秘密の花園 (1993) アメリカ

[855]たまには子どもと一緒にみたい名作です
★★★★★☆

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バーネットの名作「秘密の花園」をポーランド出身の女性監督
アグニェシュカ・ホランドが映画化したもの。
製作総指揮は、かのフランシス・フォード・コッポラ。

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メアリーはインドで両親と暮らしていたが、
大地震で両親を失い、祖国イギリスの伯父の館へ引き取られる。
叔父は、メアリーの父の姉の夫にあたるひと。

右は、メアリーを波止場に迎えにきた
館の家政婦長メドロックさん。
仕事に忠実すぎるあまり、ちょっとヒステリックで、いじわるな
家政婦おばさん(笑)。

え? 両親、地震で死んだんだっけ? と調べたら、
原作は、コレラによる病死だった。
50年くらい前に読んだきりだから忘れてるよね。

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遠くに見えるのが叔父の館…、
お~、英国~、ヨークシャーの荒野~!
って感じでなかなかいいよねえ。

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館主の叔父さん。
10年前、妻がガーデンで事故死して以来、
人間が嫌いになって旅ばかりしている。
おかげで館は幽霊屋敷というか、荒れ放題なわけだよね。

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メアリーは両親の愛を知らない、孤独な子。
一方で、生意気、我が儘。ま、そこが可愛いわけだ。(笑)

左は、家政婦長おばさんの下で働いている家政婦のマーサさん。
我が儘なメアリーの世話するの抜群(笑)。
まあ、優しくて、愛らしくて、こういう女性と出会って結婚したら
男は最高の幸福を得ること間違いなし。

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庭師のおじさん。

故・奥さんの愛するガーデンを世話をしてたのは
じつはこの庭師のおじさん。
でも奥さんが死ぬと
旦那様はそのガーデンを閉めてしまったんだよね。

右の鳥はコマドリ。
ただひとり、いまでも自由に花園に出入りし、飛び回ってる。
メアリーはこのコマドリに花園への入り口を案内してもらう。
うん、これだけでいいお話だよねえ。

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屋敷のまわりで遊んでいるマーサの弟ディコン。
メアリーが初めて友だちになった子。
メアリーにヨークシャーの自然について教え、一緒に花園(ガーデン)を
復活させる。

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これがその荒れ放題のガーデン。

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しかし20分後、こういう「秘密の花園」として復活する。
え、早すぎる?
いいのよ、メアリーの魔術(映画)で復活させたんだから(笑)。

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この幽霊屋敷にはじつは幽閉された王子様がいる。
この子…、コリン。叔父さんと故奥さんとの間に生まれた子。

父親にも見捨てられた病気の子。歩行不能の子。
外気に触れると死んでしまうので、
真っ暗な部屋で家政婦長メドロックさんたちに飼われている。
ただしメアリーに負けず劣らず超我が儘。(笑)

館をこっそり探検してまわっているメアリーは、
ある日、この少年を発見する。
で、「あんた、なに甘ったれてんのよ、私のほうが孤独よ」、
バチバチッと殴る。(笑)

その荒治療が効いて二人はだんだん心が通いはじめる。

ちなみにこのコリン少年は、
愛する妻を亡くして立ち直れない叔父さんの姿なんだよね。
心は真っ暗。立ち上がれない、歩くこともできない。超孤独。
父親のその心がそのままコリンに投影されてしまっているんだよね。

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で、ついにコリン少年と館の召使どもとの対決の日がやってくる。
無礼者、下がれ下がれ、余は外に出るのじゃあ~!(笑)

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やったあ、脱出成功~!と言って、メアリーとディコンは、
以前から話していた「秘密の花園」にコリンを連れて行く。

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美しい秘密の花園に触れたコリン。

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コリンにすれば美しいおかあさんに再会した気持ち。

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三人は、自分たちの秘密の花園で遊んでいる姿を
庭師のおじさんに見つかってしまう。
おじさんはびっくりする、
重い病気で寝ているはずの王子様の姿を見て。

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コリンは、ぼくは病気じゃない、立ち上がることだってできるんだ、
と、おじさんの前で立ち上がってみせる。
物語がわかっててもなんだかウルウルしちゃうよねえ。

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館主の叔父さんは旅先で夢を見る、
愛する妻が自分を呼んでいる夢を。
で、館でなにか起きてるんだと思い、急いで帰る。

この夢、じつは
コリンやメアリーが魔法をかけて見せてる。
コリンは、自分が元気に歩いてる姿を
いちばん最初におとうさんに見せたいと思ってるから。(泣)

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で、帰って、ガーデンへ行ってみると、
息子のコリンがメアリーたちと鬼ごっこをしていた。

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おとうさんがコリンを抱きしめてる姿を見てディコンは喜ぶんだけど、
ひねくれ者のメアリーは、
私はまたひとりぽっちになったと思い走り去る。

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でも大丈夫、心配いらないよ。
叔父さんがちゃんとそのメアリーを見つけて、
花園を復活させてくれた礼を言って抱きしめてあげるから。(笑)

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荒野のヨークシャーは美しい緑に包まれた。

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奇跡を目の当たりにして、
いじわる家政婦長メドロックさんも目が真っ赤。
めでたしめでたしだよね…。

前半、私的には、もうすこし荒野のイメージがほしかったなあ
という気がしないでもないけど、
奇をてらうこともなく、原作に忠実に、
女性監督らしいきめ細かさと優しさで創りあげられた秀作。

しかし、まあ、三人の子どもたち、ほんとうまいよねえ。
おとなになると「うまくやろう」とかアホな下心が出てくるけど(笑)、
子どもは、ほんとに素直に物語の世界に入るからだろうね。

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とくにこの子、おじさん、好きだなあ…!


■102分 アメリカ ドラマ
監督:アグニェシュカ・ホランド
製作:フレッド・フックス フレッド・ルース
製作総指揮:フランシス・フォード・コッポラ
原作:フランシス・ホジソン・バーネット
脚本:キャロライン・トンプソン
撮影:ロジャー・ディーキンス
音楽:ズビグニエフ・プレイスネル
出演
ケイト・メイバリー
ヘイドン・プラウス
アンドリュー・ノット
マギー・スミス
ローラ・クロスリー
ジョン・リンチ
イレーヌ・ジャコブ

バーネットの有名な児童文学を基に、コッポラが製作総指揮、ヨーロッパの女性監督ホランドが初めてハリウッドで監督した、ジュヴナイル作品。両親の死によってインドから英国へ戻って来た少女メアリーは、伯父の館へ引き取られる。だがそこは、妻を亡くした伯父の悲しみに満ちた場所だった。やがてメアリーは、長いあいだ閉ざされたままになっている庭園と、館の中のまだ会っていない人物の存在を知る……。ひとりの少女の行動が引き起こす様々な奇跡、そしてその奇跡を起こす鍵は誰の心にも眠っていることを、美しい映像で語り上げている。

 

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