10人の泥棒たち (2012) 韓国

[970]ワイヤーアクション以外、見事になにも観るところのない観客動員数NO.1映画(笑)。 ★★★★☆☆

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「グエムル 漢江の怪物」を抜いて
韓国の観客動員数トップに躍りでたという噂の映画。

それだけで、あ、だめだろうなあ、と思ったら案の定だめ。
全然つまんないよ~!
と嘆くおらは殺されるかもね(笑)。

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日本で盗まれた伝説のダイヤモンド「太陽の涙」が、
香港のカジノの金庫に収まってるらしい。

ってんで、これまた伝説の大泥棒・石川五右衛門が…、
ごめん、泥棒ファンのおらには懐かしい名前だけど、違うわ。(笑)

伝説の泥棒マカオ・パクが召集をかけ、
韓国の泥棒チーム5人と、
中国の泥棒チーム4人が香港に集結する。

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え、君、伝説のマカオ・パク、知らないの?
ごめん、おらも知らんわい、そんな野郎(笑)。

あ、上の上の写真がその10人ね。

ちなみにマカオ・パクは韓国人で、現在マカオ在住なので、
その名もマカオ・パクなんだよね。
超わかりやすい。ひとをバカにしてるよねえ(笑)。

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こいつがそのマカオ・パク…、おらがキム・ユンソク。

「チェイサー」以来、のりまくって、
いまや韓国の大物(大スター)に上りつめた趣があるけど、
おめえの最高傑作は、妻に怯える小心凡々の男役だった
あの名作「楽しき人生」だがや(笑)。

ついでながら中国チームのひとりも韓国人。

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よっ、おりゃがオ・ダルス、
相変わらずスケベで、元気そうでねえか。
香港で泥棒してるみてえだが、
おめえ、ビョンホンの結婚式にはちゃんと出たんだろな?(笑)

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で、まあ、強奪はするものの、
言いだしっぺのマカオ・パクの裏切りにあって
ほか9人は殺されたり、窮地に陥ったり。

そして「太陽の涙」を独り占めにしたマカオ・パクが帰国、
釜山にいることがわかると、
生き残りの泥棒たちをはじめ、韓国警察、香港警察、
そして香港マフィアがおらが釜山に集合し、
入り乱れた戦いが始まる…、

ちゅうお話。

ネタをバラすと、マカオ・パクが一大計画を立てたのは、
じつは「太陽の涙」が欲しかったんじゃなくて、
おやじの仇の中国マフィア連中に復讐したかった訳。
ま、よくあるお話だわさ(笑)。

無国籍で、内容がなさすぎて
面白くもなんともないけど、キャスティングは豪華だよお~。

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左、おらがイ・ジョンジェ。中、おらがキム・ヘス。
右…、おい、オ・ダルス、おめえ邪魔すんな!
え、引用するおめえが悪い? 
うん、そうとも言えるな。

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おらがキム・ヘスと、おらがイ・ジョンジェ(笑)。
金庫破りの名人と、韓国チームのリーダー。

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おらがキム・ヘス。
相変わらず超きれい、とても40ン歳には思えない。
おらはもう悩殺されっ放しで、ブルブル(笑)。

演技はなにやってもいつも同じなんだけど(笑)、
画面に現れるだけで凄い存在感。
この映画でも他の追随を許さない。文句なしにNO.1。

韓国の大スター。
残念ながらおらがビョンホンももう足元にも及ばないなあ。

え、なんでジョンジェを外したのか?

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こんなジョンジェみたい?
付けヒゲして、目ばクルクルして、
一生懸命笑かせようとしてるんだけど、全然笑えないよ(笑)。
あんた、そんなおらがジョンジェ見たい?

キム・ヘスに惚れてるんだけど、
キム・ヘスにも全然相手にされないんだよ?(笑)

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見て、このおらが阿呆ジョンジェ。
キム・ユンソクにもコケにされてんだよ。子供扱いよ。
それで笑えればいいんだけど全然笑えないんだよ。

役的にもなんで出てくるのかようわからんような役なのよ。
それでもあんた、おらがジョンジェ観たい?(爆)

この監督も監督だよねえ。
ジョンジェとユンソクは本来格が違うのよ。
そりゃ確かに歳はユンソクの方が2つ3つ上だけど、
俳優の格で言うと、全然ジョンジェの方が上なんだよ。

ジョンジェ、若いころは押しも押されぬ韓国ニューウェーブの
大スターなんだからさ。
日本で言うと、「太陽の季節」の石原裕次郎みたいなもんなのよ?
雲の上のひとよ。
あ、ジョンジェ、ごめん、ちょっと古い俳優出しちゃって(笑)。

資質的にもジョンジェは空中のひとで、
ユンソクは大地を這いつくばってるひとなんだよ。芋虫よ。
ごめん、ユンソク。あくまで資質の比喩だからね(笑)。

そんなユンソクが、そんなジョンジェを子供扱いにするから
ちょっと気持ち悪いんだよ(笑)。
構図的に見て全然無理があるべ。
二人とも不似合いなもんだからさ。

この監督、
「1724妓房狼藉事件」 (2008)以降のジョンジェしか
知らないんじゃないのって疑っちゃうよね。

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おらがヘスの心を盗んだのはじつはおらがユンソクってのもどうなのよ。
ヘスが今まで相手した中では一番似合わねえと思うけど(笑)。

これも資質の違いが大きすぎるからなんだけど、
さすがに監督、これには気づいたのか、
二人のツーショットがほとんどねえべ(笑)。

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おらがチョン・ジヒョンと、
相変わらずお芝居臭さが抜けないシン・ハギュン。

ハギュンは泥棒チームに美術品を盗まれる
女好きの美術館の館長さん役。

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裸になってもちっとも色気を感じさせないおらがチョン・ジヒョン(笑)。
でも相変わらずキュートで可愛い!

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役どころは、ワイヤーアクションの得意な女泥棒だべ(笑)。

相変わらず猟奇的だけど(笑)、
「猟奇的な彼女」や「僕の彼女を紹介します」に比べると
彼女の魅力の10分の1も出てねえべ。
ジョンジェ、然り。

まあ、監督も作品の質も全然違うから
しょうがないと言えばしょうがないんだけどね。

そう言えばカク・チェヨンもイ・ジュニクも全然作品撮らなくなったな。
どうしてるんだろう?
まあ、いまの韓国映画界を観てると、
撮りたい気持ちも失せるだろうなあという気はするけど…。

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だからって、おいこら、本番中に寝るなつうの!
の、おらがチュ・ジンモ(笑)。
泥棒チームを追う韓国の刑事さん。
でもウラでは…、つう役。

お疲れさん、チュ・ジンモ。
イ・ジュニク監督に会ってる? よろしくね!

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右は韓国のベテランのキム・ヘスクなんだけど、
左は誰かわかるかな?
そ。香港スター、サイモン・ヤムだよ~ん。

二人は囮役としてコンビを組む、それも日本人夫婦として。
で、出来ちゃうの、ほんとに!(笑)

こんな役どころでサイモン・ヤム使っていいの?
って感じはあるけど、
二人で喋る日本語が可愛くて、おらはけっこう好きかも(笑)。

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「太陽の涙」を所有してる宝石商人…、イェ・スジョンさん。
「偕老 ~最も美しき同行~」良かったよね。

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見所と言えば、ラスト近くのワイヤーアクションくらいかな。
お~、韓国のスパイダーマンだあ!
って感じで、面白かった。

でも、あとは観なくてもいいかも。
おらがここに紹介したスチール写真観てもそう思うでしょ?

韓国映画を追っかけてきたおらからすると、
あんないい映画を作ってきた連中が
いまやこんなロッテチョコレート(?)みたいな映画に出てるのかあって、
やっぱり淋しいよね。

もっとも一番淋しがってるのは
ここに紹介した連中かもしれないけどさ。

おしまい。


●ひまわりの種さん
どうもご無沙汰して申し訳ありませんでした。
やや復活しつつあるのかなという感じです。
ひまわりの種さんもどうぞくれぐれもご自愛ください。

「しかし、ジョンジェもまあ、なんでこんな映画に!」ですよねえ。
エスカレーターを逆に駆け上がるアクションシーンを何度もやらされた?
いやあ、それは知りませんでした。
だとしたらおっしゃるように「全くお気の毒な無駄骨としか
言いようのない作品」ですよね!(笑)
コレだったらビョンホンの「王の男」のほうが100倍もいいです!
韓国映画の主流はもうこうしたハリウッド物まねなので、
ジョンジェも選びようがないんじゃないでしょうかね。

●てっせんさん
あ、そうか、ジョンジェ、ウォーレン・オーツ目指してるのか!
と、目を開かれた思いです。
そう言えば、ここのところ何本かそんな気配ありますもんね。
しかしこの監督ら、ウォーレン・オーツと言っても
なんのことかさっぱりわからないでしょうね。
え?それ、どこの国の時計?なんて言うかもしれません(笑)。
ここのところの韓国映画、ほんとにどうしようもなくなってきてますね。
志がまるで感じられなくなってます。
闘いの記憶のない者は堕落するしかないんでしょうか?(笑)

●tenchanさん
うわっ、うわっ、tenchanさんだ!
ご無沙汰しています。お元気そうでなによりです!
韓国ではいま空前のジョンジェブーム?
キャ~、嬉しい!見たか、おらがジョンジェを!ざまあみろ~!?
悪役ですか。いいですねえ。
「太陽はない」「若い男」「火の鳥」のジョンジェがさらに
悪を纏って帰ってくる姿が勝手に私の中で膨らんでしまいます。
来年はもうすぐですよね、すぐそこ!(笑)
はやく来い、12月をすっ飛ばして来い!という感じです。
え? あの、コレ、tenchanさんはもうごらんになったということですか?
私、毒舌吐いてますかね?
いかん、愛を吐いてるつもりだったんですが(笑)。

●tenchanさん
返信が遅くなってすみません。
稽古のまっ最中で例によっていろいろと大変で…。
やっぱりもう韓国で…。
「ギラギラした野望を持っていながら王族としての品も備えている」
次男首陽大君役と聞いてです。
あの燃えるような若き日のジョンジェの野望が韓国映画を
ひっぱり上げたと言ってもいいので、はやく観たいです!

ありがとうございました。


■138分 韓国 アクション/犯罪
監督: チェ・ドンフン
脚本: チェ・ドンフン イ・ギチョル
撮影: チェ・ヨンファン
音楽: チャン・ヨンギュ タル・パラン

出演
キム・ユンソク マカオ・パク
キム・ヘス ペプシ
イ・ジョンジェ ポパイ
チョン・ジヒョン イェニコール
サイモン・ヤム チェン
キム・スヒョン ザンパノ
キム・ヘスク ガム
オ・ダルス アンドリュー
アンジェリカ・リー ジュリー
デレク・ツァン ジョニー
シン・ハギュン
チュ・ジンモ

韓国映画で観客動員記録を塗り替え、アジア全域でも大ヒットを飛ばしたトリック・エンタテイメント作品。
幻のダイヤモンド強奪のために集まった10人の泥棒たちを描く。
監督は「ビッグ・スウィンドル!」のチェ・ドンフン、主演は「チェイサー」「哀しき獣」のキム・ユンソクと「タチャ イカサマ師」のキム・ヘス。山寺宏一や平田広明など豪華声優陣を揃えた日本オリジナル版(吹替版)も同時公開。
些細な失敗も認めないプロフェッショナルな韓国の5人の泥棒たちが,過去のボスであるマカオ・パクから甘い提案を受け,中国の4人組泥棒たちと共にマカオのカジノに隠された希代のダイヤモンド<太陽の涙>を盗む話を描いた犯罪アクション映画。

一つのチームで活動中の韓国の泥棒,ポパイ,イェニコール,チューインガム,チャムパノ。美術館をかっさらうのに格好良く成功した彼らは,ポパイの過去のパートナーだったマカオ・パクが提案した香港での新しい計画を聞くことになる。
ここにマカオ・パクが招かなかったお客さん,監獄からちょうど出所した金庫荒しペプシが合流した5人は,各自人生最高の反転を夢見て香港へ向かう。
香港で韓国の泥棒たちを待っている4人組中国泥棒,チェン,アンドリュー,ジュリー,ジョニー。最高の専門家たちがセッティングされた中で,お互いに対する警戒を緩めない韓国と中国の泥棒たち。するどく流れる緊張感の中に現れたマカオ・パクは,自分が計画した目標物を明らかにする。
それはマカオのカジノに隠された希代のダイヤモンド<太陽の涙>。成功を大言壮語できない危険千万な計画だが,2千万ドルの甘い提案を拒否できない彼らは,<太陽の涙>をかすめ盗るための作業に着手する。
しかし,本当の意図が分からない秘密のマカオ・パクと,そんなマカオ・パクの後頭部を狙うポパイ,マカオ・パクに裏切られた過去の記憶を忘れることができないペプシ,チームより目の前の現金を先に取りまとめるイェニコール,そして,韓国泥棒たちを信じないチェンと中国の泥棒たちまで。
盗むために集まったが,目的は互いに違う10人の泥棒たちは,徐々に自分だけのプランを立て始める。

  

この記事へのコメント

ひまわりの種
2013年10月26日 17:08
今日は。 復帰されて相変わらず重い映画をレビューされていらしてある意味一安心させていただいてました。
でもこれ、なんと申しましょうかまあ、お身体には応えませんよね。
この映画が2週間限定上映されて、でも吹き替え版しか観に行ける時間帯にはなくて、止めておきました。
それがネット上映されてましたので観ることは出来ました。
しかし、ジョンジェもまあ、なんでこんな映画に!と・・。
たしかホテルだかどこかのエスカレーターを逆に駆け上がるアクションシーンを何回も取り直してヘトヘトになっているメーキング動画も見ましたが、あれも全くお気の毒な無駄骨としか言いようのない作品で、韓国ではこういうのが観客動員記録になるというのも理解不能な自分、これってまさしく加齢による意欲、体力の消失でしょうかー。
ジョンジェも作品選びの基準が消失?ってまだまだそれでは困りますね。
てっせん
2013年11月03日 18:17
「この監督も監督だよねえ。ジョンジェとユンソクは本来格が違うのよ」
ほんとほんと。まったくもってほんとデス。韓国の奴ら、なにかんがえてんだまったく、ってなもんです。自分の国の至宝ともいうべき俳優をあまりにも粗末にあつかってねんじゃねーのかって、怒りと涙と諦めの日々でした。
「資質的もジョンジェは空中のひとで、ユンソクは大地を這いつくばってるひとなんだよ。芋虫よ」
まさに名言。
「そんなユンソクが、そんなジョンジェを子供扱いにするから
ちょっと気持ち悪いんだよ(笑)。」
まったく同感。監督もユンソクも韓国の映画評論家どもも、よく聞けよ、ばっきゃろ。失礼。
山崎さん、よくぞ仰ってくださいました。おかげで溜飲がさがりましたあぁ~(笑)。
この映画、私もじぇんじぇんおもろなかったです。緊張感がまるでないんだもん。退屈。
でもまあ、わずかな救いと言えるのは、ジェンジェが、若干ウォーレン・オーツっぽい味をかもし出し始めてるってことでしょうか。まだまだですが。
あと、初老ドロボーカップルの恋模様にちょっと興味を惹かれたことくらいでしょうか。ほかに人間関係の見所がなさすぎるせいもあって(笑)。
tenchan
2013年11月09日 16:12
山崎さんご無沙汰していました。ジョンジェ映画ということで出てきました。
復帰(毒舌復活?(笑))おめでとうございます。
前にこちらで書いたかと思いますが、残念ながら俳優としても泥棒としてもあまり活躍していません。
キャラクターがつかめず苦労したのではないかと思います。
「下女」を観てオファーされた「新世界」「観相」の演技はすごく評価されています。
今韓国では空前のジョンジェブームで 特に若いファンがものすごく増えて、2回目のジョンジェ時代が来ています。
来年日本でも次々公開予定なので、しびれるほどカッコいいジョンジェと悪役に挑戦したジョンジェをぜひ山崎さんに観ていただき、感想をうかがいたいです。
ウォーレン・オーツって誰?って、調べて分かりました。
「ガルシアの首」昔観てましたわ。
tenchan
2013年11月15日 21:12
すみません、「観相」観てきました。
甥の幼い王端宗を死に追いやった世宗大王の次男「首陽大君」を演じています。
ギラギラした野望を持っていながら、王族としての品も備えている・・・ジョンジェにぴったりだと思いませんか?
来年春 日本公開予定です。
そして「新しき世界(新世界)」は2月1日に公開です。

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