悪いやつら (2012) 韓国

[981]チェ・ミンシクとハ・ジョンウを組ませたユン・ジョンビン監督に乾杯!★★★★★☆

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本年度初レビュー。
まずご報告を。

知ってる?
超久しぶりに柏のツ○ヤへ行ってびっくり!
韓国の映画コーナーの棚がめちゃ小さくなってたよ。
人気凋落、烈しいものがあるねえ。
観るひとはやっぱり素直なんだなあ、私を含めて(笑)。

でも今年も韓国映画からスタートだよ。

監督は若くして
傑作「許されざる者」撮ったあのユン・ジョンビン。

主演のひとりは、
そのユン・ジョンビンの竹馬の友とも言える、
そしていまや韓国映画を一身に背負っているオラがハ・ジョンウ。
もうひとりはやはりオラが盟友とも言うべき(?)
チェ・ミンシク。

「ビースティ・ボーイズ」はちょっとコケ気味だったが、
この三人だったら面白くない訳がな~い!!
と雄叫びをあげながら観たら、うん、ちゃんと面白かったよ。
「許されざる者」を超えることできなかったが…。

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え~、誰~!? チェ・ミンシク~!? うそだあ~!?
と、観はじめて、いきなり悲鳴(=雄叫び)を上げちゃったよねえ。

だって見て、ブクブク太っちゃって、すっかりおっさんだぜ。
これだったらオレのほうがまだマシだぜ、ミンシク~っ!(爆)
あ、クリックすると画面が急にデカくなるので、要注意。

チェ・イッキョ(チェ・ミンシク)は、プサン(釜山)港で働く小役人。
税関監査課の主任。
が、ある日、係長から首を切られる。
監査員をいいことに、ウラで賄賂ばっかりもらってるから(笑)。

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イッキョ、人生のピンチ、泣く。
三人の子供と妻、二人の妹を抱えてるのだ。
もう遅い!(笑)

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釜山港。生活の匂いがしていいよねえ。

イッキョは、一計を謀る。
税関員として摘発した覚醒剤を日本へ密輸出し、
一挙に銭ば儲けしようとした。

韓国を植民地にしてひでえことばっかりやった日本人なんか、
みんなヤク中毒になっちまえばいいんだ。
なっちまえなっちまえ、一石二鳥だぜ、と。(笑)

しかし新年早々、私もおじさんギャグばっかりだなあ(笑)。

で、日本のヤクザに顔のきく釜山のヤクザに会う。

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そのヤクザ…、
プサン(釜山)最大組織の若いボス、チェ・ヒョンベ。
韓国極道がすっかりイタについてきたハ・ジョンウ。

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ひょんなことから、ヒョンベは自分と同じ、
慶州チェ一族の者と知り、すっかり意気投合。
つうより、イッキョが無理やり意気投合させたんだべ(笑)。

父親に説教されたこともあって、
ヒョンベもイッキョを大叔父と呼ぶことにした。
かくて…、

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イッキョはヒョンベを後ろ盾に、
一気に釜山の大物極道気取りだがや~。(笑)

大きく見えるチェ・ミンシクも、
韓国の若い俳優たちの中に混じると小さいねえ。

私もここ数年、ちょっと悲哀を感じるんだ。
大学に行って、学生に混じってエレベーターに乗るとさ、
みんな私より大きいんだよねえ。

これでもいちおう170あって、
昔は同世代の連中の中では大きめだったのに…(泣)。

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元小役人のツテをフル動員し、
日本のヤクザ(左)と釜山にカジノホテルをおっ建てる二人。

ミンシクとハ・ジョンウがカタコト日本語喋ってたぜ。
下手くそなので可愛い~。

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知人のナイトクラブ(笑)の利権をめぐり、
釜山のヤクザ組織と抗争。

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その組織の若きボス。悪いやつ(笑)。

おい、おれ、おめえ知ってるぞ。え~と、誰だっけ誰だっけ?
えっ、チョ・ジヌン? うそだあ!
だって、おれの知ってるジヌンはこんなやつだったぞ!

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いい男になっちゃって…。
あ、ジヌン、おまえ、もしかしてミンシクに「肉」貸したのかよ?(爆)

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ジヌンは昔、ジョンウの手下。
成り上がって生意気になったジヌンを
ビール瓶でボコボコにするジョンウ。めちゃくちゃ悪いやつ。(笑)

落ちぶれた慶州一族もここにきて
ようやく春が来たかと思いきや、そうでもない。

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大叔父のミンシクは面白くない。
ジョンウの手下どもが、
自分の言うことをさっぱり聞いてくれないからだ。

う~ん、このままだとおれは一生NO.2かいな(笑)、と、
なんとジョンウのあのライバル・ジヌンと裏で手を組み、
ジョンウを亡きものにしようと企んだ。

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こら、ミンシク、おまえには仁義ってものがないのか!

そんなものはねえ?
おれは所詮、木っ端役人上がりだ?
仁義なき戦いだ?

おまえなあ、あの世に行って深作さんにしばかれてこい!(笑)

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ある夜、ジョンウは
ジヌンが送り込んだ刺客に通りで狙われる。

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デモ隊に紛れ込もうとするジョンウを背後から刺客が追う。
刺客じゃなくてジヌン本人なのかな?
観ててどっちかわかんなかったべ。

ちなみにデモ隊は、民主化を要求して、
軍事独裁大統領を退陣に追い込もうとしてる訳ね。

ジョンウは刺客に気づいて、
通りかかった交番の中に逃げ込む。

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と、直後、デモ隊の連中がその交番に火炎瓶を投げ込む。

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火の海と化した交番に、
ジョンウはたまらず交番を出ようとする。

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刺客は、交番を飛び出すジョンウを待ちうけ、
ドスで刺して逃亡する。

この映画のハイライトシーン。
よかったなあ。久しぶりに血が騒いだよ。
ユン・ジョンビンも、このシーンが撮りたくてこの映画撮ったのかも。

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が、元小役人の姑息な謀略などすぐにバレて、
ジョンウ一家に山中に連れ出されて、ごらんの通り。
哀れ、ミンシクは…、

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無様にも、全身の皮を引き剥かれたウシガエルそのものに
されてしまうのだった。

見た? 凄いよねえ。
「オールド・ボーイ」や「悪魔を見た」など、
これまでのミンシクからすると信じられない光景だよねえ。
私ゃ快哉を上げて、ゲラゲラ笑っちゃったよ。

いやあ、ユン・ジョンビン、
こういうどうしようもなく無様なミンシクが撮りたくて
この映画撮ったのかも!(爆)

はい、おしまい。

え?
だって、これ新作なんだもん。
最後まで話すとみんな借りないでしょう。
と、韓国コーナー、ほとんど消滅しちゃうかもしれないでしょう。(笑)

ひとつだけ。

じつはコレ、
1990年に就任したノ・テウ大統領が「犯罪との戦争」を宣言し、
暴力組織の掃討に乗りだす。
当然、悪いやつらのミンシク、ジョンウ、ジヌンらも狙われる。

陣頭指揮を執ってるのは釜山地方検察庁のチョ検事で、
そのチョ検事に尋問されることで
ミンシクが過去を回想するという構成になってるの。

狙いは面白いんだけど、
そのあたり話がややこしくなりすぎて
かえってうまく行かなかったかも。

チョ検事が出すぎて、そのぶん、
ミンシク、ジョンウ、ジヌンら、悪いやつらの関係を
つっこんで描けなくなっちゃってるんだよね。

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でも、ミンシク、ジョンウという新旧スターの組み合わせは、
今時の韓国映画の中では、バツグンに見応えがあるよ。
私ゃ嬉々として見入ったよ。

ちなみにこれはラストシーン。

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慶州の二人が組んで
釜山のウラ社会で暴れまわっていたころから数十年後の…、
つまりは現在の元木っ端役人、ミンシク。

まだ幼かった息子もいまや釜山の検事となり(笑)、
結婚して孫も生まれ…。

いやあ、こういう老いたミンシクの姿も初めて。
いいねえ! やっぱり素晴らしい俳優だぜ。

と、オラが惚れ惚れと眺めていると、
ホテルで孫を抱いてるその大叔父ミンシクのもとに
刑務所暮らしを終えた男がひとり、
コツコツとお礼参りに近づいてきたのだった…!

つう映画だよ。
ハ・ジョンウも相変わらずセクシーで魅力的だね。
どう、見たくならない? レンタル屋さんに走りたくならない?


●lee_milkyさん
上映のお知らせをUPして、こちらは忘れていました。
早いですねえ、もう4回目ですか。
KBCシネマでこの映画を。
ミンシクの変貌に卒倒しそうになりませんでしたか?(笑)
KBCシネマ、すごくいい映画館でしたね。
昔の映画館みたいに開放的で。
ああいう映画館はもうこっちにはほとんどないです。
シネコン=コンクリ箱ばっかりで。
そういえばチェ・ジウどうしてるんでしょう。
好きな俳優さんなのに…。
またみなさんでビョンホンをワイワイやるんですよね。
ああ、羨ましい。(笑)

ありがとうございました。


■133分 韓国 犯罪/ドラマ
監督: ユン・ジョンビン
脚本: ユン・ジョンビン
撮影: コ・ラクソン
音楽: チョ・ヨンウク
出演
チェ・ミンシク チェ・イクヒョン
ハ・ジョンウ チェ・ヒョンベ
チョ・ジンウン キム・バンホ
マ・ドンソク イクヒョンの義弟
クァク・ドウォン チョ・ボムソク
キム・ソンギュン パク・チャンウ
キム・ジョンス
クォン・テウォン
ソン・ヨンチャン

「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクと「チェイサー」のハ・ジョンウの豪華初共演で贈るエンタテインメント犯罪ドラマ。韓国裏社会を舞台に、それぞれの才覚で生き残りに命を懸ける2人の男の運命をシニカルかつスリリングに描く。監督は「許されざるもの」「ビースティ・ボーイズ」のユン・ジョンビン。
1982年、プサン。税関職員の立場を悪用し、密輸品の横流しや賄賂で私腹を肥やす世渡り上手の小役人チェ・イクヒョン。ある時ついに不正が発覚し、クビになってしまう。すると最後の悪あがきとばかりに、押収した麻薬を売りさばくべく裏社会の若きボス、チェ・ヒョンベに接近。そして偶然にもヒョンベが遠い親戚と判明するや、一族の先輩という立場と持ち前の交際術でヒョンベに深く取り入るイクヒョン。いつしか2人は名コンビとなり、プサンの街を牛耳っていく。そんな中、1990年に就任したノ・テウ大統領は“犯罪との戦争”を宣言し、暴力組織の掃討に乗り出す。飛ぶ鳥を落とす勢いだったイクヒョンとヒョンベも、ついに窮地に陥ってしまうが…。

 

この記事へのコメント

lee_milky
2014年03月04日 01:25
山崎さん、大変ご無沙汰しております。
ビョンホン作品以外、ほとんど観ていなかった私ですが、昨年の上映会以来KBCシネマさんとのご縁が出来たので、結構な頻度でKBCシネマさんで上映される韓国映画を観るようになりました。
この作品もそのひとつです。
画面からはみ出しそうなハ・ジョンウの迫力に圧倒されながら見ました^^

さて、今年もこのKBCシネマさんで自主上映会を開催する運びとなりました。
毎年のことで、大変申し訳ないのですが、ブログでご紹介頂けないでしょうか。
詳細は、http://jkfilm.blog.fc2.com/blog-entry-64.html
でご覧いただけます。
よろしくお願いします。

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