私が、生きる肌 (2011) スペイン

[953]ストーリー的には苦労してるがラストシーンで全部許せるなあ(笑)
★★★★★☆

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「トーク・トゥ・ハー」「ボルベール <帰郷>」の監督
ペドロ・アルモドバルがまたヘンテコリンな映画を創ったよ(笑)。

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12年前、整形外科医ロベルの妻は、
交通事故で全身にヤケドを負い、死んだ。
以来、かれは「完璧な肌」を造りだすことに命を賭けはじめる。

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6年後、さらにかれを不幸が襲う。
ロペルにはノルマというひとり娘がいた。
彼女は母の死がもとで精神的にすこし病んでいたのだが、

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連れて行った結婚パーティで強姦され、精神病院に入院。
父ロベルを見ると、強姦相手と思うほどに錯乱し、
ついには、投身自殺してしまったのだ。

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ロベルはレイプ男を目撃していた。
パーティ会場にいたこの男である。

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母が営む洋品店でミシンをやっているデザイナー青年、ビセンテ。

ちなみにノルマとは合意のもとにセックスを始めようとしたのだが、
病んでいるノルマが突然騒ぎ出したので、
実際の行為までは至らず逃げ出している。

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怒り狂うロベルはそのビセンテを拉致監禁したのち、
屋敷の一室で恐るべき行為に挑む。

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なんとビセンテのからだに膣を形成してしまったのだ。

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その膣が閉じないよう、小さいものから順に使って、
自分で膣を大きくしていきなさいとビセンテに薦める、
外科医ロベルさん(笑)。

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どころかこうやって全身に
自分でご開発なさった人工皮膚を移植して、
美女ベラに変換してしまったのである。

ギョツ、神をも恐れぬスペインの変態レクター博士め(笑)。

ベラ=ビセンテはむろん途中で
逃亡を企てたり自殺を企てたりするのだがいずれも阻まれ、
ロベルの意向を受け入れていく。
つうより、そのフリをする訳だけどね。

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そして1年ほど前から、
しばらく遠ざけていた母親を屋敷へ呼び、謎の美女ベラの
世話をさせる。

ということは、物語は、この母親が
ベラの世話をするところから始まるということなんだけどさ。

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わが作品の完成に近づいたベラに陶然と見入るロベル博士。

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世話をしている母親は、このベラが
交通事故死したロベルの妻ガルにそっくりなので
内心気が気ではない。
ベラはベラでもはやすっかりロベルの女気取りだし…。

にしても、このベラをやってる女優さん、
エレナ・アヤナっていう新人らしいんだけど、きれいだよお。
彼女見れるだけでこの映画いいかもねえ。

また似てるんだよねえ、元の青年ビセンテに。それもびっくり。

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ギョッ、なんだ、このトラは!と思うよね(笑)。

じつはこの母親の息子セカで、ロベルとは異母兄弟。
強盗専門で(笑)、警察に追われてこの屋敷に逃げ込んできた。

で、見ると、お~、美女がいる! 欲情!
ってんで母親を縛りあげ、

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さっそく彼女を強姦する。
お~、この口を見よ。いかにもトラらしくていいなあ(笑)。

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と、そこへロベルが帰宅して、その現場を目撃。
銃を手に取って射殺しようとする、ベラを。

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え? と思ってると、銃口は義弟セカに向けられ、発射。
遺体を埋める。

なんで最初、ベラを狙ったのか。
だんだん謎が明らかになる。

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じつは、妻のガルは、この義弟セカと駆け落ちをして、
その途中に交通事故に遭ったのだ。
で、全身にヤケドを負って、
その姿に絶えられずに飛び降り自殺をした。

セカがベラに欲情したのはガルに似てたから。
ロベルが銃口を最初にベラに向けたのは、
セカと不倫してる妻ガルに見えたからなんだよね。

意外だったろう!
といっても映画を見慣れてる私は、やっぱりなあ、
どうせそういうことだと思ったよ、という感じだったんだけどさ(笑)。

ついでながら、娘のノルマがおかしくなったのは、
母が飛び降り自殺する姿を目撃したからなのだ。

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「開通」が最期の仕上げだったのだが、
それも義弟セカに奪われたロベルは(笑)、
にもめげずに、その夜、ついにベラを抱く。

のだが、彼女が痛がるのでやめる(笑)。

なんで笑うのか?
どうもよくわからんのだよ、このロベル博士の気持ちが。

娘ノルマを強姦された復讐のつもりで
ビセンテを拉致監禁したんだと思うけど、
それはいつのまにか忘れられて、
ビセンテの性転換、人工皮膚移植をやりはじめる。

で、それがまたいつのまにか亡き妻ガルへの
一方的な愛情へと重なっていく?

ま、そういう一貫性のない男もいるのかなあ
と思わないでもないけど(笑)、

でもねえ、
逃亡や自殺を企てたベラをまったく疑ってないのはなんで?
不倫に走った妻を徹底的に赦すのと同じなの?
それともたんなるノー天気男?
そんなノー天気な男がなんで世界的な外科医なわけ?

と、おらはいろいろ疑問が沸いてしまうのだ。
韓国映画だと赦せるんだけどさ(笑)。

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ホラ~、隙をつかれて、ベラにあっけなく殺されたじゃん(爆)。
どこがスペインのレクター博士だよ。

しかし土壇場はなかなか感動的なのである。

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ベラ=ビセンテはロベルの母親も殺害し、ついに屋敷から逃亡。
街の洋品店のわが家に戻る。
店内は6年前とすっかり変わっている。

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ベラ=ビセンテは
老いた母親と従業員のクリスティナに声をかける。
「こんにちは」と。

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従業員のクリスティナは
見知らぬ女性の様子が気になり、聞く。
「こんにちは」「どうしたの? 気分でも悪いの?」と。

ビセンテは言う。

 どう話せば…、クリスティナ。
 私はビセンテ。逃げてきた。
 誘拐され、性転換された。
 逃げるため二人殺した。助けてほしい。

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そして、ホラとコートを脱ぎ、下に着込んでいるドレスを見せた。
6年前、彼が、
君に似合うよこのドレス、とクリスティナに見せたドレスを。

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クリスティナは言葉を失う。

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母親が近づく。
どうしたんだ、なぜ泣いてるんだ、と。

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映画はこのショットで終わる。

なんだよ、主役があっさり交代してしまってるじゃねえか。
文法がデタラメだよ~、と思いながらも、

そうかそうか、オラのアルモドバルはここがやりたかったのか
と私は涙を拭き拭きしてしまったのであった。

ただただ、このラストシーンがやりたくて
ここまで悪戦苦闘をしてきたんだよね。
まったく、それ以外には考えられんよねえ。
だったら赦そうじゃないか、それまでのすべては(笑)。

しかしつきつけてくるよねえ、アルモドバル。
おい、観てる君らはどうするんだよ、
この性転換したビセンテを自分の息子として受け入れるの?
どうなのよ? と(笑)。

そりゃ受け入れるに決まってますがな、あんた、だぜい(笑)。

ストーリー的にはいささか強引なところがあるが、
映像、美術、衣装などをひっくるめて
さすがペドロ・アルモドバルといった秀作。

いやあ、しかしエレナ・アナヤがいいなあ。
エレナ・アナヤ、エレナ・アナヤ、エレナ・アナヤ…!


■120分 スペイン ドラマ/ミステリー/サスペンス
監督: ペドロ・アルモドバル
製作: アグスティン・アルモドバル エステル・ガルシア
原作: ティエリ・ジョンケ  『私が、生きる肌』/『蜘蛛の微笑』(早川書房刊)
脚本: ペドロ・アルモドバル アグスティン・アルモドバル
撮影: ホセ・ルイス・アルカイネ
美術: アンチョン・ゴメス
編集: ホセ・サルセド
音楽: アルベルト・イグレシアス
出演
アントニオ・バンデラス ロベル・レガル
エレナ・アナヤ ベラ・クルス
マリサ・パレデス マリリア
ジャン・コルネット ビセンテ
ロベルト・アラモ セカ
ブランカ・スアレス ノルマ
スシ・サンチェス ビセンテの母親

「トーク・トゥ・ハー」「ボルベール <帰郷>」の鬼才ペドロ・アルモドバル監督が、ティエリ・ジョンケの原作を大胆にアレンジして描く愛と狂気の官能ミステリー。人工皮膚研究の権威で亡き妻そっくりの美女を自宅に監禁する男を巡る衝撃の秘密を、予測不能のストーリー展開と斬新かつ色彩美溢れるヴィジュアルでミステリアスに描き出していく。主演は初期アルモドバル作品の常連で、「アタメ」以来久々の復帰となるアントニオ・バンデラス。共演は「この愛のために撃て」のエレナ・アナヤ、「オール・アバウト・マイ・マザー」のマリサ・パレデス。
トレドの大邸宅に暮らすロベル・レガルは、最先端のバイオ・テクノロジーを駆使した人工皮膚開発の権威としても知られている世界的な形成外科医。そんな彼の屋敷の一室には、初老のメイド、マリリアの監視の下、特殊なボディ・ストッキングをまとった美女ベラが幽閉されていた。彼女はロベルの妻ガルに瓜二つだった。しかし、実際のガルは12年前に交通事故で全身に火傷を負い、非業の死を遂げていた。以来、失意のロベルは愛する妻を救えたであろう“完璧な肌”を創り出すことに執念を燃やしていく。そして6年前、ある忌まわしき事件が、ついにロベルを狂気の行動へと駆り立ててしまうのだった。

 

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