遙かなる山の呼び声_2 (1980) 日本

[1089]北海道の風景と、健さん・倍賞千恵子・吉岡秀隆の演技に涙が出ちゃう(^^♪

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深夜、牛が苦しみだし、民子は獣医(畑正憲)を呼ぶ。
中毒で手術することになった。

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手術が始まる。
雨が降り始め、豪雨になった。
台所から納屋へ戻ろうとする民子に耕作が言った。
手術は見ないほうがいい、と。

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納屋へ戻ろうとする耕作に民子は、
「行かないで。どこへみ行かないで。あたし寂しい」
と言い、しがみついた。

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夜が明ける。

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手術は成功し、牛は命を取りとめる。
酔っ払いだけど名医の畑正憲獣医は「眠い」と帰っていった。
畑さん、抜群のキャラ。ほんとシーンが救われるよねえ(^^♪

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耕作が荷物を手に納屋を出ると、一台のパトカーが現れた。

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耕作は民子に近づき言った。
「お世話になりました。
この家で過ごした日のことは一生忘れません」と。
そして武志にも別れを告げる。
「タケ、さようなら」

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耕作を乗せたパトカーが始めると、
高志は走ってあとを追い、叫んだ。
「おじさあん、どこ行くの~!」 武志は泣いた。

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そして冬。
耕作は情状酌量で4年の実刑判決を受け、
網走へと護送された。

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耕作は車内から雪原の牧場を眺め、民子の牧場に
想いを馳せた。

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だが民子の牧場はすでに売り払われ、
家屋は廃屋と化していた。

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遠軽駅で隣席に乗り込んできた女を見て
耕作は驚いた。

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民子だったのだ。

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虻田も現れ、民子の前に座ると
耕作に聞えるような大きな声で民子に尋ねた。
「奥さん、どうもどうも。しばらくでした。
ああた、家を出て、中標津の町で働いてんだってね」
民子も答えた。「はい」

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「ちょっと聞いたんだけど、息子と二人で、
何年も先に帰ってくる旦那待ってるって話、ありゃほんとかね」
「はい」「偉いねえ。暮らしの方は心配ないのけ」
「虻田さんがいろいろと」

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「ああ、あの馬鹿が」「ええ」
「あれが親切に面倒みてくれてる訳だ」「はい」
「そりゃ、よかった。ほんとよかった」
虻田をそう言うと、耕作を見、それから目頭を押さえた(^^♪

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民子は席を立つと、刑事に断り、耕作にハンカチを渡した。
あの幸福のハンカチを(^^♪

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耕作は溢れてくる涙をそのハンカチで拭った…。

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いやあ、このラストシーンは何度見ても
ボロボロに泣かされちゃうよねえ。
おい、民子、俺にもハンカチくれ、そのハンカチ!
だよねえ、まったく(^^♪

この物語はある意味とてもドラマチックな訳だけど、
山田監督はけしてドラマチックには描かずに、
民子、武志、耕作の牧場での暮らしを小津安みたいに
ひじょうに淡々と描いていくだけ。
そこがもの凄く好きなんだよね、私(^^♪

なのになんでこんなに魅入られちゃうんだろう。
やっぱり北海道の自然の美しさと、
俳優の素晴らしさだと言うしかないよね。
風景もだめ、俳優もだめってことになると、監督は
物語をドラマチックにでっち上げるしかなくなるもんなあ(笑)。
ああ、羨ましい(^^♪

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しかし健さん、ほんといいよねえ。かっこいい~!(^^♪
世界のミフネ同様に、己をひたすらブツ(物)と化すもんね。

倍賞美津子も凄い。
生活する女性、働く女性をしっかりやれるもんね。
しかもそれをちっとももの凄いことだって感じさせない。
そこが倍賞美津子のもの凄いところ(^^♪
松坂慶子とともに私の中では最後の女優かな、
いまのところ💛

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吉岡秀隆。まだこんなに子供(^^♪ いいよねえ💛
しかも成人したいまでもこの頃の演技がまったく壊れてない。
凄い。一種の天才だよね(^^♪

私、彼が大好きでさ。
トム・プロジェクトで仕事を貰っている頃、
吉岡秀隆で一本書きたいってプロデューサーの岡田潔さんに
言ったことがあるんだよね。
岡田さんがアタックしてくれたんだけど、
おかあさんに「うちの子は演技ができませんので。すみません」
と丁重に断られちゃったみたい(^^♪

そう言えば樹木希林さんと植木等さんも断られたなあ。
「歳でもう科白が入りませんので」って(^^♪

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あ、広大な自然はむろん町中もいいよ。
すごく絵になる。
こういう自然や町中だと邪魔するものがないから、
山田監督もロングの映像思い切り取れるよね(^^♪
拍手喝采♬

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■124分 日本 ドラマ/ロマンス
監督: 山田洋次
製作: 島津清
脚本: 山田洋次 朝間義隆
撮影: 高羽哲夫
美術: 出川三男
編集: 石井巌
音楽: 佐藤勝
助監督: 五十嵐敬司
出演
高倉健 田島耕作
倍賞千恵子 風見民子
吉岡秀隆 風見武志
ハナ肇 虻田太郎
木ノ葉のこ 佳代子
武田鉄矢 勝男
鈴木瑞穂 島田駿一郎
小野泰次郎 福士
杉山とく子 房子
大竹恵 ひとみ
神母英郎 虻田次郎
粟津號 虻田三郎
園田裕久 競馬場の刑事
青木卓 競馬場の刑事
畑正憲 獣医
渥美清 近藤

北海道を舞台に、誤って人を殺して警察に追われる男と、牧場を経営する母子の出会いと別れを描いた人情ドラマ。監督は“男はつらいよ”シリーズの山田洋次。北海道東部の酪農の町・中標津。風見民子は一人息子の武志を育てながら亡夫の残した牧場をひとりで切り盛りしていた。そんなある日、激しい雨の降る夜、一人の男が民子の家を訪れ、民子は納屋を提供する。その晩、牛のお産があり、男はそれを手伝うと、翌朝、去っていった。その夏、男が再びやってきて、働かせてくれと願い出た……。

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