テーマ:日本映画

原爆の子_3 (1952) 日本

[1171]この原爆映画の美しさ、哀しさは何処から来るのか 孝子はもう一度頼む、 太郎を私に島で育てさせて欲しい、と。 岩吉はどうぞそれだけはご勘弁をとまた断った。 孝子は岩吉の気持ちも良く理解できたので、 ではそのうち気が向いたら手紙をください、 いつでも迎えに来ますと言い、岩吉に別れを告げる。 …
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原爆の子_2 (1952) 日本

[1171]この原爆映画の美しさ、哀しさは何処から来るのか この映画を初めて観たのは小学生の頃だった。 巡回映画だったか、自宅庭での青空映画館だったか、 あるいは街の映画館だったのかもう記憶にない。 憶えているのは、この回想シーンを観た時、 何が何だかよく分からず、頭が真っ白になったまま ただボーッと観て…
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原爆の子_1 (1952) 日本

[1171]この原爆映画の美しさ、哀しさは何処から来るのか 原爆投下から7年後の1957年に作られた、 近代映画協会と劇団民芸の共同製作作品。 1952年4月28日に占領が終わり、GHQの検閲がなくなる。 結果、初めて正面から被爆の実態を描く作品となった。 新藤兼人は同じ頃に撮影されていた映画「ひろ…
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私は貝になりたい (1959) 日本

[1170]黒澤明はなぜ「これじゃ何か大事なものが足りなくて貝にはなれない」と言ったのか 黒沢明と組んだシナリオライター、橋本忍の初監督作品。 もともとラジオ東京テレビ(現TBS)が1958年に製作した テレビドラマで、大ヒットし、翌59年に映画化されたのである。 私が初めて観たのはリバイバル上映。 広島にいた…
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約束_3 (1972) 日本

[1169]ここには高度成長期に「裏日本」で起きていた事が描かれている 改札を出ると監視員と女は刑務所へと向かった。 年下男は二人の後について行った。 歩道橋の階段を上り詰めた時、一瞬、男の足が止まった。 巨大な壁に囲まれた刑務所が目に入ったのだ。 監視員と女はその壁沿いを歩いた。 …
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約束_2 (1972) 日本

[1169]ここには高度成長期に「裏日本」で起きていた事が描かれている 翌日、女は年下男と約束した海辺の休憩所へ、 約束した時間に行った。 男はまだ来ていなかった。 女は部屋には上がらず、玄関先で男を待った。 男はなかなか現れない。 裏口に酒屋が注文取りに現れた。 酒屋はおかみを見ると洒落口を叩…
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約束_1 (1972) 日本

[1169]ここには高度成長期に「裏日本」で起きていた事が描かれている 1972年に公開された岸恵子と萩原健一の作品。 監督は「津軽じょんがら節」などを撮った斎藤耕一。 我等が味方YouTube提供(^^♪ 北陸本線。 故郷へ向かう一人の女がいた。 女は戦後を生きた女、我等が岸恵子だった(^^…
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キャタピラー_2 (2010) 日本

[1168]若松孝二が若松映画を捨ててまで撮り急いだ理由は何か 1970年代の初め頃だったと思うが、 私の敬愛する作家・古井由吉は言った。 素人でもいかにも小説らしい小説を書く時代になったので、 作家の私はいかに小説らしくないもの(非小説)を書くかに 奮闘努力をしなければならなくなった、と(^^♪ わ…
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キャタピラー_1 (2010) 日本

[1168]若松孝二が若松映画を捨ててまで撮り急いだ理由は何か 若松孝二は 「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」の後、 この「キャタピラー」を初め四本の映画を遺して逝った。 残されたその四本の映画について書いたものかどうか 私は迷っていた。 すでに若松映画とは言い難い映画だったからだ。 いつだった…
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黒い雨 (1989) 日本

[1114]ヒロシマと闘う事でしかヒロシマは描けない 井伏鱒二の「黒い雨」を今村昌平が映画化したもの。 久しぶりに観たのだが、 その間作品に手が加わり傑作になった! という訳にはなかなかいかない(笑)。 そこがちと完成してしまった映画の淋しい所と言える。 ちなみに演劇は「未完の芸術」と言われたものだが、 今…
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帰郷 (1950) 日本

[1113]大仏次郎の引き揚げもの「帰郷」の映画化、若き日の津島恵子に乾杯(^^♪ 大仏次郎の小説「帰郷」を 大庭秀雄監督が映画化した1950年公開の作品。 その年のキネマ旬報ベストテン第2位だというので観たのだが、 50年はよほど不作だったのか。 そんな筈はないと思うけど、観る必要はなかったかも。 でもせっかく…
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黄色いからす (1957) 日本

[1112]ここに描かれている戦後の家族、夫婦、子供たち、近所の人たちを観てると心底ホッとするわな(^^♪ 「二十四の瞳」「ビルマの竪琴」「長崎の鐘」などを初め、 戦後、日本映画界は戦争の後遺症を描いた傑作を次々と 生みだして行った。 小品とは言えこの「黄色いカラス」もその一つだった。 初めて観たのは 親父が…
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長崎の鐘_2 (1950) 日本

[1110]原爆が描かれた初の日本映画、藤山一郎の名唱を聞け そして1945年8月9日、木曜日。 みどりは「今度の日曜日、子供たちの処へ参りましょう」と言い、 夫・永井をいつものように玄関先で見送った。 それが永遠の別れになるとも思わずに。 その頃、爺やの家へ疎開した子供たちは、 日曜…
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長崎の鐘_1 (1950) 日本

[1110]原爆が描かれた初の日本映画、藤山一郎の名唱を聞け 原爆が描かれた初の日本映画である。 原作は長崎医科大学(現・長崎大学医学部)の 医学博士・永井隆の随筆「長崎の鐘」。 脚本は新藤兼人、光畑硯郎、橋田壽賀子の三人。 監督は大庭秀雄。出演は若原雅夫、月丘夢路、津島恵子、 滝沢修、薄田研二ほか。 …
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もず (1961) 日本

[1109]この映画の淡島千景を日本の俳優は鑑にすべし(^^♪ 邦画全盛期の傑作、続々嬉しいYouTube(^^♪ 村の子どもだった時代、 映画好きの私は日曜日になると 隣町の清武までひとりでよく映画を観に行ったものだ。 歩いて1時間程だったが、 清武町に1軒だけあったその映画館は松竹系で、 この映…
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月よりの使者_2 (1954) 日本

[1108]この映画がメロドラマの古典になりえたその訳は 弓子の死は大量の睡眠薬服用によるものだった。 眠れないのでと懇願されて道子が渡していたのだが、 目の前にいる道子と弘田を見て医師・池内は言う、 迂闊に死亡診断書は書けない、自殺以外の可能性もある、と。 そう。この野郎、富士見高原での仇を鎌倉で討とうとする…
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月よりの使者_1 (1954) 日本

[1108]この映画がメロドラマの古典になりえたその訳は ♪白樺ゆれる 高原に   りんどう咲いて 恋を知る   男の胸の 切なさを   啼け啼け 山鳩幾声も 結核文学の聖地にして、 メロドラマの聖地でもある富士見高原療養所。 高校生の頃、私は将来必ずやこの療養所へ行き、 小説を書き、恋愛…
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夜来香 (1951) 日本

[1107]懐かし名曲ドラマ。表現とは転倒であることを肝に銘じようね(^^♪ 1951(昭26)年の作品。もちろんタイトルは 李香蘭(山淑子)の大ヒット曲「夜来香」から来ている。 監督は市川崑、主演は上原謙と、 宝塚出身の久慈あさみ。 「好人好日」同様、YouTubeで発見し、観た。 YouTubeの動画、…
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好人好日_2 (1961) 日本

[1106]笠智衆演じる変人数学教授を描いたスパイス満点の喜劇 母・節子は娘に内緒話をした。 実は東京で泥棒に勲章を盗まれたのよ、と。 娘が帰ってきた父に言うた。 「困ったわ。勲章、結婚式に持ってきてと言われたのに」と。 変人教授は激怒した。 「困ることないじゃないか!コーヒーを飲めない事の方が余程困る!」 …
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好人好日_1 (1961) 日本

[1106]笠智衆演じる変人数学教授を描いたスパイス満点の喜劇 過日、YouTubeなるものの存在を初めて知り、 といふのは嘘だが、あちこち捲り捲りしている時に 偶然見つけたるがこの活動写真。 昔々一度観たきりでうかつにも吾輩はその存在をすら 忘れておった。 これは誠にあい済まぬ事をしたと床に頭を擦り擦り拝観…
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野菊の如き君なりき_3 (1955) 日本

[1105]少年政夫と民子の初恋を無常の下に描きだした木下恵介の名作 民子に縁談が持ち込まれた。 民子は頑なに首を縦に振らなかった。 民子の両親は政夫の母に説得を頼んだ。 母は民子に言った。 「政夫の所に来たいのかも知れないけど、 それは私が不承知だからね」と。 民子は声をあげて泣いた。 …
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野菊の如き君なりき_2 (1955) 日本

[1105]少年政夫と民子の初恋を無常の下に描きだした木下恵介の名作 …「政夫さん…私野菊の様だってどうしてですか」 「さアどうしてということはないけど、民さんは何がなし野菊の様な風だからさ」 「それで政夫さんは野菊が好きだって…」 「僕大好きさ」 野菊の様な人だと云った詞についで、その野菊を 僕はだい好きだ…
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野菊の如き君なりき_1 (1955) 日本

[1105]少年政夫と民子の初恋を無常の下に描きだした木下恵介の名作 伊藤左千夫の小説「野菊の墓」を木下恵介が映画化。 公開は1955年。初めて観たのは巡回映画だったのかなあ。 さすがに記憶が遠すぎて憶えてないよ(^^♪ 富士山。ごめん、最近、富士山に凝ってるもんだからさ(笑)。 なんでか? 私のフェイスブ…
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絞殺 (1979) 日本

[1102]開成高校生殺害事件を下敷きに 核家族の崩壊を描いた新藤兼人の記憶すべき作品 「犯罪フィールドノート」と称して 実際に起きた事件を下敷きに作品を書き始めてから すでに40年近くの時間が流れた。 ちなみに書き始めは、友人の流山児祥がやっていた演劇団に書いた 「犬の町」という作品だ。 警官が女子大…
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故郷 (1972) 日本

[1101]山田洋次がドキュメントタッチで描いた70年代初頭の家族と故郷の風景 山田洋次の「民子3部作」の2作目。 ちなみに1作目は「家族」(1970)、 3作目は「遙かなる山の呼び声」(1980)。 いずれもドキュメンタリー色の強い作品で、 山田洋次監督作品の中では私の一番好きなシリーズかな(^^♪ …
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風花_2 (1959) 日本

[1100]大自然の側から、あるいは家屋の側から人間を見る木下恵介の世界 杉田家の次男が正式に結婚を申し込んでくる。 名倉トミはこれで名倉家の面目が立った、 名倉家を笑っている世間の連中に仕返しができたと喜ぶ。 われらが東山千栄子の怪演には痺れまくるしかない(^^♪ それを聞いた捨男は家を飛び出す。…
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風花_1 (1959) 日本

[1100]大自然の側から、あるいは家屋の側から人間を見る木下恵介の世界 信濃川の流れる信州善光寺平。 信州の人たちが盆地のことをなぜ「平」と呼ぶのか謎なんだという(^^♪ 真っ平だから「平」と素直に言ってるだけだと私は思うのだが(笑)。 村人たちが元地主の名倉家の門前を注視している。 村の子供たち…
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夕やけ雲_2 (1956) 日本

[1097]ここに描かれた家族像、人物像はいまや「理念」としてしかありえない その足で洋一はそのまま友達の誠二を訪ねるが、 かれはまだ学校から帰っていなかった。 おまけに母親(山田五十鈴)から意外な話を聞かされた。 近く父親の転勤で北海道へ引っ越すというのだ。 山田五十鈴さんの夫は中村伸郎さん。 …
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夕やけ雲_1 (1956) 日本

[1097]ここに描かれた家族像、人物像はいまや「理念」としてしかありえない 戦後10年が経った東京の、とある下町。 高校生の洋一は、父源吉、母お新、 姉豊子、妹和枝、弟妹の七人家族で細々と暮していた。 父源吉(東野英治郎)は魚屋をやっていた。 洋一(田中晋二)は魚屋が嫌いだった。 …
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花咲く港 (1943) 日本

[1095]木下恵介作品を決定づけた監督デビュー作品 1943年(昭和18)に公開された 木下恵介の監督デビュー作。当時31歳。 原作は菊田一夫の戯曲で、古川緑波一座初演だが、 すでに木下恵介の資質が詰まっている傑作。 黒澤明の「姿三四郎」とともに、 新人映画監督を対象にした山中貞雄賞を受賞している。 だい…
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