痛み (2011) 韓国

[801]ベテランのクァク・キョンテクがクォン・サンウに惚れて傑作メローを創りあげた!?
★★★★★☆

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韓国映画、最新作!
といっても「こんな日は映画を観よう」界では
ということになるのだが、

それも監督クァク・キョンテク、主演クォン・サンウなんだよ。
ク~、嬉しいねえ、涙がでるよお~!

タイトルがいいよねえ、感動的だよねえ。
「痛み」…、たった1文字、「痛み」。
痺れるなあ、ズキーンと来るぜ、オラのハートに…!

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二人の男が借金取立てに回っている。
少年院で知り合った兄貴分のボムノ(マ・ドンソク)と、
弟分のナムスン(クォン・サンウ)。

二人の取立て方はちよっと変っている。
いや、ちょっとどころじゃない。
債務者がなんだかんだと言って取立てを逃れようとすると、
ボムノがぶん殴って半殺しにするのだ。

債務者をではない。
弟分のナムスンをぶん殴って半殺しにしてみせるのだ、
債務者たちの前で、こんな具合に…。

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おっとろしい(恐ろしい)!
当然、債務者たちはビビッて借金を返済することになる。
こいつら、うまい手を考えたよねえ!
クォン・サンウは痛とうてたまらんやろけど…。

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ある日、ナムスンは「はやく返せ、バカ女」と、
レンガで自分の手を打ち砕いて女に借金の返済を迫る。
痛い…!

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迫られたのはこの女、ドンヒョン(チョン・リョウォン)。
おやじの借金なので返す必要はないんだけど、
痛いし、怖いし、月々ローンで返済すると約束する(笑)。

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ドンヒョンは、露天でアクセサリーを売って暮らしているが、
ひどい女だと大家に追い出され、仕方なく
駅のロッカーに引っ越す(笑)、荷物だけだけど…。

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で、ある日、たまたま
立ち退き争議での「殴られ役」を引き受け、
全身血まみれになってぶっ倒れるナムスンに遭遇、
見るに見かねて病院へ運んだ…。

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ナムスン、なんとなくあのバカ女を…、
ドンヒョンをひとり想う(笑)。

じつは姉の面影があるから…。

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その姉は父の運転する車が事故に遭い、
炎上する車の中で死んだ。
ナムスンの目の前で…、父や母と一緒に…。

ナムスンだけが助かった。
車のドアが開けば助けられたのに、
ドアはナムスンの不注意で開かなかった。

以来、ナムスンのからだは無痛覚症になった。
他人にたいしても、自分の人生にたいしても
無痛覚になってしまった…。

そうなんだよね。
じつはナムスン、その無痛覚症を利用して、
ボムノと組み、「殴られ屋」をはじめたんだよね。

殴られて血だらけになっても
本人はじつは無痛覚…、つまり全然痛くなかったのだ!

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一方、ドンヒョンはほかにもおやじの借金を抱えていて、
別の借金取り屋に追われていた。

で、払えずに捕まり、危うく売り飛ばされそうになるところを、
こんどはナムスンに助けられる。
それもナムスン、なんと取立て屋どもにさんざん殴られることで…(笑)。

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で、オレのほうの借金を払い終えるまでオレの家にいろ、
毎月、おまえのところに行くのは面倒だ、
と、いまはひとり住まいの自宅にドンヒョンを同居させることに…。

あまりのご親切にドンヒョンが、
あんた、もしかしてあたしのこと好きなんじゃないの?
と、お伺いをたてると、
「フン、ヤセ女にはなにも感じん」だって…(笑)。

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翌朝、ナムスンの家で目を覚ました「ヤセ女」はびっくり。
家の中が荒れ放題なのだ。
なので無口でぶっきらぼうなあいつがいぬ間に大掃除。

片付けてる間にナムスンが無痛覚症だと知る。
診断書を見つけたのだ。
そしてナムスンの本名がナムジンだってことも。

そうなんだよね。
「ナムスン」ってのはじつは死んだ姉の…、
いや、死なせてしまった姉の名だったのだ!

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かくて「ヤセ女」ドンヒョンは、
ナムスンの無痛覚症を治させたろと、ひそかにリハビリ治療を開始。
まずは「味覚」を取り戻させたろ、と台所に立つ…(笑)。

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こっちは…、
キャーッ!無痛覚症でも「朝立ち」するの!?
と、ヤセ女がカマトトぶるシーン…?

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そんなドンヒョンもじつは病気を抱えていた。
不治の病いの…、血友病…。
彼女は入院を拒み、ひとり闘っていた。

彼女が、毎日大量の血を流している
「殴られ屋」ナムスンを放っておけなかったのも、
じつは彼女が血に敏感な血友病患者だったからなのだ…!

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で、ある日、二人は手をつないで病院を訪れた。
なんでか?

ドンヒョンが割ってしまった大事な皿を
二人して強力接着剤でくっけようとしていたら、
接着剤野郎が二人を接着してしまったから…(笑)。

くっついたお手々を無理に引き離すと、
ドンヒョンの手のひらから血が噴きだして止まらなくなるかも
しんないもんね。

ところで、おい、二人、
病院ではどうやってその手を離してくれたんだべ…?(笑)

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ある夕方、
ドンヒョンがアクセサリー売りに出かけようとすると、
またナムスンが血を流して帰ってきた。

ドンヒョンはたまらず言う、
そんな生き方でほんとにいいのか、
死んだ家族に顔向けができるのか、と。

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ナムスンは怒った、
うるさい、出て行け、オレの目の前から失せろ、と。

ドンヒョンは
明日荷物を取りに来ると言って家を出た、
荒んだナムスンがもう見ていられなかったから…。

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どこかでズキンと
心に痛みを感じたような気がしたナムスンは(笑)、
わざわざドンヒョンの露天職場まで追いかけて行き、
「家は出なくていい」と謝った。

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二人は近くのセブンイレブンで束の間デートする(笑)。

ドンヒョンは、
血友病で得したことは、
学校で先生に体罰を絶対受けなかったことくらいかな、
と笑い、

ナムスンも…、
学校時代、無痛覚症なのでみんなによく刃物で傷つけられた、
そのうちのひとりを殴って失明させ、少年院に送られた
と自分のことを話した。

以来、ナムソンは、ひとに殴らせるだけで、
自分からひとを殴ることはできなくなってしまったんだよね…。(泣)

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二人は教会へ行った。
ドンヒョンは神父の話に耳を傾けながら思い切り泣いた。
そうするとスッキリしたから…。

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帰り道、ナムスンは拳を壁で強くこすった。
以前、息苦しくて死にたくなったとき、
そうしたことがあったから…。

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ドンヒョンが止めると、ナムスンは言った。

でも拳は痛くなかった、涙も出なかった。
そのとき誰かに「どうしたのか?」と聞いてほしかったが、
誰も聞いてくれなかった、と。

そしてつけ加えた。
ドンヒョン、これからは、
泣きたいとき、笑たいときはオレに言え、と…。

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家へ帰ると、ドンヒョンはナムスンに玄関でキスをした。
ソウルに初めて自分を思ってくれるひとがいた、と思い…。


あとは観てほしいので書かない!(笑)

いやあ、このあたりからオイラはもう鼻水グジュグジュだったよ(笑)。
いったい、いつ以来よ、韓国映画でこんなに泣いちゃったの?
ここんところ、泣ける韓国映画なかったもんね。
ビョンホンの「アスファルトの男」は大泣きだったけど、
あれはドラマだべ…(笑)。

たまに泣くと、
ドンヒョンじゃないけど、ほんとスッキリするわ(笑)。

しかし、クォン・サンウ、いいねえ!
無口で、口下手で、笑うことも忘れた、
殴られてばっかりの男を演じてるんだけど…、

あの名作「美しき野獣」の場合とは
正反対の男を演じてるんだけど、
ほんと凄いわ。凄い凄い凄い…!

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チョン・リョウォンもいいなあ。
「彼とわたしの漂流日記」なんか目じゃないよね。
ああいうコジャレた映画がいかに韓国俳優に合ってないか、
いかに非韓国的映画か、ホントよくわかるなあ…(笑)。

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ここでの出番は少なかったけど、
オラがマ・ドンソクもいいよお~。

どうしようもなく低いところで生きてる人間をやらせると、
韓国の俳優たちはほんといいよねえ。
敵わないよ…!

そしてオラが監督クァク・キョンテク、さすが…!

俗に言えば韓流ラブ・ストーリーなんだけど、
男と女の話を
「血」にまで降りて描いてみせたところが凄い。

人間ってからだで生きてるわけだよね。
で、そのからだって一言でいえば「痛み」だよね。
その痛みを「血」にまで降りて描いてみせた…。

もうひとつ、言っておきたい。

人間って「場所」を生きてるわけだよね。
場所から逃れられないイキモノ。
だから「ここではない場所で」とか、
「ここより遠いところで生きたい」なんて言うわけだけどさ…、

人間が生きているその場所を
クァク・キョンテクはちゃんと映像化してみせるんだよね。

単純に言うと、
登場する人間たちの「背景」のことだけどさ。
かれらの生きている街、家、
かれらを囲んでいる「物」のこと…。

そういうものがきちんと背景として描かれていると、
それを見ているだけで、ここに登場する人物たちが…、
人間たちが、いまなにを感じて、どう生きているのか
観てる側にはよくわかるわけだけど、

そういう映像の基本をちゃんとやっている。

俳優たちにすると、
そういう背景・場所がわかるから演じやすい、
ということにもなるわけだけどさ。

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さらについでに言っておくと、
ここ数年の、つまんない韓国映画の大半は、
その「場所」「背景」に…、むかしの言葉で言えば?
結局「ロケハン」に失敗してんだよね。

場所・背景がどんなに大事なものか、わからずに撮ってる。
結果、映像自体がクソ面白くもないっていうかさ…。

そういうことも、
クァク・キョンテクのこの作品をひっくるめて、
ここのところ観てる傑作韓国映画は
よくわからせてくれるわけさね…!(笑)

いやあ、これも絶対オススメの一本だよ!


●ひらいさん
えっ、女性お二人に薦められたんですか!
なんともお羨ましい…(笑)。
たしかにお二人がおっしゃるように
クォン・サンウの最高傑作かもしれませんね。
私はオトコなのでどっちかっていうと、
違う!「美しき野獣」が最高だ!
って返したいところもあるのですが…(笑)。
どうぞぜひごらんください。

ありがとうございました。


■104分 韓国 ロマンス/ドラマ
監督:クァク・キョンテク
原案:カン・プル
脚本:ハン・スリョン
撮影:ファン・ギソク
出演
クォン・サンウ ナムスン
チョン・リョウォン ドンヒョン
マ・ドンソク

「恋する神父」「美しき野獣」のクォン・サンウ主演で贈る韓流ラブ・ストーリー。
事故の後遺症で痛みを感じなくなった男と、血友病に冒されながら明るく生きるヒロインが織りなす純愛の物語を綴る。共演に「彼とわたしの漂流日記」のチョン・リョウォン。監督は「友へ チング」のクァク・キョンテク。
幼い頃の交通事故で家族を亡くし、事故の後遺症で痛みを感じなくなった男、ナムスン。兄貴分のボンノを手伝い、借金の取り立てをしながら、無気力な毎日を送っていた。そんなある日、彼は取り立て先でドンヒョンという女と出会う。ナムスンは、死んだ父親の借金を抱え、行くあてのないドンヒョンを自宅に住まわせ、奇妙な同居が始まる。やがてナムスンは、ドンヒョンが血友病を患い、わずかな痛みや出血が致命傷になってしまうことを知る。痛みに対して対照的な2人は、相手の痛みを知ることで不器用な愛を育んでいくのだが…。

  

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この記事へのコメント

ひらい
2012年07月26日 00:42
こんばんは。

この作品を絶対観て!といきつけの床屋のおかみさんとたまたま行ったゴルフ場のキャディさんにも絶対観て!クォン・サンウの作品で一番いいから!と二人の女性に強く勧められているので・・・・・、観ないといけませんね。

クォン・サンウの映画の出演作品はほとんど観ているのですが、彼の泣きの演技はわかっててもやられちゃう(笑)
たぶんこの作品もそうなんでしょうね。

失礼しました。

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