わらの犬 (2011) アメリカ

[863]過剰な暴力表現をやめることで「わらの犬」の等身大の心を描きたかったのかも?
★★★★☆☆

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ダスティン・ホフマンと
サム・ペキンパーの「わらの犬」かと思って借りてきたのに、
なんや、違ごうとったわ。
リメイク版だったよ。(泣)

紛らわしいことすな! 「リメイク版」って入れろ!

え? そんなん間抜けなおめえの自己責任だろ?
誰や、そこで正解なこと言わっしゃるのは…?

なんて少し寛大な気分になれるのは、
リメイク版にしてはまあまあの出来だったからかも…。

ストーリー的にはほぼサム・ペキンパー版と同じ。

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脚本家のデヴィッド(ジェームズ・マースデン)は、
妻エイミー(ケイト・ボスワース)と一緒に、
エイミーの故郷であるミシシッピー州の田舎町へ越してくる。

ちなみにオリジナルの舞台はイギリス。
デヴィッドは脚本家ではなく数学者…、だったかな?

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これが空き家になっていたエイミーの実家。
いいとこじゃん(笑)。

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途中、二人は町のカフェに立ち寄り、居合わせた
エイミーの友人チャーリー(アレキサンダー・スカルスガルド)らに
納屋の修理を依頼する。

友人と言ったが、じつはこいつ、エミリーの元カレ。
いまだ彼女に未練たっぷりな感じで嫌な雰囲気だべ…。

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この青年はエイミーが町中でばったり遭遇した
精神薄弱のジェレミー。

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カフェで飲んだくれてるアメフトのコーチのトム。
このコーチには女子高生になる娘がいる。

その彼女、じつは上のジェレミーに関心を抱いている。
性的興味を持ちはじめた彼女にとって
精神薄弱のジェレミーは相手するに都合のいい男なのだ。

コーチは薄々二人の関係に気づき、神経をとがらせている。

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毎日、早朝にやってきて、ちょこっと納屋の修理をして、
昼前には早々に引き上げていくチャーリーと仲間3人。

「わらの犬」とは老子の「語録」から引用。
「天と地は無常であり、無数の生き物をわらの犬として扱う」の意で、
直接的にはこの4人のこと。

この田舎町では、
アメフトで活躍する高校生のころはもてはやされるが、
卒業すると無用のもの(わらの犬)として扱われる。
そのためかれらの内部に暴力が胚胎する…。

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エイミーはいつもノーブラで軽装である。
本人の弁によれば夫デヴィッドのためということだが、
チャーリーらの目は自然とその肢体を追う。

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連中の獲物を狙う視線に気づいたエイミーは、
わざと肢体を晒して挑発するようなことも…。
気持ちはわからないでもないがヤバイぜい。(笑)

しかしケイト・ボスワースは魅力的でひじょうに美しい。
私もほとんど彼女だけでこの映画観てもうたなあ。

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ある日、
デヴィッドを狩りに誘いだすことに成功したチャーリーとノーマンは、
かれを森に置き去りにしてエイミーの家へ行き、

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ついに彼女をものにする。

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その夜、エイミーはデヴィッドに町を出ようと持ちかける、
もちろん輪姦されたとは言えず…。

デヴィッドは留まると言い、
代わりに虫の好かないチャーリーとの修理契約を破棄する。

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アメフトの試合観戦に出かけた夜、
エイミーは選手たちの肉弾戦を観ているうちに
輪姦された時のことを思い出し、
デヴィッドと早々にグランドを後にする。

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コーチの娘は、みんなが試合に熱狂している間に
精神薄弱のジェレミーを体育館に誘い出す。

娘の姿が見えなくなったコーチは体育館まで娘を探しにいく。

コーチの声に怯えたジェレミーは、
彼女が動揺しないようにそのクチを塞ぎ、
気づくと結局彼女を窒息死させてしまうことになる。

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デヴィッドはエイミーを車に乗せて帰宅する途中、
コーチの娘を殺害したショックでフラフラと道路に出てきた
ジェレミーを撥ね、
手当てするためにわが家へと急ぐ。

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ジェレミーが娘を連れ出したことを知ったコーチは…、
実際は娘がジェレミーを誘い出したのだが、

ひょんなことから彼がデヴィッド夫妻の家にいることを知り、
チャーリーら4人を誘って夫妻の家へ急行する。

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そして激高するコーチが、
駆けつけた黒人警官を射殺したのをきっかけに、
コーチ、チャーリーら5人と、デヴィッド夫妻との死闘がはじまる…。


と書いたが、
いまやもっとすさまじい暴力映画など珍しくないので、
死闘と呼ぶにはちょっと物足りないかも…?

いや、もっと穿った見方をすると、
この「わらの犬」は、暴力を過剰に描くことを意図的にやめよう
としてるのかも…。

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このチャーリーという男、
たしかにエイミーを強引に犯すんだけど、
根っからのワルというより、ほんとにエイミーを愛してて
どこかわざとワルぶってる感じがしないでもないんだよね。

実際、ラスト、ノーマンがエイミーに銃を向けると、
こうやってノーマンを止めたり、
エイミーに「おれが守ってやる」なんて言ったりするし…。

表情にも
どこか「わらの犬」であることの哀しさ、淋しさを背負っているような
ところがあって、

観てる限り、このノーマンより
容赦なく暴力を振るい返していくデヴィッドのほうがむしろ
怖くなってくるところもある…?

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脚本が曖昧というか、中途半端なところがあって、
そのあたりがもうひとつ掴みにくいんだけど、
もしかしたら、過剰な暴力表現をやめることで
「わらの犬」の等身大の心を描きだしたかったのかもしれないね。

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ま、ストーリーはともかく、
この3人の俳優、チカラがあってけっこうよかったなあ。

時間があったらぜひ観てくださいな。


■110分 アメリカ サスペンス/ドラマ
監督:ロッド・ルーリー
製作:マーク・フライドマン
製作総指揮:ボー・マークス ギルバート・デュモンテ
原作:ゴードン・ウィリアムズ
脚本:ロッド・ルーリー
オリジナル脚本:デヴィッド・ゼラッグ・グッドマン サム・ペキンパー
撮影:アリク・サカロフ
編集:セーラ・ボイド
音楽:ラリー・グルーペ
出演
ジェームズ・マースデン
ケイト・ボスワース
アレキサンダー・スカルスガルド
ドミニク・パーセル
ラズ・アロンソ
ウィラ・ホランド
ジェームズ・ウッズ

ロサンゼルスに住む脚本家デヴィッドは妻エイミーと共に、静かな環境を求めて彼女の故郷ミシシッピー州の
田舎へと引っ越す。だが、エイミーのかつての恋人チャーリーと再会した日から不穏な空気に支配され、
やがて、都会者を嫌う地元の荒くれ男たちを敵に回したデヴィッドとエイミーは、想像を絶す暴力の世界へと
引きずり込まれていく・・・。

 

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