殺人の川 (2010) 韓国

[1022]うまくいかなくてもいいから、命くらい賭けろよ、実際の事件を描くときは

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第1作だというのに、
信じられないほどいい作品を撮る監督が
韓国にはゴマンといるが、

第1作でこれほどつまんない作品を撮る監督も
韓国ではめずらしいかも。

めずらしいという理由だけで観たいひともいるかもしれないが、
また観てもいい訳だが、あとで私に怒らないでね、
つまんなかったと言って(笑)。

物語は…、書く気にならんわい(笑)。

冒頭に、これは実話だとある。
とすると、当事者たち、その周辺のひとたちにこれは
めちゃくちゃ失礼だよね。

こんな出来では観るひとたちの
事件にたいする関心すら失われてしまうもの。

なにがだめなのか、観たら誰でもわかる。
作家が事件についてなにも調べてない。
せいぜい新聞記事レベル。

当然、自分がこの事件をどう読むか、
まったく提出できない。

私も70年代末からいまに至るまで、
「犯罪フィールドノート」と称して
実際に起きた事件、犯罪を下敷きにして本を書いてきたが、

下手なものを書いたら当事者たちに殺されるかもしれない、
そうなったら仕方がない、自分の責任なんだから、
という覚悟だけはいつも持って書いてるよ。

そういう覚悟がない限り、命を賭ける覚悟がない限り、
実際に起きた事件を第三者が書いたらだめだ、
当事者たちに失礼だ、と私は思う。

当事者たちだって
命を賭けて生きたんだもの。

おしまい。


■99分 韓国 スリラー
脚本 キム・デヒョン
監督 キム・デヒョン 
撮影 キム・ソック
出演
キム・ダヒョン イ・スンホ
シン・ソンノク ムン・ドンシク
ファン・イニョン チニ トンシクの姉
イ・ドヒョン ムン・ギョンシク トンシクの兄

激動の大韓民国現代史の真中に置かれた二人の友だちの残酷な運命と人間の本性の極限を見せる作品。
純粋な少女ミョンヒを片思いする2人の少年スンホとトンシクは,ミョンヒをめぐって秘密の賭けをする。
しかし,どしゃ降りの雨が降ったその日の後,ミョンヒは,凄惨に凌辱された死体で発見され,驚くべきことに犯人とされたのは,トンシクの兄キョンシクだった。
トンシクは,納得できない現実に苦み,それ以後,実の兄弟のようだったスンホとトンシクの友情にひびが入り始める。
ミョンヒが死んで6年後,労働運動をして刑務所に収監されたスンホは,そこで嘘のようにトンシクの兄キョンシクと再会する。
スンホは,キョンシクがミョンヒが死んだ日のことについて真実を聞かせてくれると信じていたが,キョンシクは,突然毒薬を飲んで自殺してしまう。
再会したスンホとトンシク。トンシクは,ミョンヒに続き,実兄の死までスンホと関連していることで,スンホに対し,分からない憎悪心を感じる。
そして,ミョンヒが死んだその瞬間から,スンホと自分の運命が,あたかも糸のように絡まってしまった事実を悟ることになる。
しかし,この呪いのような運命の影は,トンシクの姉チニにまで及んでいた。果たして14年前のあの日あの事件の真実は,何なのだろうか。



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