。

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ドンジュンはまた思い出していた、

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いつも一緒だった、あの頃の弟と自分を…。

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ドンソクもまた…。

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いつだったかドンヒが絵を描いた、おれたち家族4人の絵を。
ドンヒはひとりひとり指さしながら言った。
ドンジュン、ドンソク、おとうさん、わたし…、と。

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ドンジュンも描いた。
タイヤが3つあるクルマの絵だった。
大きくなったらこんな車を作るんだと言って…。

未来の車だと言ってたが、いまわかったよ。
あのタイヤは、オレと姉貴、そして兄貴の3人のことだったんだ。

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おれが作ったおもちゃのクルマにあの絵を積んで走ったな、
おれが運転して、兄貴をヨコに乗せて…。

あの絵、どこにやったんだろ。
しばらくあったのに…。

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想像を超える巨大な自然が…、
デス・バレー砂漠がドンソクを変えた。

そうして、その日のレースが終わった。

が、私がイ・ジャンスに内緒で
ドラマ上にはない呟きをブツブツと書いてしまったせいか、
とんでもないことが起きていた(笑)。

私の呟きのおかげで話は繋がった気はするが…(笑)。

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ドンソクが足や肩を負傷していたのだ。
なにが起きたのか、例によって韓国映画らしく説明はない(笑)。

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ドンジュンがドンソクに声をかけていると、
こんどは脱水症状を起こしていたビョンシクの容態が悪いと
知らせが入った。

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キリョン自動車チームの医師に看てくれと交渉すると、
医師は、韓国自動車チームの面倒は看れないと断った。
ドンジュンが切れそうになると、

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ドンソクが医師に看てやってくれと頭を下げた。

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医師は、ビョンシクを看ると首をヨコに振った。

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ビョンシクは言った。
ここで死にたくない、最後まで走りたい、ヨコに乗せてくれと…。

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翌日…、
ドンジュンは、アクターの助手席にビョンシクを乗せ、
最後のコースを走りはじめた…!


●shidarezakuraさん
映像を重ねるのは、
そこに見える形で「心」を描こうとしてるからなんでしょうね。
ビョンホン、このドラマの語りもけっこううまいと思いますが(笑)。
「甘い人生」あたりになると、すこし歳をとって、
声がより腹に落ちるようになったからだと思います。
ほんと、デス・バレー・ラリはカーボーイの牛追いを彷彿させますよね。
アメリカ人もそのつもりで始めたんじゃないでしょうか…(笑)。
そうですか、ケビン・コスナーがそんなことを!
ひとは、過去を振り返ることで未来に向かうので、
いい映画はみんな「過ぎ去った時代へのラブレター」のような
気がします…。

ありがとうございました。


■韓国ドラマ 全16話
演出:イ・ザンス
脚本:パク・ヒョンジュ
撮影:ハム・チャンギ イム・ゾンチョル
音楽:チェ・ギョンシク
出演
■イ・ビョンホン(ドンジュン役)
カー・デザイナー。父親のバックアップと仕事に対する情熱で自動車会社を設立。ライバル社のギリョンを退け業界トップに踊り出る。
■チェ・ジンシル(ファリョン役)
カー・デザイナー。ギリョンのデザイン室長になるために、後継者のハン・ギスと親密な関係を続ける。ドンジュンの会社にスパイとしてもぐりこんで、新車開発の情報を流すが、仕事に情熱を注ぐドンジュンに惹かれはじめる。
■チョン・ウソン(ドンソク役)
ドンジュンの弟で世界的なカー・レーサー。長男を溺愛する父親に反発して、姉ドンヒのいるアメリカへ行き、紆余曲折の果てにトップ・レーサーに成長する。
■イ・ヨンエ(ドンヒ役)
ドンソクと同じように父親への反発で米軍クラブに出入りする。マイケルという男性と出会い娘ソニを産んでアメリカに渡る。酒癖の悪い夫の暴力に抵抗するものの車の事故でこの世を去る。
■ホ・ジュノ(ハン・ギス役)
国内屈指の自動車会社ギリョンの跡継ぎ。野心家で始終ドンジュンをやりこめることばかり考えているが、そのうち自分が落ちぶれてしまう。
■チョ・ミンス(ジョンオク役)
ドンヒの友人。アメリカのバーで働いていたが、ドンヒの死をきっかけにドンソクと出会い結婚する。
■キム・スジ(ソンイ役)
米軍クラブを経営するハン社長の娘。ドンソクに想いを寄せる音大生。音楽の先生になって一人暮らしのカン老人の面倒を見ながらドンソクを待っている。

 

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この記事へのコメント

shidarezakura
2012年01月27日 23:37
この絵が重なる映像、本当にいいですよね!想いが深くなるというか…凄く効果的ですね。コーチのナレーションも素晴らしいです。コーチのナレーションを参考にした?後年のビョンホンさんの語りは「甘い人生」あたりからのことと捉えていいですか?「アスファルトの男」を観て車関係の仕事に就いた男性の話の記事を以前読みました。イ・ジャンス監督の想いが若者に伝わったんですね!

砂漠を砂煙を立てて走る車を観て「DANCES WITH WOLVES」のバファローの群れをなぜか思いだし、パンフレットを久しぶりに出して見ました。「これは過ぎ去った時代への私からのラブレターである」ケビン・コスナーとありました。今、過ぎ去った時代に置き忘れられていたラブレターを受け取った気分です…(笑)。

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