男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 (1980)

[1087]リリーは言った、あたし幸せだった、沖縄で過ごしたあの日あの頃

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シリーズ第25作。リリー三部作の完結篇で、
前48本の中の最高傑作と言われるほどの超人気作品。

ただしおらの中ではマドンナ寅さんとしてはベスト1、
作品的なベスト1は「知床慕情」(1987)かな。
三船敏郎&淡路恵子のコンビが最高でゲタゲタ笑えるから。
許してたもれ、ルリ子(^^♪

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ある日、突然、おらがリリーが柴又に現れる。

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キャバレー「ハリウッド」での仕事が入ったのだ。
懐かしいねえ、ハリウッド♫ 
キャバレー自体がもうなくなったなあ。
痛切に時代の流れを感じるなあ(^^♪

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ハリウッドの大スター、おらがルリ子(^^♪
リリーがなんでハリウッドの大スターなのか、
旭の渡り鳥シリーズ知らない人にはわからない♫
寅さんシリーズが実は渡り鳥シリーズの続編だってことも。
ゲッ、うそ!俺も知らなかったぜい(笑)。

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あいにく寅は旅先でリリーに会えずじまい。
いいのいいの、おらが会えれば(^^♪
このあたりさすが山田洋次、抜群にうまい(笑)。

トラが柴又へ帰ると沖縄から電報が。
「リリー、危篤、すぐ来られたし」
違った(^^♪ 手紙が来る。
入院中、「死ぬ前にひと目寅さんに逢いたい」
基地で歌ってる最中に急病で倒れたのだ。

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ヒコーキ嫌いの寅、沖縄まで走っていくつもりだったが、
スチュワーデスが抱っこしてくれると言うのでヒコーキに乗る♬
グイ~ンと沖縄へ一直線。
寅同様ヒコーキ嫌いのおらが最大飛行距離も、東京-沖縄間(^^♪

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那覇に到着。
ヒッハイクしてリリーの入院先の病院へ一直線。

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「リリー、リリー、死んじゃいけねえ。
俺だ、わかるか。寅だよ、寅が飛んできたぞ」
「寅さん、会いたかった。寅さん、ワーン(泣)」
「いってえどこが悪いんだ。ここか、え? ここか、ここか」
こらっ、触るな、寅!おらがルリ子に触るんじゃねえ!(^^♪

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寅の愛と看病のお蔭でリリーは回復、退院。

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リリーと寅の沖縄での愛の療養生活が始まった。
こら、寅、寝室は別だぞ。おまえはここんちの息子高志と寝ろ。
と、おらが怒ったので寝室は別。残念でした♬

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二人が暮らす沖縄の民家。
夜になるとおばあちゃんの沖縄民謡が聞こえてくる。最高(^^♪

♪我んや白浜ぬ 枯松がやゆら
  春風や吹ちん 花や咲かん
  二人やままならん 枯木心

こんな家だったなあ、おらが育った家も。
廊下があって、夏は蒸し暑いからいつも障子は開けっ放し。
いま思うとほんと気分いかったなあ(^^♪

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夜のハイビスカス。ああ、おらがルリ子よ💛
赤いハイビスカス=浅丘ルリ子。
さすが山田洋次、この映画はこれに尽きるよね。

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ここんちの屋根瓦の「シーサー」。獅子。魔除け。
さすが山田洋次、寅VS獅子と来たか。
おい、おらがルリ子をしっかり守ってけれな(^^♪
あ、獅子を沖縄方言で発音するとシーサーになるのだよ。

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昼間、寅はテキ屋稼業。
平和通りあたりなのかな?

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リリーは間借りしてるおばあちゃんちの息子高志と海へ出て、
今晩のおかずの魚獲り(^^♪
エメラルドの沖縄の海、ほんと綺麗だよねえ。
透きとおっていて海底まで見えるもんね。

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これはサービス(^^♪
エメラルドビーチ。サイトからちょっと拝借。

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漁を終え、高志の家へ帰る。
石垣と土の道、これもおらには懐かしい(^^♪

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おばあちゃんちのほぼ全景。左は娘。
沖縄へ行ったら今度はホテルじゃなくて
こんな民家に泊まりたいよなあ♬

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夕陽に染まる沖縄の海。

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そして夜。
「ねえ、寅さん」「なんでえ」
「こんなふうにしてるとさ、あたしたちまるで」
「なんでえ、あたしたちまるで」
「夫婦みたいだと思わない?」
「ふ、夫婦って、お、おまえはあれじゃねえか」「何?」
「あれだよ、ほら、あれ」「だから何よ、あれって」
「おめえにはいい人がいるだろ。知ってんだぞ、おれは」
「あら、誰よ」「テツだよ、テツ」「あら、知ってたの」(^^♪

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朝、リリーはトラを追って海辺へ散歩。

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でも寅はこっちを散歩してた。「暑ち~」(^^♪
いいよねえ、寅さんの足。これぞまさに山田の案山子(笑)。

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沖縄の空♬
歩いてるとすぐに汗でびっしょり。
1日に3枚も4枚もTシャツ取っ換えたのを思いだすよ(^^♪

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リリーすっかり回復、寅の退屈の虫が騒ぎ始める。
ちょっくら沖縄美ら海(チュラウミ)水族館、行ってくらあ(^^♪
おらも行ったで(^^♪ 当時は世界最大の水族館だったんだぜ。

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お~、イルカがいるかあ。
お~、お姐ちゃん、イルカと遊んでなさるか。
ボクも遊んでなさりたいなあ、お姐さんと♬

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これもサービス(^^♪ 同水族館。サイトから拝借。

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寅、イルカの調教師、沖縄娘かおりが気に入り、
水族館へ毎日出かけちゃ、アラ、エッサッサア~♬
違った。沖縄三味線で沖縄民謡を踊る(^^♪

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一方、リリーは貯金の底が見えてきて、
高志の車に乗り、キャバレーでの仕事を探し始める。
おらがきょうのルリ子、黄色いハイビスカス(^^♪

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基地街(^^♪
おらが行った時はもう閉めてる店多かったなあ。

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おいおい、ルリ子、そんな笑顔見せて大丈夫か。
「あたしだって若い男の子のほうがいいわよ」
ま、待て!高志君、爆発しそうじゃないか!(^^♪

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更に一方、遙かな海の向こう、内地はお盆。
全国的にお盆。当然、柴又もお盆。御前様大忙し♬
あれ? 沖縄にお盆はあったんだっけ?
お寺まったく見なかったもんな。
一緒に行った沖縄の友人の話だと、当時たしかお寺は一軒。

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ニライカナイ信仰の島、沖縄(^^♪
日本神話の根の国、沖縄(柳田國男)。
写真は斎場御嶽の大庫理(ウフグーイ)。サイトより転載。

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亀甲墓。住宅街のど真ん中にお墓(^^♪
起源は中国南部から伝わった唐墓(とうばか)らしい。
これもサイトより転載。

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赤いハイビスカス、リリー、おらが浅丘ルリ子💛
こら、寅! 水族館でイルカになってないで
おらが沖縄歩かんかい!

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そして泡盛で酔ったある夜。
「おまえ、最近、どこ行ってんだい」
「就活。貯金、底ついてきたし」
「馬鹿だな。金ならおれが稼いでやらあ」
「寅さんの金は使えないよ、夫婦じゃないんだし」
「夫婦でなくたっておめえ…」
「嫌よ。あたし、そんなの絶対イヤ」

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と、そこへ高志が乗り込んできてついに寅に爆発。
「この阿保!ボケナス!」
「なんだと、もういっぺん抜かしてみやがれ」
「何度だって抜かしてやる。このド阿保!」
「畜生、リリーに甘えていい気になりやがって」
「畜生はおまえだ。リリーさんはな、リリーさんはな」
「リリーがなんだ。こん畜生め」
「止めて!二人とも止めてよ!」
あ~あ、こんなことになると思ってたぜ、寅(^^♪

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赤いハイビスカス、ルリ子、おらの一人占め(^^♪

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翌朝、
「おい、リリー、朝だぞ。気持ちいいぞお。
おい、リリー。リリーちゃん。いねえのか、リリー?」
高志の姉に聞くと、リリーはもう内地へ帰ったんだと(笑)。

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寅、びっくの仰天。慌てて荷物まとめて港へ走り、
漁船に乗り込んで叫ぶ。
「おい、船長。東京までひとっ走りしてくれ。
頼む。文無しだけどよ。後でたんまり払ってやらあな」(^^♪

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鹿児島で降ろされ、あとは三日三晩食うや食わず。
ついに行き倒れて柴又到着(^^♪

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やっと回復した頃、
リリーが置いけぼりにしてきた寅を心配し、柴又再訪。
「寅さん! ごめんね。良かったあ~」
あ、ルリ子、抱きつくな。離れて離れて!(^^♪

そんなリリーにさくらが洩らす。
「お兄ちゃんと一緒になって」♫

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寅やの座敷。リリーは歌う。

♪我んや白浜ぬ 枯松がやゆら
  春風や吹ちん 花や咲かん
  二人やままならん 枯木心

そして言う、「あたし幸せだった、あの時」
未だ夢から覚めやらぬ寅がぼそり呟く。
「リリー、オレと所帯持つか」

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リリーは驚くが聞き流す、夢だと。
さくらが呟く。
「夢から覚めたって幸せとは限らないもんね、お兄ちゃんは」

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リリーは仕事先へと旅立つ。
「幸せになれよ」
「もし旅先きで病気になったり、つらい目にあったら、
寅さんまた来てね」
やがて寅もまた旅立つ。

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と、なんとまあ、田舎のバス停でリリーに再会する。

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「兄さん、何してんのさ、こんな所で」
「俺はおめえ決まってるじゃねえか。リリーの夢を見てたのよ」(^^♪

いやあ、何度観てもいいよねえ。最高(^^♪
沖縄がくれたリリーと寅さんへの夢。

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沖縄を守らなくちゃ♬

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■104分 日本 ドラマ 喜劇
監督  山田洋次
脚本  山田洋次 朝間義隆
原作  山田洋次
企画  高島幸夫 小林俊一
製作  島津清
撮影  高羽哲夫
美術  出川三男
音楽  山本直純
編集  石井巌
出演
車寅次郎  渥美清
さくら  倍賞千恵子
松岡リリー  浅丘ルリ子
車竜造  下條正巳
車つね  三崎千恵子
諏訪博  前田吟
諏訪満夫  中村はやと
社長  太宰久雄
源公  佐藤蛾次郎
御前様  笠智衆
山里かおり  新垣すずこ
国頭フミ  間好子
国頭高志  江藤潤
国頭富子  金城富美江

例によって、かって気ままな旅を続ける寅次郎、ある夜、不吉な夢を見て、故郷の柴又に帰った。そこにあのキャバレー回りの歌手、リリーからの手紙があった。彼女は沖縄の基地のクラブで唄っていたが、急病で倒れ、入院中だという。そして、手紙には「死ぬ前にひと目寅さんに逢いたい」と書いてあった。とらやの一同は、飛行機嫌いの寅次郎を説得して沖縄へ送り出した。
五年振りの再会に、リリーの大きな瞳は涙でいっぱい、そして彼女の病状も寅次郎の献身的な看護で快方に向かい、病院を出られるようになると、二人は療養のために漁師町に部屋を借りた。寅次郎はその家の息子、高志の部屋で寝起きするようになった。リリーの病気が治るにしたがって、心配のなくなった寅次郎は退屈になってきた。そんなある日、寅次郎は海洋博記念公園でイルカの調教師をしている娘、かおりと知り合った。一方、リリーはキャバレーを回って仕事をさがしはじめた。体を気づかう寅次郎にリリーは夫婦の感情に似たものを感じる。だが寅次郎は自分がかおりと遊び歩いているのをタナに上げ、リリーと高志の関係を疑いだした。好意を誤解されて怒った高志は寅次郎ととっくみ合いの大喧嘩。
翌日、リリーは手紙を残して姿を消した。リリーがいなくなると、彼女が恋しくてならない寅次郎は、寂しくなり柴又に帰ることにした。三日後、栄養失調寸前でフラフラの寅次郎がとらやに倒れるように入ってきた。おばちゃんたちの手厚い看護で元気になった寅次郎は、沖縄での出来事をさくらたちに語る。
それから数日後、リリーがひょっこりとらやにやって来た。置いてけぼりにした寅次郎が心配だったのだ。そんなリリーに寅次郎は「世帯を持つか」と言う。しかし、リリーは寅次郎の優しい言葉が素直に受けとれない。二人の関係は、いつでもどちらかが意地を張っている。そして「もし旅先きで病気になったり、つらい目にあったら、寅さんまた来てね」の言葉を残してリリーは旅立った。それから間もなくして、寅次郎も、いつものように、旅の仕度をはじめるのだった。

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