桑の葉_3 (1985) 韓国

[258]コリアン・エロスの名作。描かずして描かれた日帝支配下の朝鮮
★★★★★★

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(2009/03/30にUPした記事に補筆、修正)


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夜、サムボが謝る。
「自分に腹が立って殴ってしまったんだ。すまない」と。

サムボにすればサムドルに言われなくたってわかってる、
女房がどうやって暮らしを立て、
どうやって自分の抗日活動の資金を作っているか。
だが、いまの自分は愛する女房に何もしてやれない。
食わせてやることもできない。
そんな自分に腹が立って殴ってしまったのである。

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朝が来る。
村人二人が冒頭同様、サムボとアンヒョプの話をしながら
山へ仕事に向かう。

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アンヒョプも同様に、家事をしながら、
家の中にいる夫サムボ(イ・デグン)を激しくなじっている。
例によって「お芝居」をしている。
「私が苦労してるのに、3ケ月ぶりに戻って殴るなんて」と(^^♪

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そんな彼女にサムボは「見るたびにきれいだな。
どこへ行ってもお前ほどの女はいないよ」
と、これは「本当」を言い、愛する彼女を押し倒す(^^♪
そして事が終わると、
彼女が差し出す下着と活動資金を手にまた家を出る。

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村人たちは総出で協力しあいながら収穫の農作業をしている。
サムボがそばを通ると村人たちが声をかける。
「サムボ、出かけるのか」
サムボが答える。「出かけるよ」
「今度はどこへ」「桑の葉を摘みにな」
「桑も愛もか」「桑の葉を摘んでこそ愛もな」

この時サムボと村人たちが、
「桑の葉」に隠された意味を互いに了解して話していることが
はっきりとわかる。
村人たちが抗日活動家のサムボを陰で支えていることも(^^♪

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山の峠のほうへ向かうと、憲兵が待っていた。

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村人たちはサムボの後を追う憲兵を見ると、
突然、激しく憎むように歌い始める。

♪桑の葉を摘みに行く時 桑の葉を摘みに
  春が来た 春が来た 春が来たよ
  行こうよ 行こう 桑の葉を摘みに
  桑の葉を摘みに行く時 みんなで行こうよ
  俺もお前もともに行こう 桑の葉を摘みに

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アンヒョプもサムボを家から見送っている。

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不安と悲しみを堪え切れず、彼女の顔が歪み、涙が溢れ出る。

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涙が止まらない…、観ている私も(^^♪

アンヒョプの悲しみに胸を抉られるのは、
たんに自分の境遇を悲しんでるからじゃなくて、
日本に侵略・迫害されている朝鮮と、
朝鮮民族の悲しみが重なっているからなんだろう。

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サムボは峠を越え、村の外へと出る。
アンヒョプの悲しみを、自分たち朝鮮人の悲しみ振り払うために。
憲兵は抗日活動を続ける彼のあとを追い続ける…。

舞台は最初から最後まで小さな山村である。
しかもお話は徹頭徹尾、艶笑譚。お色気話である。
小さな山村の艶笑譚に閉じられている。

そんなふうに閉じることでこの作品は、
日本に侵略され、支配された国・朝鮮が
この外側にあることを見事なまでに描いてみせている。

もう少し言うと、性の話に徹することで、
性と倒立する共同幻想をその向こう側に…、
けして描かれることのない村の外側に描いてみせているのだ。

それだけではない。
この映画は日帝支配下の朝鮮を描くことで実は
製作された1984、5年頃の韓国軍事政権下の韓国を描き、
民主化運動に加担しているのである。
そこがこの映画の凄いところだと言うほかはない。

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映像もホント、もの凄くいいよ。

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山、田んぼ、畑、桑畑、村、家、家の中、水車小屋、井戸端…。
そういう風景が美しく、丁寧に、きっちりと撮られている。
で、それが綺麗だったり、愛おしかったりすればするほど、
実は日本帝国の残虐さが見えてくるようになってる。
イ・ドゥヨン監督に拍手、拍手、大拍手したくなるよねえ(^^♪

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しかし、おらがイ・ミスク、いいなあ。
演技に淀みがなくて、シャープで、腰があって、
そのうえ美人で、色気があって、品があって、文句なし。
軍事政権下での民主化運動を潜り抜けようとしてる人たちは、
イ・ミスクだけじゃなしに何かものが違うって感じ。
大感動(^^♪

1980年代の韓国映画を代表する名作の1本。
これは絶対に見逃さないほうがいい!
女性も楽しく観れます(^^♪


※「桑の葉_1」
※「桑の葉_2」
※「桑の葉_3」


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■114分 韓国 エロティック
監督: イ・ドゥヨン
製作: イ・テウォン
原作: ナ・ドヒャン
脚本: ユン・サムユク
撮影: ソン・ヒョンチェ
音楽: チェ・チャングォン
出演
イ・ミスク
イ・ムジョン
ナ・ジョンオク

日本軍占領下にあった1920年代の韓国の、とある小さな村を舞台に、体を張って家計を稼ぐ一人の女の姿を描いた官能ドラマ。コーリアン・エロスの代名詞的存在である。
村一番の美人アンヒョプ(イ・ミスク)は、賭博好きで年に数回しか家に帰らない夫サムボ(イ・デグン)に金を渡すために、桑の実の収穫を引き受けたが、村の男たちはそんな彼女に言い寄り、彼女も良心の呵責を感じながらも生活の苦しさから金と引き換えに体を許す。
村の女たちが、そのことを知り、長老が追放を告げにいくが、長老も彼女の魅力の前に骨抜きにされ、引き下がってしまう。
そんな中、アンヒョプにしつこく言い寄りながら相手にされないサムドル(イ・ムジョン)が腹立ちまぎれにすべてをサムボに話してしまう。サムドルを殴り倒したサムボはアンヒョプを問い詰めるが、すべては自分が置いてけぼりを食わせたことが原因だと彼女を許し、また都会へと去っていく。
しかし実は彼は抗日運動の闘士で、彼の後姿を日本軍の若い憲兵が追っていく。


●てっせんさん
お帰りなさい(笑)。ご多忙だったようでほんとご自愛ください…。
こんな傑作がまだ残ってるんだとものすごく嬉しかったです。
桑の葉の下での情事、それから水車小屋の中での情事、
いやあ、ほんと、よかったです。映像が見事ですよね。
夫が村境の道を去っていくラスト・シーン、
なんか意気揚々としていて感動です…(笑)。
イ・ミスクには一発でヤラレちゃいました(笑)。
「情事」「スキャンダル」「鯨とり・コレサニャン」ですね?
探しまくって観るぞお……!

●ソルロンタンさん
エロティック・コーナーに置いてあるんですか。
まあ、いいけど(笑)、ほんと、すばらしい映画ですよね。
イ・ミスク、すてきな女優さんですねえ。
韓国映画界の財産だと思うのでもっと使ってほしいです。
ほかに「アメノナカノ青空」「お熱いのがお好き」ですね?
絶対探して観ます…!

●shidarezakuraさん
意外なところへshidarezakuraさんの書き込みがあり
びっくりしましたが(笑)、おすすめの作品に感激していただいて、
ほんとうになんとお礼を申し上げればよいのか…(笑)。
イ・ミスク、いいですよね、腹が据わって、お色気があって、
真っ白なチョゴリがよく似合って…。
でも、桑畑でHするシーンがありますけど、あれは本人ではなく、
代役なんだそうです。本人が言っていました…(笑)。
「ソナチネ」、来週お送りいたします。お世話になっていますので…。
レンタルしないでくださいね(笑)。
ほかにもほしいものがありましたら、「メッセージを送る」に
書いてどうぞお知らせください…。

●shidarezakuraさん
申し訳ありません。読んでいたのに返信を書くのをすっかり
忘れておりました。もう遅いですよね…(笑)。
イ・ミスク、自分から桑畑のシーンを言い出したのではなくて、
誰かに聞かれて、それで答えていたような記憶があります。
「情事」でもベッド・シーンがあるのですが、
たしかその映画に触れている最中だったような…。

ありがとうございました。

 
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