天空からの招待状_3 (2013) 台湾

[1172]繁栄は破滅の始まりと先人は教えた筈なのだが

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これは桃園の観音海岸。
海の色が真っ二つ。汚染水と本来の海水である。

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汚染水を辿るとむろん河口。

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カメラはあちこちの河川を辿ってみせる。

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有毒物質は川の生物の生命を絶った。
むろん海だけでなく地をも汚染している訳だ。

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住宅街に流れ込む汚染水。

汚染の源は
過度の肥料散布、漂白剤や浄化槽の排出物、
そして工場の排出物と様々である。

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密集する工場。

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この光景、日本の高度経済成長期と同じだよね。
73年のオイルショックを契機に、日本は消費社会へ移行した。
が、それは工場を他のアジアの国々へ移したという事な訳で、
これ、半分は日本企業のせいなんじゃねえの?
とぐらいは思った方がいいかもよ(^^♪

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採掘現場。

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セメントを作る為に石灰石、粘土、砂を採掘する。
そのセメントの5割は輸出用だという。
セメント製造は莫大なエネルギーを要し、
セメント工場は日々、大量の二酸化炭素をも排出している。

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土砂の採掘。なんと約6割が違法採掘なのだとか。
金の為ならと平気な人間は何処にでもいるね(^^♪

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工場々々々々…、煤煙々々々々…。
埋立々々々々…、工場々々々々…。
人間の欲望は留まる所を知らない。
繁栄は終焉の始まりとはよくぞ言ったものだと思う。

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台湾が世界に誇る火力発電所。
欲望へのエネルギーの供給。

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かつては私はかなり長い事、
東京電力上層部にいる方の「勉強会」に参加していた。
様々なジャンルの人たちが参加し、互いにそのジャンルの
現在を報告、勉強しあうのだ(^^♪

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東電も日本の現在のエネルギー消費量を報告。
その膨大な消費量を供給するには原子力発電は必要不可欠
のように思われたが、実はそうではなくて、
生産されたエネルギーを消費させるために
生産しているのではないかと内心私は疑った。
実際、原発が止まった中でも日本はやって行けた事で
それは証明されたと思っている。

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もうひとつ驚いた事がある。
日本には原発の廃棄物を処理する場所がなく、
廃棄物を海外に買ってもらっていた事だった!

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日々生産される膨大なゴミ。後を絶たない不法投棄。
焼却、埋立…、それでも追い付かない。

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この映像で語られる台湾の様々な問題は
まだ良い方かも知れない。
目に見える環境破壊だもんなあ。
最終的には「持たざる国」へと転回する事もできる訳だし。

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見えない被爆を、
防ぎようもなく垂れ流される放射能汚染を抱えた日本は
一体どうすれば良い?
二度と事故を繰り返さない為に全ての原発を停める
という選択しかありえない筈なのに。
生き残れるかも知れない人々の為にも…。

戦争法案の成立を急ぐのはとどのつまり、
どこぞの他国を侵略・占拠して、
日本民族大移動を謀るためではないのか
と私はつい妄想したくなるのであった(^^♪

最後は自分たちの環境破壊に気づいた人々が集い、
無農薬の農業を始めたというレポートで締められるが、
ともあれチー・ポーリンの人生を賭けたこの仕事と、
それを援けたホウ・シャオシェンに私は最大の敬意を表したい(^^♪


※「天空からの招待状_1」
※「天空からの招待状_2」
※「天空からの招待状_3」


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■93分 台湾 ドキュメント
監督 チー・ポーリン
製作総指揮 ホウ・シャオシェン
撮影 チー・ポーリン
音楽 リッキー・ホー
日本語版ナレーション 西島秀俊

政府の航空写真家として長年台湾を上空から見続けてきたチー・ポーリン監督によるドキュメンタリー。「非情城市」などの名匠ホウ・シャオシェン製作総指揮のもと、全編空撮という手法を用い、空中から見つめた台湾の美しい自然と共に環境破壊の実態も浮き彫りにする。音楽は「セデック・バレ」のリッキー・ホー。
台湾上空。空中を漂うカメラは、台湾の様々な姿を捉えていく。フォルモサ(麗しの島)と呼ばれる美しい山・海・田園。一方で、工場の煙突から噴き出る白煙や工場排水が流れ込む河川など、環境破壊の実態も浮き彫りにする。農作業や祭りを楽しむ人々の暮らしや日常の営み、そして台湾最高峰の玉山(3,952m)頂上では、原住民の子供たちが誇り高く歌う様子が映し出される。

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