第三の男_1 (1949) イギリス

[1099]超名画(^^♪ 第二次世界大戦直後のウィーンを舞台にしたフィルム・ノワール

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サスペンス映画では私の中のベスト3に入るかな(^^♪
映像は素晴らしいし、音楽は素晴らしいし、
オーソン・ウェルズ、ジョセフ・コットンの名コンビにも痺れまくるよ。





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米英仏ソによる四分割統治下にあった
オーストリアの首都ウィーン。
てめえ、よくもおらが愛するウィーンを破壊しやがって。
と私は誰に怒ればいいのか(^^♪

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アメリカの西部劇作家ホリイ・マーティンスは、
友人のハリー・ライムに呼ばれウィーンを訪れた。
演じているのはわれらがジョゼフ・コットン(^^♪
ライムの家を訪ねると、管理人にかれは前日、
自動車事故で死亡したと言われ驚く。

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マーティンスが墓地へ直行すると葬儀の真っ最中だった。
誰だ、この美女はと誰だって思うよな。
彼はまだ知らないがおらは知ってる。
故ライムの恋人、女優のアンナ・シュミットだべ(^^♪
演じているのはむろん「かくも長き不在」などのアリダ・ヴァリだよん💛

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帰途、彼はイギリス軍の
キャロウェイ少佐(トレヴァー・ハワード)に拾われ、
信じがたい話を聞かされる。
ライムは闇屋だったというのだ、しかも殺人犯に等しい。
おらがトレヴァー・ハワードはなんで背後を振り返ってるのか?

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歩いて帰る美女アンナを拾えばよかった
と思ってるのだよ(笑)。

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マーティンスは
ライムの友人だったというクルツ男爵から連絡を受け、会う。
そして事故現場へ行き、事故の様子を聞かされる。
私とライムがアパートを出ると、
通りの向こうから友人のポペスクに声をかけられ、
通りを渡ろうとしたらトラックが走ってきて撥ねられた、と。

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マーティンスは男爵に
ライムと親しかった女優アンナ・シュミットのことを聞かされる。
劇場へ彼女に会いに行き、結果、恋に落ちる。 
あ、違った。いや違わないんだけど(^^♪ 
妙な話の進展に不信感を抱く。
交通事故現場にいたのはライムの知り合いばかりなのだ、
轢いた運転手まで。

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マーティンスがアンナと一緒に事故現場を目撃した
管理人を訪ねると、意外な話を聞かされる。
現場には未知の「第三の男」がいたと言うのだ、
その男は車に撥ねられた男爵らと運んでいたと。
なぜ警察に届けないのかとマーティンスが管理人に問い詰め、
口論になる。

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その口論をしかと目撃した子供がいた。
管理人の子なんだけど可愛いだろう。
後にマーティンスはこの子に殺人犯として追跡されることになる(笑)。
そのあたりは観てのお楽しみだよ(^^♪

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アンナが帰宅すると、
キャロウェイ少佐が彼女の部屋を家宅捜索しており、
パスポートの提出を求められる。
アンナ、ピンチ!彼女、実はチェコ国籍で、
パスポートは闇商人ライムが偽造してくれたものなんだよね(^^♪

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マーティンスはたまたま現場を通りかかったライムの主治医で
ライムの死を確認したというビンケル医師に会う。
主治医は現場にいたのは男爵とポペスクの二人だと言う。
ムムッ、怪しい奴め、となるよね(^^♪
マーティンスは疑う、ライムは事故死じゃなくてほんとは
殺されたんじゃないか、と。

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キャロウェイ少佐はアンナを呼び出し、
偽造パスポートをネタに協力を要請する。
軍病院で働いていたハービンが
ライムに会った日から行方不明なんだ、何か知ってるだろう、と。

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マーティンスはアンナと一緒にクラブへ行く。
と、クルツ男爵と、たまたま居合わせたというとポペスクに会う。
ポペスクも現場にいたのは二人だと証言する。

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役者は揃った。
クルツ男爵がウィーンの端の橋の上へ出かけ、謀議してるよん(^^♪
四人…、クルツ男爵、ポペスク、ビンケル医師、そして「第三の男」。
誰なのかなあ(^^♪
まだ登場してないとするとこの物語はサスペンスとしては
三流ってことになるんだけどさ(笑)。

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しかし早くこのシーンを紹介したかったんだよね。
いいんだよねえ、この映画の映像。痺れるのよ、光と影に。




そして音楽。一度聴くと忘れられないよねえ(^^♪
アントン・カラスの作曲、演奏。
楽器はオーストリアのツィターという民俗楽器。
監督・製作のキャロル・リードが撮影スタッフとロケ地の
ウィーンを訪れた時アントン・カラスに出会い、演奏に感動して
彼を起用したんだよね。すでに
オーケストラの楽曲が用意されていたにもかかわらず(^^♪
映画も人生も出会い。出会いによって決定されるって見本だわな💛

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マーティンスは事故現場へ戻り、考えた。
と、管理人が話がある、今夜訪ねてくれと言う。
アンナを連れて管理人を訪ねると、かれは何者かに殺害されていた。

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管理人の子に見つかり、「人殺し」と追われて逃げる二人(^^♪
というのが真相ね、先の(笑)。

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アンナと別れた後、ひょんなことから講演会に拉致される(^^♪

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と、会場にあのポペスクが怪しげな男を二人連れて現れた。

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マーティンスは危険を察知して逃げた。

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もう疑ってるんだよね、
ライムはポペスク、男爵らに殺されたんだと。
そしてキャロウェイ少佐の所へ駆け込み訴えをしようすると、

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少佐からまたまた仰天話を聞かされる。
ハリーはこの男…、軍病院の看護人ハービンにペニシリンを盗ませ、
水で薄めたペニシリンを売っていた。
買って打った人は死んだり、発狂して病院送りになったりした、と。

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彼はショックを受け、帰国を決意、アンナを訪れる。

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と、アンナもハリーの闇仕事を少佐に聞かされ
ショックを受けていた。

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酔った彼が宿へ帰ろうとすると、また誰かにつけ狙われる。
誰だと誰何すると…、

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出たあ~、噂のハリー・ライムだあ。
なんて言わなくたってみんなもう知ってるか(笑)。
うん、われらがオーソン・ウェルズだべ(^^♪
マーティンスは彼を追うが広場で見失う。

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彼はすぐに少佐にライムを見たと知らせる。
少佐が広場の小さな塔の下に発見する。

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ドナウ川に流れる下水道を(^^♪
オールド・ファンはすぐにここであの名作「地下水道」を思いだす💛

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キャロウェイ少佐はライムの墓を掘り起こす。
と、棺から現れたのは軍病院の看護人ハービンだった!
つまり「第三の男」は死んだはずのライムで、
闇仕事が危なくなってきたので、
身代わりにハービンを殺害し、地下水道に逃亡していた
というお話だったんだよね。

はい、おしまい(^^♪
え、後? 後はいいじゃない。もう思いだすだろう。
忘れた?観てない?知るか、そんなこと(笑)。
しょうがないなあ、まったく。日本は戦争前夜だってのに(驚)。
じゃ簡単にね(^^♪

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偽造パスポートがバレたアンナは逮捕される。

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マーティンスは男爵らを通してライムを遊園地に呼びだす。
超有名なシーンだよね(^^♪

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ライムはいまやすべてを飲み込んだマーティンスに
事件に関わるなと脅す。
そしてこう言い残し立ち去る。
「権謀渦巻くボルジャ家、圧制支配下のイタリアは
ルネッサンス文化を生んだが、永世中立・永世平和の社会体制下の
スイスが生んだのは鳩時計だけだ」と。

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この科白はもともと台本になかったんだけど、
オーソン・ウェルズが提案して喋ったらしい。
真実の一面を突いてるなんて感動する人がいるが、
私には都合のいい理屈にしか聞こえんばい(^^♪
少し言うと、オーソン・ウェルズはそう言って
国家権力や犯罪者たちを皮肉ってる訳さね。
ちなみに上はロケに舞台に使われた遊園地の鳩時計。現在形💛
お~素晴らしい~と思うけど私は乗らないよ、高いとこ怖いもん(笑)。

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マーティンスは少佐にライム逮捕の協力を申し出る、
アンナの釈放を条件に。
彼女はソ連への引き渡しを免れ、国外退去しようとする。

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だがホームへ見送りに現れた彼の姿を見つけると、
列車を飛び下り、釈放の事情を聞く。
彼がライムの逮捕に協力することが条件だと知ると
アンナは言う。

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「可愛そうなハリー。正義がそんなに大事?
愛は消えたけど私は裏切れない」と(^^♪
この作品の要だよね。
少し註釈しておくと、個人の悪は国家権力の悪に比べると小さい。
あなたはなぜ国家権力に手を貸すのよ、という意味が隠されている。
この科白があるからいちおう作家、演出家でもある私は
先のオーソン・ウェルズの科白は不要かなと思うずら(笑)。

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少佐とマーティンスはライム逮捕に向かう。
マーティンスがライムに会う手筈を整えて囮役として待っていると、
そこへアンナが現れる。

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ライムが現れる。
アンナは叫ぶ。「ハリー、逃げて!外に警察が!」


※「第三の男_1」
※「第三の男_2」


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■105分 イギリス サスペンス
監督: キャロル・リード
製作: キャロル・リード
デヴィッド・O・セルズニック アレクサンダー・コルダ
原作: グレアム・グリーン
脚本: グレアム・グリーン
撮影: ロバート・クラスカー
音楽: アントン・カラス
出演
ジョセフ・コットン
オーソン・ウェルズ
アリダ・ヴァリ
トレヴァー・ハワード
バーナード・リー
ジェフリー・キーン
エルンスト・ドイッチュ

第二次大戦後のウィーン。親友のハリー・ライムの招きでこの街を訪れた作家のマーチンは、到着早々、ハリーが死亡したことを知らされる。ハリーの死には三人の男が立ち会っていたと言うのだが、その三番目の男の正体を追って、マーチンは独自の調査を開始する。陰影や構図を凝らした、サスペンス・スリラーの傑作。あまり知られていないが、同名のTVシリーズ(主演マイケル・レニー)も製作されている。

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