高地戦 (2011) 韓国

[946]朝鮮戦争と、休戦協定条約の調印に翻弄されつづけた兵士たちの歌
★★★★★☆

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朝鮮戦争の休戦条約が結ばれる直前の高地戦を描いた作品。

面白い面白い。傑作。
最後のほうになると物語的にちょっと甘くなりすぎてるかな
と思わないでもないけど、
カメラも俳優も演出も、ほんといい。

これ観るだけでなんで日本映画がだめになったか
一発でわかる(笑)。

体と心の体力がなくなったから(笑)。
映画を撮るってのは肉体労働するってことなんだけど、
消費社会を生きてる日本人はもう肉体労働するチカラを失った
ってことだよね(笑)。

監督は「映画は映画だ」「義兄弟」を撮ったチャン・フン・
元キム・ギドクのお弟子さん。
ギドクが「アリラン」で殺しに行った元弟子はこの監督なのかな?(笑)

詳しいことは知らないけど、三作目のこの作品がいちばんいい。
「義兄弟」は全然だめだった。
観たけど、書くの私が忘れるてるくらいだもん(笑)。

ストーリーは
いまおら体力ないからちょこっとだけ。ごめん…(笑)。

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1953年2月、ソウル。

街に歌謡「戦線夜曲」が流れ、女性デモ隊が行進する。
「祖国を分断するな、38度線はいらない」と。
一言でいうと、それがこの映画のテーマ。

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板門店では、アメリカ・南朝鮮と、中国・北朝鮮の間が、
国境の線引きで争っている。

争点は、激戦の只中にある「エロック(AERO-K)高地」。
山を獲る、獲られるの攻防を日夜繰り広げてるのだ。

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その高地で闘ってる南朝鮮の部隊はワニ(鰐)中隊。
韓国語でアゴ中隊。

その中隊へ新たに三人が送り込まれる。

左、新任中隊長のジェホ大尉…、チョ・ジヌン。
中、2等兵ソンシク、17歳…、イ・デビッド。
右、防諜隊のウンピョ中尉…、シン・ハギュン。

防諜隊のウンピョが送り込まれるのは、
ワニ中隊の中に北への内通者がいると疑われているからだ。

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数年前…。
左、ウンピョ。
右、メガネ兵士のスヒョク…、コ・ス。あらら、可愛い!(笑)

二人は大学時代の無二の親友。
人民軍に捕まって以来、会っていないのだが、
ウンピョはそのスヒョクがいまワニ中隊にいると聞かされている。

ちなみに背中を見せているのは人民軍隊長ジョンユン…、リュ・スンニョン。

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ほらね(笑)。
で、高地で戦ってる人民軍はじつはこのジョンユンの部隊なのだ。

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ウンピョはスヒョクに再会して驚く。
超泣き虫、超弱虫だったスヒョクが中尉に昇進しているからだ。

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イリョン大尉…、イ・ジェフン。

ウンピョは驚く。若い! 
この若さで英雄部隊の異名をとるワニ中隊を率いている。
しかもアルカロイド(向精神薬、一種の麻薬)を常用している。

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いきなりでかい顔で申し訳ない(笑)。

ヒョサム上士…、コ・チャンソク。
プサン(父、子)出身、もといピョンヤン出身(笑)。
元光復軍(独立派)兵士で、満州で日本帝国軍と戦ったつわもの。
なんでおまえがここにいるんじゃあ~!
と思うよねえ(笑)

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しかもおらがリュ・スンスもいる…、ギヨン中士。

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おらがチョン・インギも…、サンオク。
しかもサンオクはここを浦項(ポハン)だと思っているようである。
どうやら狂っている。

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サンオクがその浦項(ポハン)の話をしようとすると、
みんな、止める。つらそうな、重苦しい雰囲気になり。
なにがあったのか、浦項(ポハン)で。

なにか匂う、ワニ中隊は…。

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休息は束の間。
ワニ中隊は人民軍と高地を争う。
戦闘シーンが半分以上を占めるが、そのカメラが抜群にいい。

この戦闘を通じてウンピョはワニ中隊を知ることになる。

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人民軍と何十回と
高地を獲ったり獲られたりを繰り返しているうちに、
奇妙な友情が生まれた。

高地を引き上げる際、
壕の地下にお互い酒や食料などの物資を残すようになった、
どうぞ飲んでください、食べてください、と(笑)。

そのうち人民軍の兵士たちは、
南にいる自分の家族へ手紙を書き、
届けてほしいと物資と一緒に置くようになった。

ワニ中隊はそれを送り届けていた…。

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ワニ中隊が高地を奪還すると、また壕に人民軍の物資と手紙が…。
この写真はチャ・テギョンという兵士が、
家族あてに書いた手紙の中にあった写真数枚の中の1枚。

手紙には、
「大事に持っていたが、死ぬ前に会うのはきっと難しい」
と書かれていた。

イリョンは、女はテギョンという男の妹だと思い、
その写真だけ自分のポケットに入れる。
停戦になったらこの娘と結婚することに決めたと言って…。

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写真を見せられたウンピョは、
この娘は谷川で会ったあの女ではないかと思う。

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ワニ中隊の前指揮官が戦死したとその遺体が送られてきた。
が、指揮官の頭部から発見されたのは南軍の銃弾だった。
その理由をただすとイリョンがかれの死は自殺だと言ったので、
その自殺現場へ行ってみたのだ。
そのとき里の女らしきこの娘に会ったのだ。

ちなみに前指揮官が自殺かどうかも怪しい。

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ウンピョの目の前で、
一緒に来た2等兵ソンシクが人民軍兵士に狙撃され、死ぬ。
狙撃手は、ワニ中隊が「2秒」と呼び恐れる狙撃の名手だった。

撃たれて、その2秒後に音が聞こえる。
650mの距離から確実に南軍兵士を捉えてくるのだ。

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しかも1発では仕留めてこない。必ず3発で仕留める。
撃たれた兵士を助けに現れる兵士を、狙撃するために。
ワニ中隊の前に立ちはだかる最大の敵なのである。

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やがてイリョンの口から浦項(ポハン)でなめた
文字通り「地獄」のような体験が語られる。

その体験を経ることでワニ中隊の兵士たちは
ひとつの大きな、強固な運命共同体に生まれ変わった。
罪を負い、罪を負うがために仲間を思い、
敵をも思う中隊に…。

その地獄の戦場体験がなんだったか、ここには書かない。続きも。
と、もう観るしかないよねえ(笑)。

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しかしなあ、
戦争映画を観てこんな泣かされたのもちょっと珍しいかも。

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結末にちょっと触れておくと、
休戦に調印が押されて生き残った隊員も出てくる。

と思いきや、協定の効力は12時間後だと言って、
ワニ中隊も人民軍兵士たちもまた高地戦に帰される。
効力発生時間ギリギリまで殺し合いに追いやられる。
高地を自分たちの領土にするために。

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と、そこへアメリカ軍戦闘機が現れて、
敵味方なく無差別に爆撃を加える。

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右、人民軍狙撃兵、チャ・テギョン、
またの名を「2秒」…、キム・オクピン。

テギョンは男じゃなくて彼女だったんだよね。
そしてイリョンは彼女に狙撃され、すでにこのときもう
この世にはいない。

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残ったのはただ死体の山と、地図の上の境界線のみ。

最後はあまりにも悲しくて、空しくて、
ちょっと無力感に襲われてしまうかもしれないけど、おすすめ作品。
いますぐレンタル屋さんにGOかも(笑)。

紅1点のキム・オクピンにもおら惚れ直したよ。


■133分 韓国 戦争/アクション/ドラマ
監督: チャン・フン
脚本: パク・サンヨン
撮影: キム・ウヒョン
音楽: チャン・ヨンギュ タル・パラン
出演
シン・ハギュン カン・ウンピョ中尉
イ・ジェフン シン・イリョン大尉
コ・ス キム・スヒョク中尉
イ・デヴィッド ナム・ソンシク二等兵
リュ・スンス オ・ギヨン軍曹
コ・チャンソク ヤン・ヒョサム曹長
リュ・スンリョン ヒョン・ジョンユン中隊長

「映画は映画だ」「義兄弟 SECRET REUNION」のチャン・フン監督が、境界線の高地を巡って激烈な争奪戦が繰り返された南北戦争最後の戦いを描いた衝撃の戦争アクション。戦争の不条理に翻弄される南北兵士たちの無念と戦場の狂気を迫真の戦闘シーンとともに描き出す。主演は「マイ・ブラザー」「トンマッコルへようこそ」のシン・ハギュン、共演にコ・ス、イ・ジェフン。
朝鮮戦争の休戦を目前にして,領土1cmのために一日で3・4回も高地の主人が変わってしまう激しい攻防戦,最後の戦争<高地戦>を描いた作品。
1953年2月,休戦交渉が難航を繰り返す中,膠着戦が真っ最中の東部戦線最前方のエロック(AERO-K)高地で戦死した中隊長の死体から,味方の弾丸が発見される。上部では,今回の事件が敵との内通に関連していることを疑って,防諜隊中尉カン・ウンピョに東部戦線に行って調査しろとの任務を下す。
エロック(AERO-K)高地へ向かったウンピョは,そこで死んだと思った大学時代の友だちキム・スヒョクと会うようになる。柔弱な学生だったスヒョクは,2年間で二等兵から中尉に特進し,アゴ(鰐)中隊の実質的リーダーになっており,彼がまとめるアゴ(鰐)中隊は,名声と違い,寒いからと北朝鮮軍服を重ねて着る姿を見せたり,20歳になったばかりの幼い青年が大尉として部隊を導くなど,何か疑わしい。
ウンピョは,すべてのものが紛らわしい中で,兵士たちの命を守ることができる最後の激戦地エロック(AERO-K)高地の実体と向き合うことになる。

 

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