怪しい隣人たち (2010) 韓国

[921]後衛をしっかりと守る韓国映画界の見本のような傑作!
★★★★★☆

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下らなくていいねえ。
笑えるねえ。チカラがあるねえ。韓国だねえ。
思わず名作領域に近い★5つを献上してしまったよ。

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韓国のとある超怪しげな町を、超怪しげな時刻に、
超怪しげな少女が、超怪しげに、超フラリフラリと歩いているよ。
好きだなあ、こういうの(笑)。

しかし、あの超怪しげな看板にはなんて書いてあるんだろ?
「韓国語を習いにおいで哲さん」と書いてあるのかなあ。

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町の情報発信地…、「ボンゲ町新聞」社。
町内新聞なのに社員がこんなにいるよ。
それも男ばっかし。やだねえ(笑)。

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オクチャ次長は、きょうも朝から社員を蹴飛ばし怒鳴りまくる。
広告取ってこい、潰れたらどないするねん。
男やったら、うち貰え、嫁にもらえ。潰すぞ~!

おう、ファン・ソクチョンよ、
「ジャングル・ジュース」からえろう経つけど、
まだ独り身やったんかい? ご苦労なこっちゃなあ。

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万年取材記者のチョンホ(右)…、おらがパク・ウォンサン。

「犬屋」を告発する特ダネ記事をものにしたのはいいが、
その犬屋に命を狙われているウンザリ男。
が、夢はある。記者をやめて、ヒモ暮らしをして、
ひたすら司法試験に落ち続けること(笑)。

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懲役帰りのその犬屋…、きょうもチョンホ追いかけて
電話かけまくり、ボンゲ町新聞社に殴りこむ。
生き甲斐ができてよかったね、犬屋くん(笑)。

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そしてチョンホの妻にして、オクチャ次長の同級生にして、
かつ小学校の先生でもあるミラ…、チョン・ミソン。

チョンホにはもう誕生日すら忘れられて、クソ面白くもない。
と思ったら、謎の父兄から誕生日プレゼントだと、
ケーキと10万ウォンの小切手もらってニコッ。

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その謎の父兄…、と思いきや、じつは件の犬屋の女房。
夫の恨みを晴らすべく、チョンホの妻ミラの誕生日に
腐ったケーキと10万ウォンの小切手をプレゼントし、
10倍返しの100万ウォンを手にする恐るべき詐欺師。

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夜毎夜毎、公衆電話に現われ、ひとり泣き濡れている
怪しげなる美少女…、ユン・スンア。

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ミラの実弟にして、チョンホの義弟にして、
ボンゲ町新聞社の写真記者修習生にするミンギ(笑)。

「アドリブ・ナイト」でデビューして
「チャンプ」にも「二階の悪党」にも出とった注目株のユン・ヒソク。

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公衆電話の怪しげな美少女に一目惚れしたばかりに、
前代未聞の淫行ならびに死体遺棄事件に
危うく巻き込まれそうになる。

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チョンホの隣室601号に引っ越してきた
艶なる美女ヘジョン…、ユン・セア。

娘のいる人妻で、義母との三人暮らし。
旦那は死んだのか、蒸発したのか、不明。

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ちなみに義母は、嫁に暴力をふるう姑だったが、
夫が蒸発したとたん痴呆症に陥り、いまや小便垂れ流し。

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妻ミラに内緒で、モーテルの前で、
その訳ありげで艶な601号の女とシッポリしてしまう
おらがチョンホ(笑)。

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それをすかさず隠し撮りして、チョンホの妻ミラに送る犬屋(笑)。

彼女の義母が、突然、死に、
娘とともに元の町へ引っ越してくれたので事なきを得たが(笑)。

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母親と自分を捨てて蒸発した父親を
いつかこの手で殺してやると夢想しつづける
韓国ボンゲ町付近のタクシードライバー…、チョン・ギョンホ。

ボンゲ町を観光するときは要注意人物のひとりだね。

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実際、たまたま乗った乗客が、
帰郷した父親だとわかったとき、
死んだ母の墓の前へ連れていき、

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スパナーで背後から襲撃し、めちゃめちゃに…。

と、まあ、ボンゲ町に住まう
こんな怪しげなる隣人たちが織り成す出来事を
5つのエピソードにして描いた映画だべ。

ストーリー? 下らなくて書けん(笑)。
結末? 観てのお楽しみ!
…あ、一個だけね。

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親父を殺してきた例のタクシードライバーが、
人質をとって喫茶店に籠城し、殺して自殺しようとするの。

人質?

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喫茶店でケンカしてたこのアホ隣人ども。

おまえらのケンカはくだらん。
おまえら母親がいるんだろ。
オレは泣きたい。おまえらを殺して死ぬ。
どうせオレは親父殺しで死刑の身なんだ!
と言って…。

と、そこへ、「あんた、また妄想がはじまった…」と言って
タクシードライバーのかあちゃんが入ってくるのよ。

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このひと…、601号に住んでた艶なる美女ヘジョン。
コニャロ、美女の女房もらいやがって。

あ、出たがりのマスター、君、ここは出なくていいの。
その顔引っ込めて。美女が台無しになるわ(笑)。

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せやねん、この墓、
あの彼女と一緒に住んでた痴呆症のおばあちゃんやねん。

ほいで、親父が憎たらしかったけど、
こいつ、おやじをかあちゃんの墓に参らせたんねん。
ええやっちゃねん、アホ隣人ども同様(笑)。

ま、あとは観てのお楽しみということで…。

ところでギドクさん、
映画の命を絶やさないようにするにはあなたが言うように、

「90年代のイ・チャンドン監督、ホン・サンス監督、キム・ジウン監督、
パク・チャヌク監督、ポン・ジュノ監督のような」、
そして誰よりもキム・ギドクのようなニューウェーブが…、
前衛作家がいつの世も必要だ。

だけど前衛だけでも映画の命は枯れるよ。
前衛たちが切り開いた道を、
たとえ「腐った資本主義」=映画産業にまみれながらも
受け継いでいく「後衛」の作家や俳優たちがいないと…。

そして韓国には、
そうした愛すべき、そして頼りになる「後衛」がまだまだ健在してる
と私は羨ましくなるんだ、
こうした「下らなくていいねえ!」と思える映画に出会うたびに。

後衛を守るこうした優れた作家や俳優たちがいる限り、
新たな前衛作家もまた必ず生まれてくるよ。

そこはもう日本なんかとは全然違うよ。
おべんちゃらして一緒にすな!(笑)

天才は所詮、孤独。
世間にまみれた人間に理解されることなんてありえないし、
理解されたとたんアウチだし、
現世欲は一切諦め、放棄し、ひたすらわが道を歩んでくださいな。

と、私はあなたに切に願います。


■97分 韓国 コメディ
監督: ヤン・ヨンチョル
製作: キム・ミョンウン
脚本: ヤン・ヨンチョル
撮影: パク・サンフン
音楽: ソン・ジュンソク
出演: パク・ウォンサン
チョン・ミソン
ユン・ヒソク
ユン・セア
チョン・ギョンホ

町内新聞の記者と周辺隣人が体験する<私の生涯最もあきれる一週間>を全6個のエピソードで縛ったオムニバス形式のコメディー物。
司法高試に未練を捨てることができない万年取材記者パク・チョンホは,虎視耽々と辞表を出す工夫だけして,特ダネ告発記事一つによって元気いっぱい。
しかし,その記事によって怪しい隣人たちの想像を超越するタックルがあふれる。誘惑し,詐欺を働き,誤解して疑う仇敵のような隣人たちとの戦争は,果たして終わることができるだろうか。

 

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