宮本武蔵_1 (1954) 東宝

[1071] わが三船敏郎が最高に可愛くて愛しくてもうたまらん宮本武蔵の最高傑作だよ

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柏のツタヤが新入荷していた。私は狂喜したよ。
数ある三船敏郎の作品の中で実は私がもっとも好きな作品
と言ってもいいほどだからである。

一言で言えば、三船さんがもう最高に可愛くて愛しいのだあ~!(笑)

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慶長5年(1600年)、美作国宮本村。

この作品は、稲垣浩が三船敏郎を宮本武蔵にして撮った三部作の第一作目。
残り二本は「続・宮本武蔵 一乗寺の決闘」(1955)、「決闘巌流島」(1956)。

本作は、まだ若く未熟な武蔵(たけぞう)が
侍になることを夢見て関ヶ原の戦いに参加する挿話から始まり、
沢庵和尚の教えで武芸者として開眼、武者修行の旅に出るまでを描いている。

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「悪蔵」と呼ばれる乱暴者の武蔵(たけぞう)は村人を見返してやるんだと
戦さに参加することを決意し、幼馴染の又八を誘う。

右、武蔵…、私の愛してやまない三船敏郎。
左、又八…、同じく三国連太郎。どうだ、凄いだろう。もう降参した?(笑)
三船さん、34、5歳でこの年あの「七人の侍」にも出演している。

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杉の木から降りると、運命の女・お通さんに出くわす。
お通は身寄りがなく寺に厄介になっている身なのだが、
このとき実は彼女、又八の許嫁。知らないひとは「え?」と思うよね。
誰が演ってるのか? まだ教えない。
セットもいいだろう。でけえ、杉! 楽しみだね。

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又八はお通に会い、もし自分が村から1年いなくなっても待ってくれるかと聞く。
お通は又八がワルの武蔵に戦さに誘われたのではないかと心配になり、
行かないでと哀願する。又八はもちろん行くもんかと固く約束する。

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かくて武蔵はひとり美作の村を旅立った。

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と思ったら又八の野郎、一足先に村を出て待ってやがんの(笑)。

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又八に出くわした時の武蔵の顔。(^^♪
おーい、みんな来てみろ、早く早く! おらが三船さんが笑ってるぞお!
破顔一笑してるぞお。こんな顔めったに観れるもんじゃないぞお、早く早く!
どうだ、めちゃ可愛いだろう、おらが世界のミフネさん。天真爛漫~。(^^♪

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そして関ヶ原の戦い。

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雨の中、西軍に参加した武蔵と又八は、
きょうも一生懸命、己が墓穴掘りにいそしんでいた(笑)。

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と、そこへ東軍が怒涛の如く押し寄せてきて、西軍兵は敗走につぐ敗走。

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勘違い甚だしき、命知らず農民上がりの兵ばかりがその東軍に突っ込んでいく。
われらが美作村の又八、然り(笑)。

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そして、おお、見よ、われらが武蔵も!
どうやってもうまく画像にできん。動きが凄すぎて全部ボケてしまう。(^^♪
凄いよなあ、この凄まじいエネルギー。
われらがミフネが歴代世界NO.1のような気がする。

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東軍が通ったあとには西軍の死体の山。
その山の中から傷ついた武蔵と又八が立ち上がり逃亡する。
この戦闘のシーンはわずか1分ほどだと思うが、リアルで映像も本当に素晴らしい。

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行く手にポツリとひとつ屋敷の明かりが。

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二人が中に押し入ると、こんな山奥に、嘘だろ!と叫びたくなるような
見目麗しき美女がなぜか二人。
武蔵と又八も信じられんと二人の美しさにバッタリと気絶してしまうのだった(笑)。

右、母親で野武士の未亡人のお甲…、水戸光子。
左、娘の朱実…、岡田茉莉子。
嘘だろ、美しいはずだ、ギエ~!なんてそこで騒いでるのは誰だよ。
あ、ごめん、わたくしでしたなあ(笑)。

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二人はこの母娘に助けられる。
又八は故郷に許嫁のお通がありながら、朱美の色香に我慢できず押し倒す。
うん、三国連太郎に当て書きしてるよな、これは。
が、じつは朱美は武蔵が好きで、又八を張り倒し武蔵のもとへ走る(笑)。

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朱美にせがまれて武蔵は彼女を馬に乗せ野を走る。
凄いよ、三船さん。いつだって200%本気なひとだからさ、めちゃかっこいいよ。

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「どうだ、わっはっははは」
こんなに野放図に、天真爛漫に笑ってる三船さんもほんと珍しいよな。
岡田さんも怖がってるんだか喜んでるんだか(笑)。嬉しくなる。

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仲の良い武蔵と朱美に頭にきて馬くんは二人を振り落とす。
武蔵は「大丈夫か」と朱美を助け起こし、「あの野郎」と馬くんに怒る。
朱美はチャンス到来とばかりに「あたしを抱いて」と武蔵に迫る。
「ギョツ」と武蔵は慄き、腰が引ける(笑)。

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馬くんはすでに人間から解放されて大自然をひとり満喫してる。
ほんとだってばあ。観て。この三人、めちゃ可愛いんだから(笑)。

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と、突然、野盗どもが現れて朱美を脅す。
「おまえら、おれたちの縄張りを荒らすんじゃねえ」と。

お甲・朱美の母娘は、戦場に倒れてる武士たちの装飾品などを盗んで
暮らしを凌いでるのだ。

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朱美はすぐに母親に知らせ、
朱美と又八の二人は窃盗品を持って一時避難。

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夜、案の定、野盗どもが強奪に乗り込んでくると、
われらが三船・武蔵は木刀片手に「おんどりゃあ~、去ねえい、だりゃあ~」
と一人で連中をぶち殺し、追っ払う。
ギョエ~だよねえ。凄いよお、恐いよお、三船さんを怒らすと(笑)。

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でも水戸光子さんのほうがもっと怖いかも。
野盗どもを蹴散らした鬼の形相の武蔵にもう惚れ惚れとして
迫るの、縋りつくの、抱きつくの、修羅場の直後にだよ、武蔵に。
惚れた~、結婚してえ~!って(笑)。

武蔵はもう天地が引っくり返らんばかりに驚き慄く。
ギエ~!頼む、寄るな寄るな、堪らん、おんな臭い~!
と慌てて屋敷を飛び出したかと思うと、

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ドボーン!
と川の中に飛び込んで、バチャバチャ顔から何から洗いまくるのよ。
「うわあ~っ、堪らん、臭い臭いおんな臭~い!」って。

書いてあると何でも200%真剣にやっちゃう三船さんだから
私はもう可笑しくておかしくてゲラゲラひとり大笑い。
これ以上はないってくらい三船さんにピッタシだしさ、この武蔵。
そしたら「どうしたのおとうさん、こんな夜中に」って妻が起きてきて
心配そうに私の顔を覗きにきたべ(笑)。

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川から上がり屋敷に戻ると中はもぬけの殻で、武蔵は唖然、茫然、憮然(笑)。
そうなのよ。お甲は、戻ってきた朱美と又八に、
「私は武蔵に犯されそうになったよ。恩も忘れて碌でもない男だよ」と言い、
三人で屋敷を出て行ったんだよね、京に向かい。

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で、途中、出会った強盗たちを又八がなんとか蹴散らすと、
うわあ~っ、素敵~と言って、お甲は有無を言わせず又八を婿にしてしまう訳。
おいおい水戸さん、そんな、だいいち股八は娘と同じ歳だべ(笑)。

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一方、われらが武蔵は故郷の美作・宮本村へと向かう。
又八の帰りを待っているお通さんに、又八の消息を伝えるためだ。
途中、関所を「だりゃあ~!」と直線突破(笑)。いちおう西軍の落武者な訳だし。
しかし北陸廻りで帰ったのか、山陽廻りで帰ったのか知りたいよな(笑)。
サイトで誰か武蔵の辿った武蔵路つくってないのかなあ。

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その宮本村のお寺。和尚さんとお通さん。
なんじゃこの和尚(笑)。わかっとんのか、おらがお通さんは生娘なんだぞ。

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はい、お通さん。誰だかわかるかなあ。
私の好きな八千草薫さん…、若~い♬

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おらが武蔵は3秒で宮本村に走って帰り、お通さんに再会するのだが、

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ろくに話もできないままクマ武蔵らしく山中に逃亡(笑)。

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そう。村に駐在する東軍の大将が村人に命令したんだよね、
武蔵が関所を破った、ひっ捕らえろって。

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又八の母親が、おまえは許嫁なんだからとお通さんを村から引き取る。
と、そこへ夜中、武蔵が山を抜け出してこっそり又八の家に現れ、母親に告げる。
又八は生きてる、それを言いたくて帰ってきたんだ、と。

又八の母親は喜び、礼だと言わぬばかりに武蔵に飯を食わせ、風呂に入れる。

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「お~、何年ぶりだあ。お通さんが焚いてくれる風呂は気持ちいい~」
と風呂を浴びるわれらが武蔵。
ほら、こういう三船さんもほんと珍しいだろう。(^^♪
嬉しいよねえ、いつも三船さんの苦虫の顔しか観てないからさ。

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ところがどっこい、お通さんはピシャリと武蔵に言う。
「私はあなたを憎んでます。又八さんを連れ出したのはあなたです」と。

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「ぐわお~っ!」と一目散に山中に逃走し、クマに返るおらが武蔵(笑)。
あ、美女のお通さんに憎んでると言われたからじゃないの。
実は又八のおふくろが、武蔵を油断させといて、
ほいで武蔵が現れたって東軍の大将に売ったからなんだよね(^^♪
こら、お婆!だよねえ、まったく。

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武蔵の縁者たちは捕縛され、村人総出の「武蔵狩り」は続く。

お、決まった。「2」に続く(笑)。


■94分 日本 時代劇/アクション
監督: 稲垣浩
製作: 滝村和男
原作: 吉川英治
劇化: 北条秀司
脚色: 稲垣浩 若尾徳平
撮影: 安本淳
美術: 園眞
編集: 大井英史
音楽: 團伊玖磨
助監督: 福田純

出演
三船敏郎 宮本武蔵
尾上九朗右衛門 沢庵
三国連太郎 又八
八千草薫 お通
水戸光子 お甲
岡田茉莉子 朱実
三好栄子 お杉
平田昭彦 吉岡清十郎
阿部九州男 辻風典馬
小杉義男 青木丹左衛門
加東大介 祇園藤次
小沢栄 池田輝政
上山草人 年寄
谷晃 河原の権六
恩田清二郎 役人頭
如月寛多 役人頭
松尾文人 役人頭
大久保正信 役人頭
増田正雄 役人頭
桜井美智夫 役人頭
山階信弘 観世流能楽 狸々

ご存じ吉川英治の同名小説を劇作家の北条秀司が劇化したものを「お祭り半次郎」の稲垣浩が「恋風街道」の若尾徳平とともに脚本化。それをもとに稲垣自身がメガホンをとった、時代劇三部作の第一作。若き日の稀代の剣豪を三船敏郎が豪快に演じ、アメリカのアカデミー賞で高い評価を受けた。
関ヶ原の合戦に参加したが敗れ、山中をさまよう新免武蔵(たけぞう)と本位田又八の二人は、朱実とその母お甲に救われる。野武士たちに襲われたところを武蔵に助けられたお甲は彼に言い寄るがふられてしまい、腹いせに又八と夫婦になってしまう。役人に追われ山中に逃げ込んだ武蔵は、又八の許嫁であるお通と沢庵和尚に連れ出される。沢庵から大木に吊され、また天守閣に閉じこめられた武蔵は、文を学んでさらに強くなりたいと思うのだった。

慶長5年(1600年)、美作国宮本村で「悪蔵」と呼ばれる乱暴者の武蔵(たけぞう)は、幼馴染の又八と共に村を抜け出し、雑兵として関ヶ原の戦いに参加した。侍としての出世を夢見る二人だったが、味方は惨敗。武蔵は負傷した又八を連れて、野武士の未亡人であるお甲と、娘の朱実が住む屋敷に転がり込んだ。
野盗の襲撃を一人で防いだ武蔵に惚れ、結婚を迫るお甲。だが、武蔵に相手にされないことに腹を立てたお甲は、又八と娘を連れて京の都へと旅立った。取り残された武蔵は、又八の母であるお杉に、又八の生存だけでも伝えようと故郷を目指した。だが、途中の関所で暴れたために、関所破りとして追われる身となる。捜索の目をかい潜り、お杉の屋敷にたどり着く武蔵。だが、お杉は、一人息子を戦場に連れ出した武蔵を憎み、役人に通報する。
宮本村に陣を張った役人は、武蔵を捕えるため、村人を総動員して山狩りを命じた。寺の沢庵和尚は、武蔵を説得するために、又八の許嫁であるお通を連れて山に入った。お通は、又八の母のお杉から、又八が帰らなくても嫁として家に入れと言い渡されていた。孤児であるお通は、この村にいる限り、形ばかりの嫁として生きなければならない。そんな身の上を嘆きつつ、笛を吹くお通。その笛の音に誘われて、現れる武蔵。
沢庵和尚に諭され、その人徳に感銘を受けた武蔵は、おとなしく捕われて村に戻った。だが沢庵和尚は、村の大木に武蔵を吊るし、何日も放置し続けた。わめきたてる武蔵。和尚に、ひどすぎると抗議するお通。実は和尚は、武蔵の首を引き渡せという役人を追い返していたのだが、事情を知らないお通は武蔵を助け、二人で村を出奔してしまう。
お通の裏切りに激怒するお杉。村の名家の誇りにかけて、お通と武蔵を切って捨てると宣言したお杉は、郎党を引き連れ、旅に出る。一方、武蔵とお通の行く末を案じた沢庵和尚は、武蔵を武人として鍛え上げる計画を立て、奇策を巡らす。

この記事へのコメント

sino
2014年12月01日 01:48
ご無沙汰してま~す。てつさん、お加減はいかがでしょうか?。「2」はどうしちゃったんですか?「2」は。(笑)

三船さんがガハハしていて可愛い。つられて笑っちゃうってのは、私、わかります。しかめっ面、重厚、サムライのイメージ。「世界の…」が付いちゃった悲劇ってありますよね。単純、純真、ほがらか、バカ(愛らしさ)の御用命が
無くなってしまった。雑音を愛せ!。以前、何度か、てつさんが取り上げて下さった「雑音」「ノイズ」という言葉
とても新鮮に感じました。私などが意識していない着眼点を教えて頂いた思いでした。ある作品で、登場人物の雑音が聞こえてこない作品は魅力がないと、しかし市原悦子さんは演技者としてその点を良くわかって演じている。
そして、三船さんは、三船さんそのものが全身ノイズみたいな人だから…と。「全身がノイズ」ってどういう事?。
悩み迷いに満ち満ちている=人間の弱さ脆さでいっぱいの人という事なんでしょうか?。そして、それが魅力なんだという事なんでしょうか?。気づきは良いのだけれど考えない私に御教示いただければ嬉しゅうございます。

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