ブルーバレンタイン (2010) アメリカ

[856]ただただおぞましい「自然体にして体当たりの熱演」(笑)
★★★☆☆☆

画像


引用した解説には
「一組のカップルの愛の始まりと終焉をリアルかつ痛切に描く
感動ドラマ」とある。

これ書いたひと、ほんとに感動したのかなあと疑う。

私は観ててただ
いまのハリウッドってやっぱり「病気」だよなあ
とおぞましい思いしかなかったからだ。

画像

夫ディーンと妻シンディは結婚して7年になる。
二人の間には7歳になる女の子がいる。
この娘は、じつは夫ディーンの子ではない。

画像

13歳でセックスを知ったシンディは、
ディーンと付き合うまですでに20人の男と寝てきた。
で、この娘は、当時付き合っていた別の男の娘なのである。

画像

堕ろそう思って病院に行くのだが、堕ろせない。
シンディに一目惚れしていたディーンは、そんな彼女に、
おれと結婚しよう、そしてその子を産め、三人で家族として暮らそう
と言い、二人は結婚する。

生まれてきた娘はそんな過去は知らず、おとうさんが大好きである。
が、二人の間には次第に亀裂が生まれる。

下の引用解説にあるように、
「上昇志向が強く、
努力の末に資格を取り、病院で忙しく働くシンディにとって、
朝から酒を飲み、まともな仕事に就こうとしないディーンの
無気力ぶりが歯がゆくてならない」からである。

確かに映画の中で、シンディはそんなことを喋っている。
で、ディーンを愛せなくなっていくらしいのだが、
まあ、観てても、なんのリアリティもないわな(笑)。

そもそも最初から二人が愛し合ってるようにはとても思えんのだよ、
観てる私には(笑)。

画像

ディーンは、娘をシンディの父親に預かってもらった間、
離れていくシンディの心を取り戻そうとラブ・ホテルに誘うのだが、
関係はむしろ悪化する。

シンディの心はディーンから離れ、病院で働くことに精を出す。
ディーンはシンディの気持ちがわからず
ほとんどストーカーと化して彼女を追っかける。

あげくシンディの働いてる病院で掴み合いの大喧嘩をし、
シンディも職を首になる。

画像

で、結局、そのまま二人は別れる。終わり…、という映画。

なに観せたいわけ?
アメリカの女はおぞましいでしょうってのを観せたいわけ?
って、観終わるとはてしなく虚しくなるよねえ。

これがさ、愛し合ってた夫婦に亀裂ができて、
というんだったらまだ解るけど、

すでに言ったように、
最初から愛し合ってるようには全然みえなくて、
冷えた関係を延々と観せられるだけだから
ただただもうおぞましいだけでさ。

それも引用した解説にあるように、
「自然体にして体当たりの熱演」で?

撮った監督はもともとドキュメンタリーを撮ってた人物らしい。
で、ドキュメンタリーを撮るがごとく、
二人が出会った過去を挿入しながら、
冷えた二人の現在を撮っていくわけね。

それをこの監督はどうも「リアル」と思ってるフシがある。
当然私は、ばかじゃないの、病気なんじゃないの、と思うわな。
ただの写実主義信仰病?(笑)

結局、
ここで繰り広げられるいかにもリアルそうな演技よりも、
韓国映画の一見幼稚に見える「学芸会的演技」のほうが、
はるかに真実を伝えられるのだ、
ということが全然わかってないわけだよね(笑)。

そのわからなさ、信仰への疑いなさを指して
私は「病気」と言ってるんだよね。

まあ、この映画での演技を
「自然体にして体当たりの熱演」だなんて絶賛するひとたちには、
なにを言ってもわからんだろうけどね…(笑)。


■112分 アメリカ ドラマ/ロマンス
監督:デレク・シアンフランス
製作:ジェイミー・パトリコフ
リネット・ハウエル
アレックス・オルロフスキー
製作総指揮:ダグ・ダイ
ジャック・レクナー スコット・オスマン
ライアン・ゴズリング ミシェル・ウィリアムズ
脚本:デレク・シアンフランス
ジョーイ・カーティス カミ・デラヴィン
撮影:アンドリー・パレーク
編集:ジム・ヘルトン ロン・パテイン
音楽:グリズリー・ベア
音楽監修:ジョー・ラッジ
出演
ライアン・ゴズリング ディーン
ミシェル・ウィリアムズ シンディ
フェイス・ワディッカ フランキー
マイク・ヴォーゲル ボビー
ジョン・ドーマン ジェリー

「ラースと、その彼女」のライアン・ゴズリングと「ブロークバック・マウンテン」のミシェル・ウィリアムズの共演で、一組のカップルの愛の始まりと終焉をリアルかつ痛切に描く感動ドラマ。主演の2人は、その自然体にして体当たりの熱演で各方面から絶賛された。監督はこれまでドキュメンタリーを中心に活躍し、これが長編劇映画2作目となるハリウッド期待の新鋭、デレク・シアンフランス。
かつてはあんなに愛し合っていた結婚7年目の夫婦、ディーンとシンディ。かわいい娘と一緒に暮らしながらも2人の間の溝は深まるばかり。上昇志向が強く、努力の末に資格を取り、病院で忙しく働くシンディにとって、朝から酒を飲み、まともな仕事に就こうとしないディーンの無気力ぶりが歯がゆくてならない。一方のディーンには、シンディがなんでそんなに多くを求めようとするのかが分からない。お互いに不満と苛立ちばかりが募ってしまう。やがてディーンは、危機に陥った夫婦関係を修復すべく、気分を変えようとシンディをラブホテルへと誘うのだが…。

 

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック