折れた矢 (2012) 韓国

[966]司法府犯罪に立ち向かう頑固偏屈教授と労働弁護士に拍手 ★★★★☆☆

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韓国の大統領、おらがアン・ソンギが
意図して犯罪者となり、警察、判事、刑務官、弁護士等ら
司法に携わるものたちの不正をただす!
つう奇想天外の、ちょっぴりユーモア調サスペンス法廷劇。

と笑って書いてる場合ではないぞよ。
コレ、実際に起きた事件をもとに描いてるらしいのだ。

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2007年1月15日。
元大学教授のキム・ギョンホ(アン・ソンギ)が、
クロスボウでパク・ポンジュ判事を襲撃したとして逮捕された。

事の起こりは…、
教授が、大学入試試験に出題された数学問題の誤りを指摘し、
大学側に不当解雇されたこと。

教授は、教授地位確認訴訟を起こしたが、敗訴する。
パク・ポンジュは、その裁判を担当した判事で、
裁判後、教授はなぜ公正な裁判をしないのだと威嚇したのだ。

判事が襲撃されたことから
最高裁はすぐに事件は法治主義への挑戦であり、
司法府へのテロだと表明する。

ホヨ~だよねえ。
公判の前にもう最高裁がおまえはテロリストだあ!って
判決だしとる訳だべ、コレ。ひでえ…。

ちなみにパク・ポンジュ判事が教授の訴訟を退けたのは、
判事が訴えられた大学の出身だったから。
つまりは司法と私学財団の癒着って訳さね。

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逮捕された教授は、労働弁護士パク・ジュンに弁護を依頼しようとする。
左、依頼に訪れた教授の妻ギョンホ(ナ・ヨンヒ)。
右、パク・ジュン弁護士…、いい加減が得意なおらがパク・ウォンサン。

が、夫人はとうぜん依頼せず、即退散。理由は?
アル中で、スケベで、いい加減そうな男だから(笑)。

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公判が始まる。

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こいつ、パク・ポンジュ判事…、悪役の似合うおらがキム・ウンス。
教授にクロスボウを発射され、腹を負傷したと主張。

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対して、六法全書を片手に審議に臨む被告のおらが大統領(笑)。

パク判事は、前の裁判同様、うそをついてる。
私は弓を射てない。
裁判長、君も君だ。法にのっとって審議しようとしないじゃないか。
私は裁判を拒否する。
おい、弁護士、君は首だ。和解することしか考えとらん…、だって(笑)。

かくて第一回公判終了。

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たまたまほかの用事で裁判所を訪れていたパク弁護士は、
美人のギョンホ夫人見たさに傍聴。
気づくと隣に旧知のチャン・ウンソ記者(キム・ジホ)がいた。

ウォンサン、なんでおまえの周りは美人ばっかりなんだあ!

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で、チャン記者が、奥様はあれかもしれませんがあと言いつつ、
ギョンホ夫人に再度パク弁護士をおすすめして、
キム教授と、パク弁護士という最強コンビがめでたく誕生。

なぜ最強か?
人間、ときにはキム教授のような頑固一徹さが必要だし、
ときにはパク弁護士のようなええ加減さが必要だ。
うん。だから両者が手を組めば最強だと思うのさ、おらは。 

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二人とも不当な権力とは断固戦いぬく男だし。

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争点はまず事実関係。
被害者のパク・ポンジュ判事は、
この矢に射られたとして、事件直後、駆けつけた警官に「折れた矢」を渡した。
が、検事が証拠品として提出した矢の中には、
「折れた矢」など1本もない。

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こっちは射られたという証拠品の判事のワイシャツ。
いずれも血痕があり、しかも同一人物の血痕と鑑定されたが、
教授とパク弁護士が
パク・ポンジュ判事の血痕かどうか鑑定してほしいと申請しても
裁判長はのらりくらりとかわすばかり。

誰だ、裁判長はっ!

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なんだ、お人よしのおらがイ・ギョンヨン(イ・テウ判事)じゃないか。
実際、このイ判事、六法全書片手の教授の正論に押しまくられ、
さすがに良心がズキズキ痛んだのか、のちに辞任。
いや、司法府がイ判事では騙しきれんと思い切ったのかな?

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かくて送り込まれたのはこの男。
自他ともに法曹界きっての堅物と認めるシン・ジェヨル判事…、
おらがムン・ソングン。

お~、強敵! 抜群のキャスティングだよねえ。
だって、こいつ、かつて女性を殺しまくった連続殺人魔なんだぜ。
(名作「失踪」参照)
参照しなくてもわかるか。
顔見てもすぐわかるもんな、
こいつ、ひとの話なんかまったく眼中にないぞって(笑)。

はたしておらが大統領とパク弁護士は、
こいつら司法府の虚偽を暴きたてられるのか…、というお話なんだけど、
最新作なのでどうぞあとは自分の目でお確かめくださいな。

え? 観て確かめなくてもわかる?
だよねえ。
最高裁会議はすでに事件は法治主義への挑戦であり、
司法府へのテロだと表明してんだもんな。

でもまあ、旧作扱いになってからでもいいけど(笑)、
アン・ソンギの作品なのでけっこう面白いよ。

ちなみに監督は
「ホワイト・バッジ 大殺戮殺人部隊」を撮ったチョン・ジヨン。

■100分 韓国 ドラマ/サスペンス
監督: チョン・ジヨン
製作: チョン・ジヨン
脚本: ハン・ヒョングン チョン・ジヨン
撮影: キム・ヒョング
音楽: キム・ジュンソク
出演
アン・ソンギ 教授 キム・ギョンホ
パク・ウォンサン 弁護士 パク・ジュン
ナ・ヨンヒ キム・ギョンホの妻
キム・ジホ 記者 チャン・ウンソ
ムン・ソングン 判事 シン・ジェヨル
イ・ギョンヨン 判事 イ・テウ
キム・ウンス
キム・ジュンベ
チョン・ウォンジュン

「ホワイト・バッジ」の社会派のベテラン、チョン・ジヨン監督が、大学を追われた教授が不当な裁判に憤慨し、裁判長をクロスボウで撃ったとして殺人未遂の罪で有罪となった実在の事件をヒントに、韓国司法界の腐敗に一石を投じた実録法廷サスペンス。どんな状況でも正義を貫く頑迷な大学教授と問題を抱えた型破りな弁護士がコンビを組み、不可解な審理が続く裁判に敢然と立ち向かっていく姿を、ユーモアを織り交ぜつつスリリングに描き出す。主演は「シルミド/SILMIDO」「第7鉱区」のアン・ソンギ、共演にパク・ウォンサン。
大学入試問題の誤りを指摘したことで解雇されてしまったキム・ギョンホ教授。大学側に明らかに非があるにもかかわらず、裁判でも負けてしまう。この不可解な判決に腹を立てたキム教授は、クロスボウを持って担当裁判官の自宅へ押しかける。この際に、判事がクロスボウで撃たれて腹部を負傷したとしてキム教授は殺人未遂の罪で逮捕されてしまう。ところがキム教授はクロスボウを撃っていないと潔白を主張、両者は真っ向から対立する。そして実際に裁判が始まると、検察側から提出された証拠には不可解な点がいくつも明らかとなっていくのだが…。

 

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