春香伝 (1980) 北朝鮮

[997]人形劇映画にすれば意外と世界的名作になったかも(笑)★★★★☆☆

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1980年に創られた北朝鮮の「春香伝」。
前後編あわせて155分という大作。

物語の展開は超々クラシック(笑)。

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南原府使の若様・夢龍(モンニョン)は、広寒楼で、
妓生(キーセン)の娘・春香(チュニャン)に一目惚れする。

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春香は、
妓生の母親・月梅(ウォルメ)、下女・香丹との三人暮らし。
香丹は孤児で、母親が引き取って育てた娘である。

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夢龍は下男のヨンセを通じて恋文を送る。

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春香は身分の違いを考えはじめ辞退していたが、
夢龍の強い気持ちを母親ともども受け入れ、
逢瀬を重ねるようになる。

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が、父親の南原での任期が切れると、
夢龍は必ず戻ってくると、家族ともども都へ発ってしまう。

ここまでが前編。

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新赴任してきた卞(ピョン)府使は、
美女春香のうわさを聞き、呼びつけ、側女にしようとする。

春香は、言い交わしたひと(夢龍)がいるので、と断る。
と、卞(ピョン)府使はど頭にきて(笑)拷問を加え、投獄する。

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貞節を守る春香の、長くて苦しい牢獄生活がはじまる。

卞(ピョン)府使はとうとう春香の処刑を命じる。

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夢龍が都に発ったあと、
かねてから想いを抱いていた香丹と夫婦になっていた
下男ヨンセは、牢獄でしたためられた春香の文を懐に
都へと夢龍を訪ねる。

科挙の試験に合格し、すでに暗行御史となっていた
夢龍は驚き、急いで南原へと向かう。

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そして処刑当日、
卞(ピョン)府使のもとへ乗り込み、悪事を暴き、
愛しき春香を救出する。

その後、二人は末永く幸せに暮らしたという…。

150分、私はもう必死で睡魔と闘いながら観たよ(笑)。
絵を見るだけでわかると思うが、
時代がかってて、しかもノタクラノタクラしてんだもん。

バンソリで語り継がれた物語だからといって、
なにも思い入れたっぷりの歌でシーンを継ぐことねえだろう。
万葉の時代じゃないんだからさあ…、
と、頭の隅っこでひとりブツクサ文句を垂れながら(笑)。

映画狂を自認する手前、
途中で放り出す訳にもいかないし、辛いよね。

でも後半30分くらいからすこし目が覚めてきた。
すこし活劇が入ってきて、物語も動きはじめたし。
おまけに最後は、ちょっともらい涙までしたりして(笑)。

劇は凄いよね。

しかしここまで物語も、人間も、
そして演技も定型化して描くんだったら、
いっそのこと人形劇にして撮影すればよかったのに。

と、お話がクラシカルなだけに、
この映画、意外と世界的な大傑作になったかもよ。

人民俳優のみなさん、お疲れ様でした。
あ、最後まで観抜いた、おらも…(笑)。


■155分 北朝鮮 ドラマ/ロマンス
監督: ユ・ウォンジュン
出演
キム・ヨンスク
チェ・スンギュ

南原府使の息子・李夢龍(イ・モンニョン)と、妓生(キーセン)である月梅(ウォルメ)の娘・成春香(ソン・チュニャン)は、広寒楼で出会い、愛を育む。
しかし、父の任期が終わり、夢龍は都に帰ることになる。夢龍と春香は再会を誓い合う。
新たに赴任した卞(ピョン)府使は、春香の美貌を聞きつけて我が物としようとするが、春香は夢龍への貞節を守ることを主張して従わない。激怒した卞府使は春香を拷問し投獄する。
いっぽう夢龍は科挙に合格して官吏となり、暗行御史として南原に潜入した。
夢龍は卞府使の悪事を暴いて彼を罰し、春香を救出する。二人は末永く幸せに暮らした。

 



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