母なる復讐 ~女子高生強姦事件~ (2012) 韓国

[1010]犯罪が起こる背景を描かないとおぞましさだけが残ってしまう ★★★★☆☆

画像


原題は、「DON'T CRY MOMMY」(泣かないでママ)。
邦題になると「母なる復讐」。

お、有名映画のタイトルの寄せ集めで来たか。
日本人だなあ、商売根性丸見しだなあ(笑)。

と思ったが、
韓国で大ヒットしたというので観ることにした。
ウソかホントか知らねど~♪ と鼻歌を歌いながら(笑)。

画像

ユリム(ユソン)は夫と離婚し、
高校生になったばかりの一人娘ウナ(ナム・ボラ)と暮らしはじめる。

画像

ウナは同級生のチョハン(トンホ)を好きになる。
友達のスミンに、「かれはやめたほうがいいよ」と
忠告されるのだが。

ナム・ボラやこのトンホ君の顔を見てると、
韓国人の顔もずいぶん変わってきたなあと思う。
陰影がなくなったって感じ?

そう言えば、80年代の「清潔病」社会以降、
日本人の顔もこんな顔に変わっちゃったんだよね。
アメリカ人も同じだけど(笑)。

画像

ある日の放課後、ウナはそのチョハンに屋上に呼び出される。
と、そこへ少年チュン・ミングの二人が現れ、ウナを強姦する。

画像

同時刻、署内にいたヒョンシク刑事(ユ・オソン)に
この強姦事件を知らせる匿名の電話が入る。
ヒョンシク刑事は現場に急行し、少年たち3人を逮捕、
被害者ウナを病院に運ぶ。

画像

警察から知らせを受けた母親ユリムは病院に駆けつけ、
娘の痛ましい姿に声を失う。

画像

公判が開かれるが、被害者の傷は甚大ではない、
チョハンは、被害者が先にメールを送って会った。
被害者にも責任があるので、少年法に照らし
2年間の観察保護処分。
ほかの2人は強姦を立証できないので無罪、
という判決が下される。

ニンマリとする2人。

画像

母ユリムは不公平だと激しく抗議する。

画像

精神的ショックを受けているウナは家に閉じこもり、
口もきけない。

そこへ少年たちからのメールが入る。
遊びに来い、来ないと動画をネットに流すぞ」と。
少年たちは前回、動画を撮っていたのだ。

画像

ウナは楽器のレッスンに入ってくるとウソを言い、
少年たちに会う。
動画を取り戻そうと思ったのだ。

もちろん取り戻せず、また少年たちに強姦される。

画像

ウナは浴室で手首を切る。
ユリムが発見し病院に運ぶのだが、
「泣かないでママ」と言葉を残し、そのまま息を引き取る。

画像

葬儀をすませた後日、
たまたま遺品となったウナの携帯を見て、
ユリムの悲鳴と嗚咽は止まらなくなる。

そこには2度目の動画が送られてきていたのだ、
あの少年たちから。

画像

ウナが自殺を決心したのも、むろん
2度目に送られてきたこの動画のせいである。

この時のユリムの悲鳴と嗚咽が
この映画のモチーフなんだから当然タイトルも
「DON'T CRY MOMMY」となる訳だが、

それを「母なる復讐」と変えてしまう
買付屋日本人の感性と精神を疑うよね。
ほんと、恥ずかしくて私が死にたくなるわ(笑)。

画像

ユリムは3人のひとり、チュンに動画を返せと迫るが、
はんたいにチュンの暴力にあい、入院。
少年はたまたま通りかかった警官に逮捕される。

画像

ヒョンシク刑事が病院を訪れ、
逮捕されたチュンは2週間拘留されるでしょうと報告すると、
ユリムは呆れて
「もういい(訴えない)、ほかの誰かの仕業だ」と返す。

警察は本気で捜査する気持ちがない、
だとしたら復讐するしかないと決心したのだ。

画像

ユリムは、ウナが好きだったチョハンに
張本人はあなたかと包丁を手に迫る。
チョハンは、ミングだ、と言う。かれに脅されて仕方なく、と。

画像

ユリムはミングを襲う。
暴力を受けるが隙を逃さずかれを殺害する。

画像

そしてまるで反省の心を持たない不良少年チュンをも、
バイクに乗ったところをこうやって車で…。

画像

ミングの遺体が発見され、ヒョンシク刑事は現場へ急行する。
捜査官がミングのパソコンから
ウナが強姦される現場(屋上)の動画を発見する。
動画を見たヒョンシクは動転する。

画像

屋上にいて現場を見ている娘スミンの姿があったからだ。

ウナの友人スミンは、ヒョンシクの娘だった訳。
だからヒョンシクに強姦事件を知らせた匿名電話も
この子スミンがかけた訳。

彼女もチョハンらグループに強姦され、
脅されていた可能性大だよね。
だからウナにそれとなく忠告した…。

画像

ヒョンシクは娘に電話をし、真相を知る。
と、そこへユリムから電話が入る。

画像

ユリムは、
チュンとミングを殺したのは私、復讐は終わったと告げる。

そう告げてビルの屋上から投身するつもりだったのだが、
ヒョンシク刑事から首謀者はチョハンだと聞かされ、茫然となる。

画像

そしてチョハンを殺害するために学校へ。
ヒョンシク刑事も察知し、学校へ急行するのだが、

画像

すでに間に合わずユリムは…、というお話。

ユソンとナム・ボラの好演で観れる映画にはなっているが、
正直言って、観ていると韓国映画らしく(?)
ただただおぞましい復讐劇という感は免れないかも。

パク・チャヌクの「親切なクムジャさん」など
いくつかの例外はあるんだけど、
いったい何なんだろうなあ。

物語も単純すぎるし、
最後、「少年法」を問題にしてるのも変。

たしかにこの映画では、
少年3人は少年法を悪用してる訳だが、
少年法を変えたって単にイタチごっこだろ、と違和感を否めない。

韓国は、
強姦、売春、殺人など、犯罪率がひじょうに高い国だ。
その背景にあるのは明らかに「貧困」問題。
異常としか思えない受験熱も、孤児問題も。

大戦後、はじめて国家として独立したものの、
すぐに朝鮮戦争が起こり、国家は南北に分裂。

戦争に金を使ったおかげで、
戦後は経済を外資に頼るほかなくなり、現在に至る。
働らいて稼いでも、稼いだ金の大半は外国にもってかれて、
貧困問題が解消する気配は一向にナシ。
南北対立のおかげでいまも軍備にやたら金かかるだろうし。

最近の韓国映画を観てると、
おかげでお金持ちになりました。
街もこんなに近代的に立派になりましたし、
市民もこんなにオシャレできるようになりました~♪

と言ってるみたいに見えるけど(笑)、
じつは何にも解消してない。
外国人観光客を呼び寄せるためにそう見せてるだけで(笑)。

どころかもっと大変になってるのが実情ではないか
と私は疑っている。

過日、ウ・ユング君という韓国の青年に会った。
もちろん東京で。私、飛行機乗れないもんね(笑)。

ユング君、じつは清州大学で私の「うお傳説」を
パク・テギュ先生の指導のもとに演出してくれた、演出家・俳優。

日本に来たので会いたいと私に連絡してくれたので、
私も喜び勇んで会ったんだよね。
想像通り、まっすぐな好青年で、当然私はベタ惚れ。

いつか一緒に芝居やろうと別れたんだけど、

話を聞くと、
韓国では、演劇人のギャラは日本でのアルバイト生みたいな額。
なので演劇をやりたい連中も映画に走るしかないとか。
その話聞いただけでも韓国社会の経済状況が想像できる。

まあ、演劇に限って言えば
日本の演劇人のギャラも似たようなもんだが(笑)、

そうした背景抜きにこうした事件を描かれると、
やっぱりおぞましさしか残らないんじゃないかなあ
という気がする。

法に関しても、
法は少なければ少ないほどいいし、
緩ければ緩いほどいいんだよ、

法に頼る社会になったら、その社会はもうおしまいなんだよ、
と私は思ってるけどね。

最後に一言。

いまからでもいいから、邦題を原題に戻しなよ、
「DON'T CRY MOMMY」に。
失礼だし、恥ずかしいよ、おらは(笑)。


●かずさん
80年代以降、コンクリート事件のように、
以前には考えられなかったような
少年たちによる凶悪な事件が多発します。
一言で言えば、生まれてくる子供たちの
育成環境(家庭、学校、社会)が激変したからです。
暴力は基本的に対抗暴力だと思いますが、
暴力を振るう前に、加害者少年たちが
すさまじい暴力を受けているので、
それにノシをつけた暴力を振るい返していくのだと
考えたほうがいいと思います。
韓国のこの少年たちも同じで、それを描いていかないと
事件の全体像は見えてこないような気がします。
しかし、この裁判も警察もほんとひどいですよね。
正直、母親が復讐したくなるのもしようがないんじゃないの
と私は思いますね。

●たまきんさん
有名映画のタイトルを寄せ集めたようなタイトルをつけると、
商売根性丸見しと取られても仕方がないんだよ、という意味です(笑)。
「そんなガメつさがあれば、こんな国になってない」
え!?と、私は茫然としますよね。

●でめきんさん
ほんとにいやな事件ですよね。
観ているだけで私なんかハラワタが煮えくり返ってきます。
少年たちにも警察にも裁判官にも法にも。
でもこういう事件は日本はむろん世界のあちこちで
起こってるんじゃないでしょうか。
人間は最終的には「法」など簡単に超えてしまうと思います。
このお母さんもそこへ追いつめられた訳ですが。

ありがとうございました。


■92分 韓国 サスペンス/ドラマ
監督: キム・ヨンハン
製作: ション・ユジン キム・ユンオ
製作総指揮: キム・ウォンクック チェ・ユン
脚本: イ・サンヒョン
撮影: チョン・ハンチョル
音楽: リー・ジョンス セオ・テヨン
出演
ユソン
ナム・ボラ
ドンホ
ユ・オソン

衝撃的な実話を元に,同級生からひどい仕打ちにあった女子高生の娘と事件の真実を知った母の姿を描いた作品 。
夫と離婚して新しい出発を準備していたユリムは,ちょうど高校生になった一人娘ウナが同じ学校の男子学生たちからひどい仕打ちを受けたという事実を知ることになる。
しかし,彼らは,未成年者という理由で処罰を受けなくなって,精神的な衝撃に苦しめられたウナは,結局,自分の誕生日に自ら命を絶つ。
一瞬にして娘を失ったユリムは,悲しみがまだなくならない前に,ウナの死後に衝撃的な事件があったという事実を知ることになり,ウナを死へ追い立てた加害者たちに直接復讐することを決心する。

 



この記事へのコメント

かず
2014年06月15日 17:42
親韓・嫌韓抜きにして興味沸いてきました。はっきり言ってこの少年どもは、どうしようもない奴ら。娘にも、自分からメールしたという非はあるかもしれない。でも少年というだけで無罪放免とは理不尽。勿論日本でも、過去にコンクリート詰殺人事件などあるからこの事件は決して対岸の火事ではない。
たまきん
2014年07月02日 03:07
邦題悪いねー
でも、日本がなんでも商売根性っつうのは、ないよ。
そんなガメつさがあれば、
こんな国になってない
でめきん
2014年08月26日 18:45
これが実話に基づくという事と韓国の現状を知り、大変ショックを受けました。 国が違えば文化も違い常識も違い環境も違う…しかしこんな事が許されていいんでしょうか!?少年法とはなんなのか…!?本当にやり切れません。 内容はヘビーでただただ辛いですが、こおいう国、現実を知ってもらう為に多くの人に見てもらいたいと思いました
 
あうおす
2015年03月02日 23:57
姦国の本性を垣間見たわ。

在日の管理人からしたら生粋の大和民族が羨ましくて仕方が無いのかな?w
てつ
2015年03月03日 03:05
なんだか最近「病気」人間のコメントが多いなあ。どうなってるんだろう?
メディアにはだまされたくない
2017年05月24日 16:02
始めまして。
「母なる・・・」は、ほかに「母なる証明」という韓国映画があり、それに模したとも予測されます。

さらに、日本の芸能に関する世界は韓国出身の方も多く、(戦前戦後に限らず在日の方などが半数ともいわれています)、この邦題にしても韓国に関連した人がつけたのかもわかりません。

映画の邦題に「恥ずかしい」というのはそぐわない感じがします。

日本での痛ましい事件も多いですが、帰化した人の犯罪も「通名」で報道されますので、果たして表側の情報だけで判断するのは間違いかと思います。

朝日新聞やフジ系など、メディアも韓国側寄りもありますし、BSなども韓国ドラマだらけ。
メディアの情報操作に振り回されたくはないですよね。
フィリピン・セブ島の韓国人による日本人レイプ事件など日本では大きく報道されなかったようです。韓国ブームなどと乗せられて「半日」が植え付けられた韓国に日本人を送り出すようなばかなことも怖いですね。メディアが隠したり、ダマしたりの世界にしか見えません。

韓国批判するつもりはありません。
むしろ、ドラマ映画など素晴らしい作品も多くあります。韓国人の友達もいます。メディアに振り回されず、両国の国民が「反日」「反韓」などの感情を植え付けられることなく、正しい情報をもっと得られる世界になるといいものです。
メディアには騙されたくない
2017年05月24日 16:29
自分の意見書いてすみませんでした。

きれいごとにまとめてしまったので、
ホントの事書くと、

在日朝鮮人にいいようにされているメディア、
政治、大嫌い。

日本人、このままでいいのか?

がんばれ!日本人。

すみません、場所をお借りしてしまいました。。。。

この記事へのトラックバック

  • 「母なる復讐」この復讐に勝利なし

    Excerpt: 「母なる復讐」★★★DVD鑑賞 ユソン、ナム・ボラ ドンホ、ユ・オソン出演 キム・ヨンハン監督、 92分 2014年1月26日公開 2012,香港/中国 (原題/原作:DON'T CRY MOMM.. Weblog: soramove racked: 2014-07-21 10:57
  • 『秘密の催眠療法』のようなJKメインの漫画サイトはここが人気!

    Excerpt: REDLIGHTの『秘密の催眠療法』のようなJKメインの電子コミック紹介サイトは、こちらがおすすめ!「幼なじみ」や「アイドル」といった属性から、「輪姦」や「潮吹き」といったプレイ内 ... Weblog: 【秘密の催眠療法】は無料立ち読みがおすすめ! racked: 2017-04-26 00:04