キリマンジャロの雪 (1952) アメリカ

[900]グレゴリー・ペックさん、原作もこんな純愛物語でしたっけ?
★★★★★☆

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学生のころ、
一時期、ヘミングウェイに嵌まり、あらかた読んだ。

が、ほとんど憶えておらん。
漱石やドストエフスキーはかなり鮮明に憶えとるのに(笑)。

唐突だが、丸山健二の「夏の流れ」はよく憶えている。
ヘミングウェイの文体の影響をうけて書かれた、
死刑執行人の妻との日常を描いた中篇だ。

いま時分読むひとがいるのかどうか知らないが、
すばらしい作品だよ。

ところでゲーリー・クーパーの
「誰がために鐘は鳴る」を観ようと思ったのだが、
本棚に見当たらず、結局、、
グレゴリー・ペックの「キリマンジャロの雪」を観てしまった。

すいません、たまねぎさん。
グレゴリー・ペックは、私の中では
ゲーリー・クーパーの弟分なのでどうぞお許しくださいませ。

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オラがグレゴリー・ペック…、行動する人気作家ハリーの役。
相変わらずいい顔してるよねえ。
私はこういう顔を二枚目と呼びたい(笑)。

蛇足だが、
ヘミングウェイと聞くと私は「あ、このひとね」と
グレゴリー・ペックのこの顔を思い浮かべてしまう。
すいません、たまねぎさん、ゲーリー・クーパーじゃなくて。

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ハリーはいま妻のヘレンとアフリカに来てるのだが、
足が壊疽に罹り、死に瀕している。

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ヘリの救助を待ちながら、ハリーを必死に看病するそのヘレン。
「私は死にたくない」のスーザン・ヘイワード。
スウェーデン人の血をひく女優。美女美女美女!(笑)

なぜアフリカに来たのか?
愛する叔父さんから「なぞなぞ遺言」を受け取ったからだ。

雪に覆われているキリマンジャロの西の頂上に
ひからびた豹の死体がある。
豹はなにを探しにキリマンジャロを上ったのか?

かれはその答えにぶち当たった。
豹はおれだ、道に迷ったのだ!
どうでもいい文章ばっかり書いちゃいかん。
アフリカの原点に立ち戻ってやりなおさないと、と。

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むかしの作家は偉いよねえ。
現代作家はハリーを…、ヘミングウェイを見習え!
って言いたいよねえ。

ん?
反省したはずの君が死に瀕して、
なんでそんなにむかし恋した女たちばかり回想しとるんじゃあ!

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女その1…、酒場でよその男からぶん取ったシンシア。
インディアン・タスカローラ族の血をひく「運命の女」、
われらがエヴァ・ガードナー。

「渚にて」でも一緒だったが、
世紀の美男はどうやらエキゾチックな女に弱いようだ。

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女その2…、処女出版の印税で
二人してはじめてアフリカを訪れたときの女シンシア。

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女その3…、オレが子供は早すぎると言うと、
ホテルの階段からわざと落ちて流産したシンシア。
あの時、彼女のお腹に子供がいるなんて
オレは知らなかったんだあ(泣)。

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女その4…、行動する野心的な作家との
幸せを望んだ私がバカだったのよ、
と、あの日、忽然と目の前から姿を消したシンシア。

なんだ、
シンシアシンシアって、シンシアばっかりじゃないか(笑)。

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お、すっ裸で泳ぐ、アフリカ的な情熱を持った女だ。
女その5、リズ伯爵夫人…、 ヒルデガード・ネフ。

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いいじゃないか、彫像もやるのか、すっ裸夫人。
シャンソンも歌ってもらえよ、ハリー。
ヒルデガード、素晴らしいシャンソン歌手でもあるんだぞ~。

とオススメしようと思ったら、
「なぞなぞ遺言」の例の叔父さんがやってきて、
「おお、有閑マダム、この彫刻、多産の女神ケレースかいな」
と、伯爵夫人をいびることいびること。

なんだと思ったら、ハリーがジャカスカ駄文を書いて、
こんな豪華ホテルで伯爵夫人と一緒に贅肉つけてるのが
めちゃ気に食わないんだって(笑)。

オラ、反省(笑)。

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ハリーも少しは反省したかと思ったら、
ようやくシンシアの居所がわかって、
ああ、シンシアシンシア、ぼくは君が忘れられないと
せっせとレターをしたため、

通りでシンシア似の女を見かけると、
おお、シンシアシンシアと追っかけていき、
それが、その女6・未亡人ヘレンとの出会いとはまったく、
オラ、開いた口が塞がらんべよ!

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で、シンシアがマドリッドにいるとわかると、
リズ伯爵夫人に「君はここで着飾ってろ」なんて
手前勝手なことを言って、

シンシア~シンシア~、おれの聖杯シンシア~
と、マドリッドへ行くのだが、
そこにはもう彼女はいなくて、

シンシア~シンシア~と追っかけてると、
そこはいつの間にか戦場で、

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しかもなぜかそこに、
車の下敷きになってるシンシアがいたりして…、

え~!? こんな映画だったっけ!?
と、韓国映画そこのけのはちゃめちゃストーリーに、
私はびっくりしたなあ、もう…。
超久しぶりで半分以上忘れてたからさあ(爆)

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で、偶然、ハリーがそのシンシアを発見してタンカを呼ぶのだが、
彼女は、はかなくもそこで命を落としてしまう。

「誰がために鐘は鳴る」じゃあるまいし、
原作にこんなシーンあったあ?
う~ん、原作もよく憶えとらんなあ。誰か教えてよ。

ま、いいか、面白けりゃ(笑)。

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そして数年後、
いまだシンシアを失った悲しみから立ち直れないハリーは、
数寄屋橋で…、ごめん、ノートルダムの橋の上で(笑)、
シンシア似のあの未亡人ヘレンに再会し、

自分の原点だったアフリカに戻ってくる、
というお話…。

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でもなあ、ハリー、
おまえ、作家としての原点に立ち返るために
アフリカに来たなんて言ってるけど、
死を目前にしておまえが見る夢は
シンシアの夢ばっかりじゃないか。

文学の話、なにも出てこねえじゃないか(笑)。

またシンシアの夢でも見たんでしょ
ってヤキモチ焼くヘレンの気持ち、おれ、わかるぞ。
おまえ、女の気持ち、分からなさ過ぎるぞ。

おまえが壊疽にやられたの、その罰じゃねえのか?
キリマンジャロの山の神様が
この罰当たりめって怒ってるんじゃないのか?

おら、どうもそんな気がしてしょうがねえなあ。

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しかし最後、
原作でもハリー助かったんだっけ?
私は死んだとばかり思ってたんだけど、すっかり忘れてるわ。

許してくださいな、
40年以上もむかしに読んだきりなんだもん。

でもアレだね。
なんでこの頃の俳優さんはこうも凛として
しっかりした輪郭持ってるんだろうなあ。
かっこいいよねえ。

ほんと、いったいどこでどう、なにが違ってしまったのよ?


●たまねぎさん
そうですか、クーパーとヘミングウェイ、同じ1961年に…。
まったく知りませんでしたねえ。道理で、
このあたりからアメリカがおかしくなっていくはずです。
二人は、古き良きアメリカの大きな良心でしたから。
私の中では、ですが…。
クーパーは、文字通り、私にとってはアメリカの大スターでした。
今でもそうです。
あんなにカッコよくて、遠く、大きく輝いている俳優は、
以後、現われませんねえ。
映画のほうはどうぞボチボチごらんになってください。
私に付き合って観てると大変だと思いますので…。

●sinoさん
いやあ、もうsinoさんのおっしゃる通りですねえ。
私の言いたいことを見事に簡潔に、スパッと
おっしゃって下さるので、胸がスカッとします!(喜)
変節漢だなんてそんなことはありませんよ。
sinoさんのお好みは完全貫通してますので。
「アラバマ物語」、懐かしいですねえ。
柏のツタヤにあったかなあ、見たことねえぞ。
柏は住むにはいいとこだけど、レンタル屋さんがなあ。

ありがとうございました。


■114分 アメリカ ドラマ/ロマンス
監督:ヘンリー・キング
製作:ダリル・F・ザナック
原作:アーネスト・ヘミングウェイ
脚本:ケイシー・ロビンソン
撮影:レオン・シャムロイ
音楽:バーナード・ハーマン
出演
グレゴリー・ペック
エヴァ・ガードナー
スーザン・ヘイワード
ヒルデガルド・ネフ
レオ・G・キャロル
トリン・サッチャー
エヴァ・ノリング
ヘレン・スタンリー
マルセル・ダリオ

ヘミングウェイの原作は短篇で、キリマンジャロの麓で死にかかった作家の、過去の回想というより、断片的な記憶の甦りが妻との会話の形であっさりと綴られているのだが、それを映画は思いきり膨らませ(いわゆるヘミングウェイ的世界を観光案内風に付け足して)二時間の内容にしている。
主人公ハリーはシカゴでの初恋に破れて以来、世界を放浪する身となった。パリで知り合ったモデルをするシンシア(ガードナー)との恋は熱烈だったが、家庭を持ちたがる彼女とは衝突も多く、彼女の故意の流産が原因で一旦は破局を迎える。
リヴィエラでは彫刻家の伯爵夫人リズ(ネフ)と関係を持つが、これは一時の逃避、気休めにすぎなかった。
スペイン内戦に義勇軍として参加、束の間のシンシアとの再会に愛は再燃するが、彼女はそこで還らぬ人となってしまう(戦場での二本の煙草にいっぺん火をつける暗喩的なラブシーンは有名だ)。
その心の傷を癒したのがS・ヘイワード扮する未亡人ヘレンで、ハリーは彼女に亡きシンシアの面影を見、やがてその献身的な愛に安らぎを得て、魂の放浪に終止符を打つことになる。足の怪我から敗血症になりハリーは死を覚悟した……。
三人の女優たちがそれぞれに個性を出し、これは華やかな“競艶”と呼んで良さそう。特に、ドイツ出身らしく骨格に色気のある妖婦的ムード漂うネフの存在が効いている。老匠キングの演出もいつになく若々しく、観光描写的なものは置くとしても、ドラマには、極力ヘミングウェイの硬質なタッチを出そうとそれなりに苦慮が見受けられる。

 

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この記事へのコメント

たまねぎ
2013年02月16日 13:07
あらー私の名前が~びっくりするやら、恐れいるやら、嬉しいやら…これもクーパーさんのおかげですね^^;
ヘミングウェイ作品は映画化されたものが多いのですね(*_*)これまた検索して知りました~ヘミングウェイさん、亡くなられたのがクーパーさんと同じ年の1961年だったのですね~いやいや、こんな話ではない、キリマンジャロとグレゴリーさんの話でした^^;グレゴリーさんはローマの休日が一番好きですが、ほんと二枚目ですよね~雰囲気も誠実で落ち着いた感じが、クーパーさんと同じで好きですね♪でも、クーパーさんが
私には一番!^^;この映画も観たくなりましたが、まだ、家門も、イタリアも、電信柱氏とテヒョン君のも観れていないので、楽しみなことに追われています^^;
sino
2013年02月16日 15:21
「私はこういう顔を二枚目と呼びたい(笑)。」
同感!。知性と情感のバランスの良さ。好もしい青さ(若々しさ)、突出しない正義感、現代的な顔立ち。大物俳優の匂いがしない方ではないでしょうか?。
ここへ来ると、まるで自分が変節者のように好き好き言ってるようで気が引けちゃうな~。…(笑)
「アラバマ物語」のお父さん役もまた、良かったという記憶がありますね~。

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