春香秘伝 (2010) 韓国

[785]ありうるかもしれない春香伝のもうひとつの悲恋話に拍手!
★★★★★☆

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赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで、
全韓国民が知っている「春香伝」。
イム・グォンテク作品で日本人のオラまで知ってる「春香伝」。

おい、イム・グォンテク監督に怒られるようなもの創るなよ、
監督が怒らなくてもオラが怒るぞ、
と内心ヒヤヒヤしながら観たら…、

お~、面白いじゃないか、これなら監督も喜ぶぞ!
と嬉しくなっちゃったよ…(笑)。

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李氏朝鮮時代…。

売れっ子作家のところへ、
以前、両班・モンニョンのところで
下男をやっていたバンジャという男が尋ねてくる。
これから話す自分の体験を小説(物語)にしてくれないか、と…。

バンジャが話しはじめる…、
んだけどオラがかいつまんで話そう(笑)。

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バンジャはある日、主人モンニョンの供をして、清風閣へ行く。
清風閣というのは、妓生の館ね。

で、そこで歌っていたチュニャン(春香)という女に一目惚れする。
彼女は妓生というわけではない。
館の女主人ウォルメの一人娘である。

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チュニャンに見惚れる下男バンジャ…、キム・ジュヒョク。

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同じくチュニャンに見惚れる両班・モンニョン。
お馴染みのオラがリュ・スンボム…、キャーッ、可愛い~!(笑)

こんなモンニョンでも人並みにチュニャンに恋をした(笑)。
で、下男バンジャになんとか会える算段をしろと命じる。
下男を介さずに直接アタックすれば
「春香秘伝」は生まれずにすんだのに…(笑)。

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下男バンジャは、困って、
屋敷で寝起きを共にしているマ老人に相談する。
そ。このひと…、オラがオ・ダルス(笑)。

性の奥義を極めたマ老人は、
まずチュニャンの下女ヒャンダンを口説くんだな、と言って
バンジャに秘伝を授ける。

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バンジャは下女ヒャンダンを呼び出し、
マ老人に教わった秘伝でとりあえず彼女を落とした。

どんな秘伝か?
女のアソコを手でいきなりムンズと掴め、という秘術。
掴まれて全身のチカラが抜けてしまうヒャンダンの表情をごらんあれ。

こら、オ・ダルス、なに教えてんだ…!(笑)

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かくてモンニョンとチュニャンは初デート。
といってもそれぞれ下男・下女をお供に…。

詳しく書いてる暇がないのが残念だが、
リュ・スンボムのモンニョンが
なにやかやと下男バンジャに嫉妬するのがいと可笑しい…(笑)。

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ある日、バンジャは、
背後からチュニャンの肩をひたすらじっと見つめて
彼女をメロメロにする。
これもオ・ダルス老人(マ老人)に伝授された秘術なのだ~!(笑)

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チュニャンの母親ウォルメは、娘の異変に気づいて聞く。
おまえ、下男のバンジャとなにかあったんじゃないのかえ?
え! それ「見つめ技」じゃないか。
もしや…、もしや、あたしの昔の男が伝授を…?(笑)

だめだよ、おまえが手にしなくちゃいけないのは
主人のモンニョンのほうなんだから…。

そう。母親はチュニャンを両班に嫁がしたいのね。
そして娘チュニャンも、自分の身分を上げたいと
母親の指示に従っていた…。

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そんなことはつゆ知らず、バンジャは夜這いを決行、
オ・ダルス老人(マ老人)に伝授された秘術で
ついにチュニャンをものにする。

え、どんな秘術か? 教えない…(笑)。

が、バンジュはチュニャンに、
抱かれる代わりにモンニョンを連れてきてと言われる。

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こうしてチュニャンはモンニョンとも情交する。
二人の情交を聞いているバンジュと、下女のヒャンダン…。

バンジュ、じつは案外純情な男で、嫉妬で悶々とするんだよね。

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そんなバンジュを見かねてマ老人が忠告する。
深入りすでない、手を引け。
わしは若い頃、姉妹が営む館に泊ったことがある。
姉妹をいただいたが、ちと深入りしたせいで、
姉が毒を盛って妹を殺そうとした、と…。

その姉妹、チュニャンの母親と、その妹だってんだけど、
ホンマかいな、オ・ダルス老人?
秘術ありとは言え、おめえがそんなにモテルとはオラ思えん!(笑)

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そんなある日、両班・モンニョンは突然、漢陽へ行くと言い出す。
遊んでばかりもおれん、すこし勉強せんと、という訳だ。
で、バンジュをお供に出発するのだが、
途中で突然、「おみゃ残れ、連れてかん」だって…(笑)。

もちろん訳がある。
ひょんなことから、下男のバンジュが
主人の自分より先にチュニャンを抱いたことを知ったからである。

オニョレ~!と言えない、
なんとも情けなさそうなこのリュ・スンボムの顔見ちくれ。
可愛い~!って抱きつきたくならないかい?
オラ、なるよ(笑)。

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バンジュはこれ幸いと(?)清風閣で働きはじめる。
母親も年頃の娘の気持ちを察して(?)
月に一度、バンジュにチュニャンとの逢瀬を許す。
バンジュはのちに、この頃が一番幸せだったと述懐…。

が、漢陽からモンニョンが科挙の試験に合格したと知らせがあり、
チュニャンが喜ぶ。
彼女、まだスンボムを諦めてないんだよね(笑)。

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その漢陽…。
モンニョンと飲んでるこの男は、
大勢の村の女と寝るためにだけ県監を目指したという男のハクト。
モンニョンと同じナモン(南原)出身である。

モンニョンはこの男からいい話を聞く。
王室は「美談」が好きで、美談の持ち主をすぐに出世させる
というのだ。

フ~ンと聞きながら、モンニョンはさりげなく、
チュニャンの話をする…。

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モンニョンは漢陽でヒャンダンとも再会する。
その後、清風閣を追い出され、
漢陽に来て、ひたすら働き、店を出すまでになっていた。

モンニョンはそのヒョンダンから、
バンジュはもともとあたしに気があって
あたしを口説いたのだと聞かされる。

またまた「オニョレ~、下男のくせに~!」だよねえ…(笑)。

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アメンオサ(暗行御使)となったモンニョンはナモン(南原)に帰り、
バンジュと再会。
チュニャンにも会いたいもんだなあ~と言うが、
いまは「旦那」と呼ばれる私の立場も考えてください、
と断られる。

「あ、そう」と、モンニョンはなぜかあっさり下がる(笑)。

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ある日、県監としてナモンに赴任してきたハクトが清風閣に現れ、
うわさのチュニャンに供寝を要求する。

私は妓生ではないとチュニャンが断ると、
はやくも夢が崩れた県監ハクトは、
あたまにきてチュニャンを捕らえ牢に入れる。

窮したバンジュがモンニョンに助けを求めると、
モンニョンは、「オレは君のお邪魔虫のようだし」と、
あっさり断る…(笑)。

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県監ハクトはきょうもチュニャンに迫る、
オレは冷たくされるほど燃えるのだ、と言って…(笑)。
こいつ、M気ありなんだよね。

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と、その場へ、バンジュが駆け込み訴えをしてくる。
が、ハクトは聞くどころかバンジョに罰を…。

と、そこへ満を持したかのように、
われらが正義の暗行御使スンボム(モンニョン)様が現れ、
悪の県監ハクトをひっ捕らえ、

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チュニャンには、
おまえはなぜ官史(県監)との夜伽を拒むのだと
問いただしはじめる。

見かねたバンジュが、
「チュニャンには亭主がいるからです、
私がその亭主です」と訴え出ると、

チュニャンは、
「この男は亭主ではない、家のただの下男です」
と答える。

そしてモンニョンがバンジュを打ちはじめると、
懐から誓文を取り出してこう訴える…。

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 おっしゃる通り、ほんらいなら私は夜伽をすべきでしょう。
 でも、契りを結んだ方がいます、この誓い(文)にあるように。
 私はどうすればいいのでしょう…?
 夜伽をすればその方を裏切ることになり、
 誓いを守れば両斑に苦しめられ、処刑されます。
 私は…、もはやこれまで…。
 どうぞ、あの方に…、イ・モンニョン様に…よろしく…!

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そうなのよ。
そう言ってチュニャンは自分の胸にナイフを突き立てて
死んでしまうのよ!

あれ~…?だよねえ。
グォンテク監督の「春香伝」によると、
チュニャンとイ・モンニョンは幸せに暮らしたはずなんだけどなあ。
でも、これ、「秘伝」みたいやしなあ、
と、私も一瞬こんがらがっちゃったぜい…(笑)。

あ、ちなみに、
チュニャンが出した誓文は以前モンニョンが書いたやつなのね。

で、オラがスンボム見て。
あまりの成り行きと、チュニャンの言葉に感極まっちゃって、
こんな顔に…(笑)。

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バンジュは牢に入れられ、チュニャンが訪ねてくる。
そしてすべてが明らかになる。
いや、まだ半分だけかな…?

県監ハクトがチュニャンを捕らえて牢に入れた事件から
チュニャンの自害に至るまで、
じつすべてモンニョンが仕組んだお芝居だったのだ!

そう、きゃつは「美談」を作って出世を企んだんだよね。
そして思惑通り、きゃつは出世した、
美談好きの王朝のおかげで…!(笑)

ただ県監ハクトは思惑がずれた?
モンニョンの美談作りに協力したのに、
最後はモンニョンがほんとに捕縛したみたいだよ…(笑)。

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チュニャンは聞く、
お芝居だと教えてあげたのに、なぜ筋書きにない行動をしたのかと。

バンジュは答える、
お芝居だからより完璧なものにしたいと思ったのだ、
おれはいままでおまえに何もしてやれなかったので、と。

そしてはじめて胸のうちを伝える、
おれはおまえを愛している、と…。

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モンニョンは念願の出世を果たし、チュニャンを娶る。
が、チュニャンは言う、
バンジュも一緒に…、でないと私も行かない、と。

モンニョンは一瞬「本気か」と聞くのだが、
結局、バンジュを連れて赴任した。

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バンジュは後年、三人での暮らしも悪くなかったと述懐するのだが、
山へ遊びに行ったある日、モンニョンは
バンジュの目を盗み、チュニャンを滝から突き落とす…。

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バンジュは滝へ飛び込んで助け出すと、
チュニャンを背負い、逃げ出した…、
誰の目もない…、遠くへ、遠くへと…。

そして物語は冒頭へ戻る。

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売れっ子作家がそのチュニャンに会ってみると、
聞いた話の面影はなかった。

バンジュは言う、
命はとりとめたが、子どもに戻ってしまったと。

作家が、お聞きした話をその通りに書きましょうと言うと、
バンジュは首を振ってこう頼む。

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どうか美しい物語にしてください。
両斑のモンニョンはある日、
ブランコに乗った妓生の娘のチュニャンを見初めた。
二人は愛を誓いあった。

モンニュンは一時、
科挙の試験を受けるために都へ行ったが、
チュニャンは一途に待ち続け、
二人は末永く幸せに暮らした…、という物語に…。

それがチュニャンの夢でしたから、と…。


どう? なかなかうまく書けてるでしょう!
私が書いた訳じゃないけどさ(笑)。

伝わる「春香伝」をきちんと踏襲しながら、
ちゃんとウラ話に…、秘伝にしてるよねえ。

美しい物語にはウラがあるはずだと誰もが思う(笑)。
そのウラを誰もが納得いくようなウラ話に、
もうひとつの美しい話に仕上げてる。

身分制度の厳しかった李朝鮮時代を生かしながら、
身分の低いひとたちの夢と悲恋をうまく描いてる?

うまい!
って私は思わず手を叩いたよ(笑)。

ただ一個、私だったら、
リュ・スンボムにバンジュをやらして、
キム・ジュヒョクにバンジュをやらしたと思う。

キム・ジュヒョクもいいんだけど、
端整すぎて「下男」って感じがちょっと薄いんだよね。
リュ・スンボムだと、
美人のチュニャンがなんでこんな男に?
という意外性も出て面白かったんじゃないかとおもう…(笑)。

後半削ってしまったけど、
オ・ダルス老人も最後まで活躍して私は万々歳だったよ(笑)。

しかしここんとこ、
韓国映画は時代劇のほうが断然いいなあ。
ちょっ前までは時代劇ほとんどだめだったのにね。

時代劇のほうが面白くなった理由はおぼろげながらわかる。
いまの韓国映画が総じてつまらなくなったのは、
「いま」という時代を全然掴めてないからだよね。

ひとは時代とともに生きている。
でもその時代を描けなくなった。
で、現代劇がペラペラになっちゃった…?

その点時代劇のほうが有利になったというのかな?
「時代」が掴みやすくて、
時代とともに生きている人間を描きやすい…。

じゃないかなあって思う。

おすすめの一本だけど、
イム・グォンテクの「春香伝」を観てからコレ観ると、
「秘伝」がうまく書けてるのがよくわかるかもよ…。


■125分 韓国 歴史劇/ロマンス/エロティック
監督:キム・デウ
脚本:キム・デウ
撮影:キム・ヨンミン
音楽:モク・ヨンジン
出演
キム・ジュヒョク
リュ・スンボム
チョ・ヨジョン
オ・ダルス

李氏朝鮮時代。
作家の某氏(=コン・ヒョンジン)は、ある人物から、物語を書き残すよう依頼を受ける。
待ち合わせの場所に現れたのは、哀しげな眼をした男(=キム・ジュヒョク)だった。
彼は、悲しい男女の物語を語り始めるのだった…
男はかつて、南原の両班子息・李夢龍(=リュ・スンボム)の房子(=専属の下僕)として、日蔭の人生を過ごしてきた。
甘やかされて育った夢龍は、頭脳は優れていたが我儘で非常識な青年であり、それを取り繕うのが房子の役目でもあった。
房子は教養があり武術の心得もある人物だったが、隷属的な身分制度の前では夢龍のいいなりになるしかない。
一緒に暮らすマ老人(=オ・ダルス)は人生の先輩として、愚痴をこぼす彼を諭すのだった。
ある宴会の席で、夢龍と房子は妓生の娘、春香(=チョ・ヨジョン)へ共に一目ぼれする。
夢龍と春香は付き合いを始めるが、自分の気持ちが抑えられない房子は反抗心も加わって、強引に春香と肉体関係を持ってしまう。
やがて夢龍は出世のため漢陽に出向き、科挙試験に主席合格するが、結局は田舎の一官僚に過ぎず、中央官庁から来た役人に屈辱的な扱いを受ける。
野心に燃えた夢龍は、南原に赴任してきた新しい府使を陥れるべく、春香を利用して陰謀を企て成功させるが、本当の悲劇はその後に待っていた…。

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